バイオエタノールとボツリオコッカス

今日は休日出勤です。ゴールデンウイークもほぼ出勤です。
出勤はべつに問題ないのですが、道が混むのが困りもの。運送をお願いしている会社から泣きの電話が入りました。会社近くの東名音羽蒲郡インターあたりは休みの日ものすごく混むんですよね。
閑話休題
木材や食品廃棄物からバイオエタノールを作る試みがあちこちで行われています。大阪府には結構大きな実証プラントが出来ています。愛知県内にも食品廃棄物からバイオエタノールをつくる試みが行われています。
私の個人見解としては、コスト&エネルギー的に見合わないと思います。
木材はそのままで燃料として使用可能です。わざわざエネルギーをかけてまでエタノールを作る意味があるのやら。エネルギー収率が90%ぐらい確保できればまだ道があるとは思いますが、そこまで行くことはないでしょう。
食品廃棄物からバイオエタノール作ることに関しても懐疑的です。そもそもバイオエタノールに適したデンプン質の食品廃棄物はそんなに量が多くない上に、飼料として適しているものばかりです。また、エタノールを作るためにそれなりに外部からエネルギーを投入しなければいけません。水分が多い食品廃棄物は見かけのエネルギー密度が低いため、相対的に外部からの投入エネルギー量が多くなってしまい、エネルギーが全く回収できないというオチがあったります。
うろ覚えですが、トウモロコシからつくるバイオエタノールでエネルギー収支は石油と比べてぎりぎりプラスだったかと思います。
この前、知人と雑談していたところ、ボツリオコッカスの話になりました。これ、石油(正確には炭化水素)を作る藻類です。世界中で注目を浴びているようです。
これの培養をするのに、太陽光だと生育が不安定なため、糖類を供給して培養する方法があるそうです。
クロロフィルを持つ植物は太陽光と二酸化炭素を使って炭水化物を作りますが、炭水化物を外部から供給してそれをエネルギーとすることも可能です。
ただ、これも収支的にはちょっと怪しい雰囲気です。
前から書いていますが、クリーンエネルギーとか廃棄物のリサイクルとかは、なんかすごい技術ですごいものを作り出すのではなく、素朴な技術で少しだけ良いものを生み出すことが本当は環境に優しいのだと思いますね。