アベノミクスでフォークリフトの購入

いままで使っていたフォークリフトの調子が悪くなってきたので、新しいフォークリフトを購入しました。本当は中古でもよかったのですが、最近中古のフォークリフトは玉不足で欲しいスペックの物がなかったため新車購入となりました。

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購入記念の記念撮影

今回のリフトは購入金額200万円強。毎回のことですが、高い買い物をすると投資回収できるのか心配になります。もちろん投資回収できるという計算はしているのですが。

ところで、リフト購入のための融資を銀行に相談したところ驚くほど好条件の提示がありました。はっきり言ってまだまだ小さい当社のような会社にそういった条件を提示するのは、よほど融資先が不足しているということなんだろうなと妙に感心しました。

銀行は集めた預金を運用することにより利潤を得るわけですが、中小金融機関では株式などリスクの高い運用の比率は低く、貸出金と国債や社債が中心となっています。ところが、ディスクロージャーを見ると企業への貸出先が減ってきています。日本の企業数が減っているわけですから当然と言えば当然ではあります。どうしても国債の運用比率が高まってきているわけです。

アベノミクスにより日本の国債の先行き不透明さがますます増大してきています。国債運用に頼らざる得ない中小金融機関は相当な危機感を持っているのではないかと推察します。おかげで(あくまで)相対的に当社のような中小企業の信用度が増すという皮肉な結果がうまれているように思います。ある意味アベノミクスの恩恵を受けている訳です。

現在の金融政策は非常にリスキーであり、また、小手先の金融政策で景気がよくなるほど簡単な物ではないと個人的には思います。日本の財政破綻による混乱に対しどう対処するのかというのは中小企業にとっては想定できる範囲を超えた事態ではありますが、念頭に置くべき時が来ているような気がしてなりません。

ソラマメから考える無農薬栽培と食料生産

肥料の実験と趣味を兼ねてソラマメを栽培しています。昨年は冬のうちからアブラムシが大量発生し、春になったときにはすっかり株が弱ってまともに収穫できませんでした。

今年度は昨年の反省を生かし、いろいろと試験をしてみました。

まず、移植を行うと植え傷みがおきて初期生育に響くようなので、直播としました。ソラマメの種子は結構高いので余分に播種する直播は割高感がありますが、やむを得ずです。

温暖な東三河ですが、一番寒い時期には氷点下2℃ぐらいまで下がります。霜にやられるとその後の生育に響くようなので、霜よけとして寒冷紗をかけました。
寒冷紗は播種したあと発芽前にかけてありますので、アブラムシよけにもなります。

また、バンカープランツとして大麦を混播しました。大麦にはムギクビレアブラムシというアブラムシが発生します。ムギクビレアブラムシは麦類にしかつきませんが、これが増えると天敵であるヒラタアブやテントウムシが発生します。天敵を貯めておくからバンカー(銀行)という訳です。ソラマメにはマメアブラムシやソラマメヒゲナガアブラムシが発生しますが、これは麦にはつきませんので麦を植えてもソラマメにつくアブラムシが増えることはないのです。

春先に見たら大麦にみっちりとアブラムシがついていましたが、1ヶ月後には全く姿が見えなくなっていました。それだけ天敵が増えたと言うことです。今はソラマメに多少アブラムシがついていますが、この分で行くと大きな被害無く収まりそうです。

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ソラマメが増えるかどうかは環境にも依存しているような気がします。現在の畑はまわりにカラスノエンドウなどのマメ科雑草がたくさん生えており、これが悪さをしているように思います。以前、実家(長久手)の近くの畑でソラマメを作ったときはほとんどアブラムシが発生しませんでした。

というわけで、無農薬でソラマメを栽培してみたのですが、(東三河で無農薬栽培するには)けっこうな手間がかかります。家庭菜園レベルでは採算度外視でも大丈夫ですが、商業ベースでこれができるかというと疑問です。

私はもちろん農薬は少ないにこしたことは無いと思いますし、日本の農薬使用量は多すぎると思います。ただ、無農薬栽培は簡単ではないとも思いますし、できたとしても非常にコストがかかるのは事実です。現代日本では食品の価格が非常に安価になっており、無農薬栽培によるコストアップも許容できる社会環境となっています。でも、世界では多くの人が飢えています。飢えというのは食料生産の問題ではなく、貧富の問題です。日本は豊かなので食糧自給率40%であっても飢えることがないのです。

農薬を使用することにより、安価で安定した食料生産が可能となっています。享保の大飢饉では虫害により西日本の収量は平年の27%に過ぎなかったと伝えられています。
参照:ウキペディア
農薬と化学肥料が70億の人口を支えている訳であり、それを無視した無農薬栽培は金持ちの道楽のような気がしてならないです。

これから世界の食糧事情が悪化し、国内の財政が逼迫して貿易赤字が増大している中、札束で世界中の食品を買い集めるようなことがいつまでもできるとは思えません。農業とは食料生産であり、生命維持に必要な行為であるという基本をわすれてはならないと思います。

補助金の功罪

補助金の報告書類も提出し終わった・・と思いきや、次の補助申請の準備をしています。いつもは大変なので補助年間一件ぐらいにしているのですが、諸般の事情で今年は二件申請です。

補助金をもらっておきながらこんなことを言うのはちょっと問題があるかもしれませんが、補助金ははっきり言って税金の無駄になっているケースが多いです。

 

実際に受けている側から見た問題点を挙げてみると、

 

1.補助金のための書類が非常に多く、無駄な労力がかかる。これは補助の申請側だけの労力ではなく、審査する場合や交付する際にも労力がかかり、行政の仕事を増やしています。数千万円程度の交付金のためにほぼ一人の担当がついたりすることもあり、あきらかに補助額と比べ人件費がかかりすぎていることも多いです。

 

2.当然ながら補助金は申請した人、団体しか受け取ることができません。補助金の申請に手慣れた特定のところだけが何回も受け取ることになりがちです。このため、普遍性に欠けるものとなり、また補助金を受け取るためのコンサルティングなどの仕事を増やすことになります。

 

3.申請時期が短期間である場合が多く、補助を受け取るためにはかなり前から準備が必要となります。また、申請時期に合わせるため事業の計画などをたてにくい原因となります。

 

社会が複雑化している現代社会において補助金や助成金で社会システムを変えるという事はほぼ無理だと思います。

 

 たとえば、当社が事務局をやっている協議会では「エコフィード緊急増産事業」の補助金採択を受けています。これはエコフィードの普及により食糧自給率を向上させることを目標としています。エコフィードの使用量に応じて補助金がもらえる仕組みになっています。

しかし、採択件数が数十件の規模では到底自給率が上がるわけがありません。プールの水をひしゃくですくっているようなものです。

他方、昨今の飼料価格の高騰により当社へのエコフィード関連の問い合わせは非常に増えてきています。このことからもわかるように、社会システムの変革は経済的なインセンティブによるものが一番影響が大きいと言うことです。
配合飼料は税金も投入されている基金により価格が高騰した場合の補填があります。片方で配合飼料を安値誘導しておき、もう片方でエコフィードの普及に補助を出すというのは自己矛盾をしています。
食糧自給率を向上させるならできるだけ輸入トウモロコシを使わせないように経済誘導するのは当然であると思います。

 

同様に、飼料米に関する補助も非常に煩雑な手続きがあり、事務処理のコストがばかになりません。飼料米を作付けすると補助が出るのですが、飼料米が食品に転用されていないかいちいち証明書を出す必要があります。

個人的には飼料米は政府の備蓄米の買い上げ数量を増やし、古米の飼料分野への放出量を増やすのが合理的だと思います。

 

 

当社では雇用に関する助成も受けたことがあります。特定の条件に合致する人材を雇用すると一時金が出るというものですが、中小企業経営者の立場から言うと一時金が出るからと言って雇用が促進されるとは思えないです。

雇用に関する助成を出す一方で、社会保険料の金額は毎年上がってきており、会社負担分も増加しています。雇用を増やそうとするなら、補助に使っている同じ財源を使って社会保険の会社負担額を減らせば一番効果的かつ効率的だと思います。

税制や社会保険制度で誘導するのは、シンプルかつ効率的です。どんな事業者でも影響があるわけですから。

 

昨今は公務員バッシングを頻繁に目にしますが、私は日本の公務員はとても優秀で、熱心に働いていると思います。また、全ての補助が無駄だとも言えません。ただ、今している仕事が本当に社会のために役に立つのか、それをもう一度考えて業務の内容を見直す必要があるのではないでしょうか。

 

なお、念のために補足しますが当社への利益誘導的な政策を是としているわけではありません。もちろん当社には政策を誘導する権力があるわけではありません^^;

豚祭り

年度末、年度初めと多忙ですっかり更新が滞っています。以前は年度末と言ってもいつもと変わらない感じだったのですが、ここ数年は補助金を受けており、どうしてもこの時期忙しくなってしまいます。このあたりの問題については後日また書かせて頂きたいと思います。

さて、一週間以上経ってしまいましたが、三河トコ豚極め隊では3月24日(日)に豊橋市にあるこども未来館ココニコにて第1回三河トコ豚豚祭りを開催しました。

このイベントは「豚とふれ合い、豚を学んで、豚を味わう」をテーマとしており、豚について理解を深めてもらうと共に、おいしい豚肉を食べて地元の養豚への理解を深めていただくことを目標としています。

イベント内容として

・生ハムの試食

・子豚とのふれ合い

・豚肉の解体体験

・ソーセージ教室

・食育ビデオ

・地元の銘店による豚肉料理の露店

といった盛りだくさんの内容で行いました。おかげさまで参加して頂いた方々からは好評であったように思います。

 

 

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ソーセージ造り

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子豚とのふれ合い

いろいろとイベント開催までには苦労が多かったですが、盛況だったのでほっとしました。

個人的には食育ビデオはプロにお願いしましたが撮影、編集とこちらで企画を練ってたいへんだったので、とくに思い入れがあります。

なにはともあれ、今回のイベントはたくさんの人たちの協力がなければできませんでした。ご協力頂いた方々、参加して頂いた方々、その他皆さん全員に多謝!