ポークカレーの開発

今日もなんか肌寒い一日でした。今日は同業のエコフィード製造事業者の所へ行って意見交換。産廃業界やエコフィード業界、飼料業界それぞれ横のつながりが結構あります。よそから見るとちょっと不思議な感じですが。

 

昨日は田原ポークの群類畜産さんのところへ行ってきました。エコフィードを買ってもらっているのですが、昨日はあまりエサの話をせずに、今「三河トコ豚極め隊」として開発を行っているポークカレーについて打合せをしていました。

正直言って、最初は「カレーなんて」ってちょっと思っていました。あんまり売れるような気もしなかったですし、そもそも私はカレーがあまり好きでないのでw カレーが好きでないというか、日本のカレー(給食で出るようなカレーや、ココイチ、ボンカレーなど)があまり好きでないんですよね。インドカレーやタイカレーは大好物ですが。

でも、打合せをしているうちに俄然盛り上がってきました。
先日試食会があって、いろいろなアイデアがでました。
商品化のプロセスって面白いですね。群類畜産鈴木さんの「新しい三河名物を作る」という熱い思いに応えていきたいと思っています。

 

とりあえず、がんばって良い商品を創り上げていきたいと思っています。しかし、最近自分の仕事がなんなのかよくわからなくなってきました[E:sweat02]ま、お客さんがみんな幸せになればそれでいいんですけどね。

乾燥機壊れる

今日はなんか変な天気でした。晴れていると思ったら急に雨が降ってきて、その後急に寒くなりました。いまは暖房つけています。にしてもホントに今年はいつまでも寒い日が続きますね。

昨日は日曜日でしたがお客さんの所へ行ったりして仕事していました。朝、会社へ行くとどうも様子が変。最近導入した新しい(中古の)乾燥機が動いていないです。昨日は予定も色々あったのでそのままにして、今日修理に取りかかってみました。

乾燥機に送風機が付いているのですが、そのファンが動いてない様子。どうも軸がぶれているようです。とりあえず分解してみることに。分解すると、どうもベアリングにがたが来ている様子。ベアリングの抜き取りをします。最近プーリー抜きを買っておいてよかったです。順番に外してベアリングを外しました。会社の近所にある工具屋へベアリングを買いに走ります。

ただ、分解するのは得意ですが、組み立てるのは苦手だったりします。いざ組立しようとするとどうも部品が上手く組み付かない。あーでもない、こーでもないとやっていると何とか組立完了しました。で、電源を入れてみるとやっぱり上手く動かない_| ̄|○

結局よく観察してみるとファンの羽根が破損して、ケーシングに当たっていた様子。まあ、ベアリングもがたが来ていたみたいですが・・。とりあえずファンを注文するために農機具屋へ。とばたばたしているうちに一日が過ぎてしまいました。なんか月曜日からげっそり疲れました。

 

機械がたくさんあるといろいろと壊れるものも多いです。新品買えばいいんですが、あまり儲かる仕事でもないので、なかなか大きな投資はできないですね~。次からは修理屋さんに修理頼もうかなぁ~。

汚泥の堆肥化

暖かくなったと思ったら昨日はかなり寒い一日でした。仕事で浜松まで行ったので帰りに仕事を抜け出して浜名湖で潮干狩りをしようかと企んでいたのですが、風が相当強く寒かったので断念しました。

 

最近、ホームページを見ての問い合わせが増えています。多い時には一日に3件ぐらい電話や問い合わせフォームからのメールがあります。なぜか電話の方が多いです。たいしたアクセス数でも無い割に問い合わせ数が多いように思います。

その中で良くある問い合わせが植害試験や肥効試験の問い合わせです。特に、汚泥原料の堆肥等の問い合わせが多いです。当社でも汚泥原料の堆肥を作っていることもあり、堆肥に関してはそれなりの知見がありますので、お客様に適切なアドバイスをできていると自負しています。

しかし、「汚泥」っていうとすごく危険なものだったり汚れたものだったりする感じですが、英語で言うとただのスラッジ、つまり泥なんです。誰が「汚」泥なんてつけたのやら。ただ、産業廃棄物で言うところの「汚泥」は泥状のもの全般を言いますので、有害なものも含まれます。そういう有害物質を含んだものは堆肥にできませんので、当社では有害物質を含まない「泥」を原料に堆肥を作っています。

汚泥原料を使用した堆肥には特色があります。食品工場から排出される汚泥は無機分が少なく、有機質の割合が高いです。しかし、易分解性の有機物割合はそれほど高くないため、汚泥だけで発酵させると水分量の低下が十分起こらないうちに発酵が進まなくなります。このため、当社では適当な水分量となるまで発酵が継続するように易分解性の炭素源を添加して発酵させています。逆に、もともと微生物が利用可能な炭素源が少ないため、圃場に施肥しても二次発酵がおきにくく、障害が発生しにくいという特性に繋がる訳です。

このため、汚泥を乾燥しただけの乾燥菌体肥料でも肥料として利用できます。ただ、乾燥しただけですと、窒素などの無機化が起きていないため、若干肥効が発現しにくいです。この点、発酵させて含水率を低下させると、無機化が進行するため即効性のある肥料となります。

 

今日は難しい話を書きすぎたような気もします・・。要するに

うちの会社の「ゆうきのススメ」は早く効いて安全ですよ!

ってことです。ま、宣伝ですねw

春の菜園

週末はまた実験圃場へ行ってきました。

 

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エンドウの花が咲き始めました。可憐な花で好きです。

 

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台所の片隅で芽が出ていたジャガイモを試しに植えてみました。ちゃんとした種いもでない

 

からきちんと育つかどうかはわかりませんが、楽しみですね。

 

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キュウリの苗を植えました。今年はまだ寒いのでトマトとナスは連休明けぐらいに植え付けます。

 

三河トコ豚極め隊の打合せ

急に暖かくなってきた東三河地方です。暖かくなると鼻の調子が悪いです。イネ科花粉なので出だしは遅いですが、秋までずっと鼻がぐずぐずとします。

 

昨日は「三河トコ豚極め隊」の打合せでした。今年度、何をやるかを打ち合わせしました。まずは加工食品の充実です。今のところ、生ハムとカレーが案として上がっています。私はとにかく生ハム好きなので、是非進めたいと思っています。国産の生ハムで満足する味のことは少ないので、ここはうならせるような生ハムを創り上げたいですね。と言っても、私が作る訳ではなく、メンバーの肉屋さんで作ってもらう訳なんですが。

カレーもいろいろと案がありますが、やはりこれぞ「豚屋が作ったカレー」っていうものにしたいですね。これも私が作る訳ではないのですが。

その他、ちょっと秘密のプロジェクトも進行しています。

この会、私は事務局としていろいろと動いているのですが、はっきり言って損得勘定で言えば割に合いません。もちろん、お客さんである養豚農家のサポートという意味もあるのですが、それだけではなく、豚肉の新たな価値を創り上げることがとても面白いというところが大きいですね。まあ、毎度毎度の打合せで議事録書くだけでも相当な時間が取られているのですが。

打合せの後はホテルアークリッシュ豊橋で宴会です。ここは、三河トコ豚極め隊のメンバーである鋤柄さんの生産している三州豚を提供しています。みんなで楽しく飲んで打合せ終了です。

 

参加しているメンバーが入ってよかったと思える会にしていきたいですね。

有機農業のカルチャースクール

会社のあたりの桜がすっかり満開になってきました。すっかり春めいてきたと思っていたら、今日の夜はまた冷え込んでいます。

 

先週の土曜日、豊橋で有機農業のカルチャースクールがあり、私も先生をやってきました。最近プレゼンをあちこちでやっているのでプレゼン慣れはしているのですが、先生は学生の頃の塾講師バイト以来なのでやや緊張します。

カルチャースクールと言うからには有閑マダムが多いのかと思っていたのですが、実際は50~60代の世代が多く、それに30代女性が少しといった構成。また、どちらかというと本格的な有機農業をやってみたいという方が多いのには驚きました。

本格的にやりたい人にちゃんと説明するのはプレッシャーがあります。有機農業って奥が深いので、短い時間の講義ではなかなか伝えきれないものがありますね。

 

講義の内容は主に植物栄養と肥料についてお話ししました。

・肥料が必要な理由

・三大栄養素とその他の必須栄養素

・窒素リン酸加里それぞれの働き

と言った内容です。Webや書籍でもこういう内容に触れたものは多いのですが、どうもわかりにくい説明が多いように思ったので私なりにわかりやすく説明をするように尽力しました。といっても肥料の先生は初めてのこと、まだまだ説明は不十分な箇所が多かったように思います。 

ちゃんと受講者の方に内容が伝わったか心配だったのですが、講義終わった後、Twitterで受講した方から「わかりやすい講義でした」と言って頂いたのが望外の喜びです。

来月はカルチャースクールの講義の中で「生ゴミを使った堆肥造り」を行う予定です。こちらも結構楽しみです。

飼料価格の高騰と食糧自給率

今日は新しい乾燥機の組立をしていました。動いたことは動いたけど、まだすこし不具合がありますので明日手直しをする予定です。これでバームクーヘンを乾燥させる予定。バームクーヘンは乾燥させるとよい飼料になります。

 

今日はシカゴのコーン先物の値段が上がりました。過去最高水準です。また、すこし円安に振れていますので、国内の配合飼料価格は上昇基調にあります。だいたい4半期毎に価格改定がありますが、1月に続いて4月も値上げ、その次もこのペースで行くと値上げだと思われます。

以前も書きましたが、畜産農家は売上原価に占める飼料価格の割合がとても高いため、飼料の価格上昇は経営にダイレクトに影響します。養豚や養鶏では飼料価格が原価の6割ぐらい占めているので、それが1割上がる影響は大きいです。

日本の畜産は海外からの購入飼料に頼っているのですが、これがカロリーベースの自給率を低下させています。輸入されるトウモロコシの量は年間1600万トン、そのうち1200万トンが飼料として利用されています。米の生産量が年間800万トンですので、米の生産量よりはるかに多い量のトウモロコシが輸入されている訳です。

耕作放棄地は耕地面積の3割と言われていますが、その全部で米やトウモロコシを生産してもせいぜい数百万トンレベルでしかありません。日本の国土では家畜の飼料をまかなうだけの生産をすることができない訳です。

「カロリーベースの自給率はおかしい」という意見を最近よく見ます。でも、私はカロリーベースの自給率にも意味があると思います。畜産では1kgの飼料を与えても、肉はその数分の1しかできません。つまり、その分のカロリーロスがある訳です。金額ベースの自給率が高く、カロリーベースの自給率が低い理由は海外から安い飼料をたくさん輸入しているからです。これを肉の形で輸入すれば効率がいいためカロリーベースの自給率は上がります。つまり、国内での畜産をやめて輸入畜産物に頼った方がカロリーベースの自給率は上がると言うことです。

また、海外から飼料にはたくさんの栄養塩類(窒素、リンなどの肥料分)が含まれています。飼料を国内で作っていれば家畜ふん尿を飼料の農地に還元すればいいのですが、海外の農地まで国内の家畜ふん尿を持っていくことはコスト的にできません。飼料に含まれていて畜産物にならなかった分の栄養塩類は国内で処理しなければいけなく、排水処理や糞の堆肥化に苦労することになります。海外から飼料を輸入していることが国内の水質汚濁に繋がっている訳です。

 

この前のフーデックスで展示されていたメキシコ産豚肉。日本と同じ品種、同じエサを使って同じように育てられているので国産豚肉とほとんど違いがありませんでした。この豚肉を輸入した方が、環境にも優しく、安全保障的にも良い訳です。

カロリーベースの自給率というのはこういった畜産業界の抱える問題を示しているわけです。特に、海外産との差が少なく輸送がしやすい豚肉は非常に危うい状況にあるのは間違いありません。当社はエコフィードを製造している訳ですが、エコフィードで解決するような簡単な問題でないのは確かです。簡単に答えを出せる問題ではないですが、日本の農業、畜産がどうあるべきか、国内での畜産をやめないためにどうしたらいいのかを常に考えていかなければいけないと思っています。

 

にしてもいつも思うことなのですが、自給率の問題について語っている人って現場を知らない方が多い気がしてなりません。一件の畜産農家が如何にたくさんの輸入飼料を使っているか見ると、考えが変わってくるんじゃないか、そんな気がします。

アスパラガス

だいぶ暖かくなってきて、会社の周りでもさくらがちらほら咲いてきました。今年は3月下旬に寒い日が多かったせいかさくらの咲くのが遅い気がします。

今週はスケジュールがあまり入っていないので気分が楽です。たまっていた仕事、工場の営繕等々をやる予定です。スケジュールがびっしり詰まっているとどうしても工場の営繕とかは後回しになってしまいます。

 

先日は実験圃場へ行ってきました。寒い日が続いていたせいか、どの作物も大きくなるのが遅いですがそれでも少しずつ春めいてきています。

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冬に植えたアスパラの苗から芽が出ていました。

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そら豆も花が咲いていました。早生の品種を植えたせいか、花が咲くのが早い気がします。

そら豆もアスパラも大好物なので収穫が楽しみです。アスパラは収穫できるのは来年ですが。