廃棄物業界の原価管理

今日は東京へ出張しています。新宿のホテルからブログを書いています。東京は蒸し暑いですね。最近はノーネクタイがすっかり定着したと見えて、行きの新幹線もほとんどネクタイをしている人がいませんでした。暑がりの自分としてはネクタイしなくてもいいのは嬉しい限りです。

 

昨日は埼玉の同業を訪問してきました。施設の見学も勉強になることが多いですが、社内管理体制について話を聞いたのがすごく参考になりました。

廃棄物業界はまだまだ未成熟な部分があるわけですが、その1つに原価管理がきちんとできていないと言う点があるかと思います。廃棄物業者はいろいろな現場を抱えているのですが、それぞれの現場での原価管理をしていないケースが多くあります。

例えば、事業系一般廃棄物の回収をしている場合。原価はおもに運搬費と処分費からなります。運搬費は人件費と燃料費、車両の減価償却費などです。一台の車で一日何件の現場を周り、それぞれの現場にどれくらいの時間がかかっているかを把握すれば運搬費は算出できます。処分費は市町村の処理施設に持ち込んだ時の単価×重量です。と、把握する気になれば原価算出はできるのですが、そもそも事業系一般では重量もろくに量っていないケースが多いです。

昨日お話しを聞いた会社では原価管理を現場毎にきちんと算出して、予実管理もきちっと行っているとのこと。伸びている会社は違うなと感心しました。

 

新規顧客のところへ営業に行くとよくあるケース。管理者の方と話していて「今は1日○○キロ、単価○○円で契約している」置き場へ行ってみてみたら、聞いていた量の3倍くらい山積みになっていたりします。いかに既存の業者が適当に管理しているかがよくわかりますね。

 

廃棄物業界って世間からは儲かるイメージがあるのですが、一昔前までは実際かなり利益率もよかったのが今はマーケットも縮小してきてかなり厳しい状態です。儲かっていたときには原価計算もろくにせずざっくりとした管理でよかったのかもしれませんが、今は細かく管理をしていくことが必要なんですよね。これはどの業界でも共通の状態だと思いますが。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。