リサイクルループと食品廃棄物

ここ数日忙しくて更新が出来ませんでした。もちろん週末も仕事でした。
日曜日、アースデイはままつへ行ってきました。
先日書いたアースデイの関連のイベントです。
取引のある山本エコロジーサービスも出店されているので遠路浜松まで。
なんか良い意味でゆるいイベントでした。最近、こういうイベントに人が集まるようになっていますよね。
環境関連のマーケットの広がりを感じます。
先日、うちのお客さんの群類畜産さんと肉の営業に出かけてきました。群類畜産さんでは、当社で製造している食品工場からでてくるジャガイモを加工した飼料を使って頂いております。こちらの食品工場(総菜製造工場)で群類畜産の肉を使って頂き、リサイクルループを構築しようという狙いです。
個人的にはリサイクルループを作ることに固執しすぎてはいけないと思っています。リサイクルすることももちろん重要ですが、やはり食品というのは味が良いことが重要だと思います。
私は食品副産物や食品廃棄物をエサに使う一番のメリットは肉質がよくなる可能性があることだと思います。今回のジャガイモもそうですが、パン、うどん、焼酎粕などの小麦や芋、米などのデンプン質主体の飼料を使うことにより、非常に美味しい肉となります。肉が美味しいから採用頂き、それにおまけでリサイクルループがついてくるぐらいのことであって欲しいと思います。
群類畜産さんの肉はホントに美味しいですよ。お客さんにも自信を持って勧められます。

アースデイ

今日は世界的にアースデイという日でした。
今朝、ラジオを聞いていたら、アースデイについての話題が出ていました。
アースデイのことは上のリンクを見て頂ければと思いますが、ラジオではアースデイの紹介の後、マイケルジャクソンのHeal The Worldが流れていて、なんかしみじみとした気分になりました。

なんか亡くなったら急に偉人になるみたいなのは正直あんまり好きじゃないんですが、それはそれとこの曲とかWe are The Worldとかはホントにすばらしいですよね。高校生の頃は「マイケルジャクソンか、けっ」って思っていましたが、今は反省していますw
しかし、最近の自分の英語力の低下は著しいですね。歌詞の意味がなかなか理解できません。これでも高校の頃は英語はまずまず得意だったのですが。英語力の低下と言うより、記憶力が低下しているかも。
ま、ともかく
「Make A Better Place For You And For Me」

養豚と産業廃棄物の許可

今日は客先から直帰したので珍しく早く家に帰ってきました。
最近精神的に疲れているので寝酒飲みながらブログ書いています。
私もこの仕事を始めて知ったことですが、養豚農家は食品副産物、廃棄物をかなりたくさん受け入れしています。とくにここ愛知県は大都市近郊と言うこともあり、昔は残飯養豚が盛んでした。今は残飯で養豚というのはほとんど無いのですが、その流れをくんで食品副産物をうまく使っているケースがよくあります。当社のお客さんもそういった養豚農家の方が多いです。
なお、食品廃棄物といっても、主に製造時に出る副産物や廃棄製品などなので非常に品質は高いです。肉質を考えると残飯を使うのは難しいのが本当のところです。
そういった食品副産物を使った養豚農家と話していると、「産業廃棄物の処理の許可を養豚農家に与えるべきだ」って言うようなことをよく言われます。許可を取得すると、今まで買っていたエサが逆にお金がもらえるようになってバラ色みたいな印象を持たれているようです。でも、私個人の意見では、養豚をしっかりやろうとするなら、あまり許可を取得することに固執しないほうがいいのではないかと思います。
処分費をもらうと言うことは、責任を持って廃棄物を処理すると言うことです。ので、発生した廃棄物を必ず処理する義務が出てきます。量が不安定な食品廃棄物では、これが結構大変なことなのです。
お金を出していたら、好きな量だけ買うことが出来ます。でも、処分費をもらう以上、量は成り行きです。エサに向かないものも出てきます。
養豚農家が処分費をもらうと、こういったものの対応に苦労することになったりします。
結局のところ、ビジネスの組立方です。処分費をもらって豚を処理機として見なすのか、それとも良い豚を育てるために高品位な食品副産物を使うのか、バランスをどこに取るかというところです。もちろん、完全な安定供給などを求めるとそれは飼料価格が高くなる要因ですので、コストを下げようとするとある程度の量変動は許容する必要がありますが。
要は、肉の品質を重視するならば処分費をもらえるようなものはあまりないっていうことです。ま、許可があればあるで価格の幅が広がるので決して無駄にはならないですが。

肥料の配達

昨日は休日出勤して肥料の配達をしてきました。渥美の江比間にあるどろんこ村という農業体験、有機野菜の栽培をやっているお客さんです。
ダンプで畑に入ったところ、亀になって出すのに苦労しました。一応四駆なんですが、肥料を積んでいるとなかなか抜け出すのは大変です。
肥料を広げた後、どろんこ村のお店へ行きシフォンケーキを食べてきました。ここのシフォンケーキはほんとうに美味しいです。シフォンケーキは自宅用にも買って帰りました。
最近肥料の売れ行きがよく、すっかり在庫が無くなってしまいました。リサイクルの仕事は在庫調整が難しいのが難点です。うちの工場は小さいのでストックヤードがあまりありません。
ところで、どろんこ村の若い人に「環境テクニカ」さんと言われてしまいました。新しいバージョンです_| ̄|○

名大農場

なんか寒い日が続きますね。風邪ひかないように注意しています。
名大農学部の附属農場で当社の肥料の実験を行ってもらっています。この前、実験に使う肥料を配達してきました。今月中に施肥し、マルチを貼って来月初旬にトウモロコシを定植する予定になっています。3年目で当社の実験区も少しずつ良い感じに色が変わってきました。
配達ついでに旧知の技官さんと会っていろんな話をしてきました。私の所属研究室が附属農場の中にあったので、4年生の時1年間毎日農場に行っていました。技官さんもその頃から15年来のつきあいですね。
技官さんと話していたら、実験で余ったバラの花を分けてくれました。家に花があると華やぎますね。
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エコフィードと食糧自給率

食糧自給率に関するこんな雑誌の記事が載っていました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100413-00000000-rnijugo-soci
この記事で筆者はカロリーベースの食糧自給率に疑問を示しています。畜産物は飼料の自給率が低いため、自給率は低く計算されますが、実際は国内で生産されているのにおかしいのではないかという主張です。
結局、食糧自給率を算出する目的がなにかが重要だと思います。色々と批判の多いカロリーベースの自給率ですが、国の安全保障を重視するならば採用も間違っていないと私は考えます。
実際、畜産関連の仕事をしていると、日本の畜産が海外の安価な飼料に依存していることを痛切に感じます。牧草やワラなどの粗飼料もトウモロコシや魚粉などの濃厚飼料も、みな海外産です。みなさんが飲んでいる牛乳は海外から輸入された牧草で作られ、卵も輸入トウモロコシに依存しています。
豚肉も鶏肉もここ数十年ほとんど値段が変わっていないのは、海外の安価な飼料を利用して効率的な生産が行われてきたからできたことなのです。逆に言うと、もしこの海外から調達する飼料の価格が上がったら成立しなくなるのが日本の畜産です。
そこで、エコフィードの出番ですと言いたいところですが、私はエコフィードで食糧自給率を上昇させるのはかなり難しいのではないかと常々思っています。廃棄食品を有効にリサイクルすることは非常に重要だと思っていますし、だからこそこの仕事を行っています。でも、畜産農家が使う余りに多くの飼料を目の当たりにすると正直なところ無力感があります。
当社のお客さんはエコフィードを活用しているのですが、そういった農家はごく一部。規模と効率化を優先するとなかなかエコフィードという選択がとることができません。例えば養鶏農家は非常に大規模化、効率化が進んでいるため、ほとんどエコフィードを活用することがないのが実情です。
逆に言うと、当社のターゲットとなる市場は未開拓で非常に大きいということでもありますが、国家の安全保障を考えると非常に複雑な心境であります。

注文

今日は名古屋の展示会などを回りました。風がすごい強かったですね。暑かったり寒かったりで服装を選ぶのにも困ります。
先ほどお客さんから電話があり、肥料の注文が入りました。空いている日が日曜日しかないので、日曜日出勤決定です。
当社のお客さんの農家は、有機肥料を買って頂いている方、エコフィードを買って頂いている方どちらも相当なこだわり農家ばかりです。
やっぱり、特にこだわり無ければ化成肥料を使い、配合飼料を使った方が正直ラクですからね。なんらかの目的、信念があってこそ新しいものに挑戦を続けているんだと思います。
特にうちのお客さんを見ていますと、養豚農家は政府からの保護がすくないため、逆に経営というビジョンをしっかりと持っているのを感じます。持っていない人は淘汰されていったということもあるのでしょうが。
畜産農家、とくに養豚農家は経営規模が大きいので、経営概念がないととてもやっていけないんだと思います。養豚の場合、夫婦二人の場合、母豚100頭強程度まで管理できます。すると年間出荷2000頭以上、売上げ5000万以上となります。夫婦二人でやって5000万円の売上げがある農業は他にあまりないんじゃないかと思います。
もっとも、当然ながら売上げと利益は全く別物ですが。

人脈

社長をやっていて、サラリーマンと一番違うと思うのが人脈です。零細企業でも社長なので、相手も社長がでてくることが結構あります。東証一部上場の社長と親しくなったりできるのはサラリーマンに無い経験です。
成功している会社の社長と会うと、いろいろと感心したり勉強になったりします。
人脈作りにはいろいろと努力しています。展示会と名の付くものには出来る限り出展して、プレゼンする機会があればできるだけ参加しています。このごろ、名刺の消耗量が多いです。
おかげで、最近「高橋さんって顔が広いね」ってよく言われるようになりました。東三河は仕事始めるまで全く縁がなかったのですが、最近すっかり地元で顔が売れてきたようです。これで、悪いことが出来なくなりました(^-^;

顔も実際大きいですが・・・。[E:upwardright]

運搬車両

今日は暖かい日でしたね。知り合いが肥料を買ってくれたので配達で瑞浪まで行ってきました。暖かくて車運転していると猛烈な眠気が。危険です。
前よりくどくどと書いていますが、食品廃棄物やそれからつくられた飼料、肥料を運ぶときに問題になるのが運送コストです。最近は過積載に対して厳しいのでトラックの最大積載量が重要です。
運搬効率を上げるために食品廃棄物の保存処理等を行っていますが、量をまとめた後に運搬する車両がちょうどよい積載量でないと運送コストが下がりません。
当社では運搬は基本的に外注しています。廃棄物扱いになるときは産廃の収集運搬業者に、有価物は飼料問屋にお願いします。
しかし、収集運搬業者が持っている車両は会社によってまちまちです。フックロール(着脱コンテナ)車はどこもあるのですが、平ボディー、ユニック、ウイングなどは会社によって持っていたり持っていなかったり。それぞれ大きさ、積載量も違いますし、できればルート回収したいので普段どこのあたりを走っているかをだいたいこちらでも把握して、どこの収集運搬業者にお願いするか決めています。
同じ平ボディーでもユニックが付くと最大積載量が800kg程度下がります。ウイングも同様に減トンされます。この仕事を始めて最大積載量がいつも気になるため、運転中も隣を走っているトラックの最大積載量をいつも見て、「うわ、積載良くとれているな」とか「フォワードで積載2100kgってきびしいなあ」とか思っています。
個人的に飼料原料関係の運搬で比較的使い回しがしやすい車は4トン車ベースの増トンで車両総重量11トン、幌ウイングパワーゲート付で最大積載量6トン弱っていう車です。って、こう書いても知らない人にはほとんど意味不明でしょうが・・。

豚肉のブランド化勉強会

暖かくなり花粉症がひどくなってきました。スギ花粉ではなくイネ科花粉が原因のため年中花粉症ですが、3月~11月ぐらいが特にひどいですね。なんか年ごとにひどくなっていくような気もします。
昨日はうちのお客さんと豚肉のブランド化勉強会というものを実施しました。非常に活発な議論が行われて長時間の打合せで少々疲れました。
はっきり言って直接的には当社の業務と関係ないのですが、せっかく良いエサを使って美味しい豚肉が作られているのに、なかなか市場で評価されないのが残念なのでお手伝いしています。
にしても、このごろは業務の幅が広がりすぎて収拾が付かなくなってきている気がします・・。