生ゴミ堆肥作り

5月に梅雨入りって、なんか季節が変ですね。でも、私は地球温暖化には懐疑的な立場です。だいたい、過去1万年ぐらいのスパンでみると、関東平野が全部水没していたことも大陸と陸続きだったこともあるわけですので、それぐらいの気候変動の可能性は温暖化うんぬん以前にありえるものと考えるべきだと思います。でも、化石燃料の大量消費に賛成している訳ではなりません。念のため。

先週末はそんな雨の中、有機農業のカルチャースクールが当社で行われました。今回は、生ゴミ堆肥作りです。

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最初に生ゴミを計ります。

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その後、基材となるモミガラ、米ぬかなどと混ぜ混ぜ。

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写真下に写っている堆肥枠に充填。そのあと質疑応答です。

 

生ゴミに限りませんが、堆肥の難しいところは様々な作り方があり、また材料の状態などによって調整をしなければいけないということ。正解がないことを教えるのは結構難しいですね。

堆肥が出来上がるのは早くて数カ月後。それまでは定期的な切り返しが必要です。よい堆肥ができるといいですね。

肥料の種類と名前

今日は東京出張をしています。環境展という展示会に来ています。品川駅に降りたらいきなり節電で暗くてびっくりしました。今は熊谷のホテルにてブログ書いています。明日はエコフィードの豚屋さんのところへ行く予定です。

 

今日は肥料の話をします。先日より当社の肥料について熱く語っていますが、肥料を販売するためにはいろいろな手続きが必要です。

肥料は登録をしなければ売ることも譲渡することもできません。この登録に際し、肥料は普通肥料と特殊肥料の2種類にわかれます。肥料の種類によって普通肥料となるか、特殊肥料になるかが決まっています。ちなみに、このリストにないものは肥料として見なされないため、肥料として販売することはできません。

余談ですが、以前、某自動車メーカーが塗料粕を発酵させて肥料を作ろうとしたら、肥料として見なされないため製造を断念したと言うことがありました。

 

普通肥料は登録をしないと販売できないのに対し、特殊肥料は届出だけです。普通肥料の登録先は農林水産省と都道府県に分かれており、肥料の種類によってどちらへ書類を出すか決まっています。特殊肥料は都道府県への届出となります。

当社の製造している「ゆうきのススメ」は「汚泥発酵肥料」という区分になり、農林水産省へ届出をする普通肥料です。この届出の際に、植物に対する害を調べる植害試験というものを行います。これは、実際に小松菜を栽培して害が出ないかどうかを調べるという試験です。

農林水産省管轄の普通肥料の登録は結構書類の記載内容などが細かくチェックされて、はっきり言ってハッキリ言って大変です。肥料の生産工程だけではなく、原料として使用する汚泥の生産工程も細かく記載する必要があります。

こんなに細かいのは、汚泥というのはともすれば有害な物質が混入する恐れがあるからです。当社では重金属などの混入の恐れがある下水道などの汚泥は使用せず、食品工場からの汚泥を使用しています。

また、肥料の名称にも制限があります。有機原料100%でなければ、肥料の名称に「有機」と使うことができません。ところが、有機という漢字でなければ制限はありません。当社の「ゆうきのススメ」は原料にパーライトや炭を使用しているので「有機」の文字が使えません。このため、平仮名の「ゆうき」としている訳です。

逆に、生ゴミなどを原料に作る堆肥は「特殊肥料」という区分になり、都道府県への届出となります。生ゴミ堆肥の登録は難しくありません。

 

このように、肥料を作って販売するためにはいろいろなハードルがあります。最近は肥料の登録や植害試験の依頼を受けて試験を行ったりする業務をよく行っています。ま、本当は肥料を作る部分のコンサルティング業務の方が面白いから好きなんですけどね。

フランス風バーベキューと生ハム

今日は稲武の山奥で行われたFUCHITEIという名古屋は天白にあるフレンチレストランのフランス風バーベキューに参加してきました。実はこれは取引先招待のバーベキューで、お店で当社のお客さんであるトヨタファームの三州豚を使って頂いている関係で鳥一精肉店(三州豚取り扱い)の市川君が招待されていました。私は取引先ではないのですが、バーベキューの会場の高原の小屋で生ハムを作っているとのことで、生ハム研究を行っている身?として、市川君に無理を言って参加させて頂きました。

 

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 バーベキューの会場はこんなところです。天気も良く最高のシチュエーション。おかげで帰ってきたらかなり日焼けしていました。

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こんな感じで三州豚の生ハム製造中。虫除け?の袋入り。食べられるのはまだまだ先だそうです。

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こちらは三州豚のボイルハムと高原コーチンと三州豚のパテです。ボイルハム、もも肉なのにものすごいしっとりしていてびっくりです。もも肉も調理方法でここまでのポテンシャルがあるのかと唸らせられました。

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真打ちの生ハム登場です!実は残念ながらこれは三州豚ではありませんが。

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スライスしたら見た目美しい。で、すごく美味しいです。私が食べた中、国産生ハムで文句なしに一番旨いですね。ハモンセラーノと比べても全く遜色ないです。

というわけで、美味しい食事とワインを堪能してきました。最高です。運転してくれた市川君に感謝です[E:pig]

堆肥のC/N比

たまには土壌肥料専攻っぽい話を書いてみようかと思います。

 

世の中には堆肥と呼ばれるものがいろいろありますが、そもそも堆肥ってどういうものか、はっきりとした定義がある訳ではありません。一般的にはバークたい肥、生ゴミ堆肥、刈草堆肥、牛糞堆肥などがあるかと思いますが、同じように堆肥と名前が付いていても実は結構性質が異なります。

そもそも堆肥とはなんぞやですが、基本的には発酵させた肥料のことを指します。作り方によっては腐葉土に近いものから有機肥料に近いものまで幅広い製品があります。

堆肥の性状を大きく決定するのがC/N比というものです。これは、肥料に含まれる炭素(C)と窒素(N)の比です。この値が大きいほど炭素が多く含まれることを示しています。

土の中にいる微生物は光合成をしませんので自分でエネルギーとなる有機物を合成することはできません。ので、植物が作った有機物を利用してエネルギーを獲得します。有機物=炭素を含んだ化合物ですので、C/N比が高いということは微生物の栄養となる有機物がたくさん含まれているということです。この有機物がたくさんある状態では、微生物はこの有機物を利用して増殖、呼吸を盛んに行います。しかし、微生物が増殖するためにはエネルギー源だけではなく、菌体のタンパク質を合成するための窒素化合物が必要となります。堆肥の中に窒素化合物が潤沢にあればよいのですが、足りない場合には微生物は土壌の窒素化合物を利用して菌体のタンパク質を合成しようとします。こうして、土の中の窒素化合物を植物が利用する前に菌体が横取りしてしまう訳です。これにより、植物は利用できる窒素が少なくなってしまうため、あたかも窒素肥料を施用していないかのような窒素不足の状態となってしまいます。これを窒素飢餓といいます。だいたいC/N比が20以下となると、窒素飢餓が起こらないといわれています。

堆肥のC/N比は製品によってもまちまちです。また、生ゴミ堆肥のようなものは作り方によって大きくC/N比が変わります。木くずのように、分解しにくくタンパク含量が少ない原料を使用しますと、堆肥のC/N比はいつまでも高いままとなります。逆に、分解しやすい米ぬかなどの副資材を利用すると、製品堆肥のC/N比は低くなります。牛糞堆肥なども、水分調整のため分解しにくいオガコを使うことが多いのでC/N比が高い傾向があります。

生ゴミ堆肥や、当社が製造している汚泥堆肥などは分解しにくい炭素源が少ないため、副資材として木くずを使用しなければ製品のC/N比が低くなる傾向にあります。当社の堆肥「ゆうきのススメ」はC/N比が6程度と非常に低い値となっています。C/N比が低い堆肥はすぐに効く堆肥であり、有機肥料に近いもの性状を示します。

堆肥を買われるときにはC/N比をチェックすると、その品質がよくわかります。当社のゆうきのススメはC/N比も低く即効性の高い高品質な有機肥料です。って、また宣伝ですみません。

エンドウ豆で豆ご飯

最近はちょっと暖かい東三河です。この気持ちいい気候もあと1ヶ月ぐらいなんですよね~。その後はむしむしの梅雨です。

先日はまた実験圃場に行ってきました。収穫調査と称して晩ご飯のおかずを確保しておりますw

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春菊が満開です。春菊の花は綺麗なのでついついいつまでも畑に残してしまいます。

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トウモロコシもだいぶ大きくなってきました。順調です。

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これはテントウムシのさなぎです。アブラムシをたくさん食べてさなぎになりました。

畑で虫の観察をしていると飽きないですね。テントウムシの幼虫がアブラムシを補食している様子なんかはとても面白いですよ。

で、穫ってきたグリンピースで豆ご飯を作りました。去年もこの時期に同じようなことを書いていて、我ながら進歩がないのには呆れますね・・。

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今年もとても美味しかったです。本当に信じられないくらい甘いです。

ただ、色々考えてみると、当社の肥料が良い訳ではなく(悪い訳じゃありません)、品種がいいような気がしてきました。このエンドウ、やたらに樹勢が良く大きくなっています。葉が良く茂り、光合成同化産物としての糖がたくさん生成するので糖の含量が高くなっているかなと思います。横に植えている絹さやはあんまり甘くありませんので・・。ま、なんにせよ美味しいからいいか[E:sweat01]

豚肉の脂肪酸組成

この頃はすっかり仕事が何かわからなくなってきていますが、本業は一応食品リサイクル業です。この頃は本業も忙しくなってきていますので、アルバイトの方々にもがんばってもらっています。問題は工場が手狭になってきているということです。エサは単価が安いのでその分量が多くかさばります。

そのエサによって豚の肉質は大きく変わります。農協での共同研究の結果を見ると、エサを変えるとてきめんに効きます。特に、脂の質が変わります。

「脂」というのは脂肪酸グリセリンエステル、つまり脂肪酸とグリセリンがくっついたものです。その脂肪酸の種類により油の性状が決められます。

豚は体内で脂肪酸合成を行います。でも、食べるエサに脂肪酸が多く含まれていると、摂取した脂肪酸が体内に蓄積します。一般的に配合飼料はトウモロコシを主体に作られています。トウモロコシには数%程度の油が含まれています。この油はリノール酸が中心です。このため、トウモロコシを多く含む飼料を食べさせると豚の脂肪酸に含まれるリノール酸含量が多くなります。

また、おからや豆腐は大豆製品であり、大豆には相当量の油が含まれており、これもリノール酸の割合が多いです。リノール酸は多価不飽和脂肪酸であり、融点が低いです。ですので、おからなどを飼料に多く混ぜると豚の脂肪融点が下がります。

もともと、豚は牛と比べて脂肪の融点が低いです。これが更に下がると扱いにくいこともあり肉屋さんから敬遠されてしまい、市場価格が下がってしまいます。

一方、オレイン酸を多く含むエサを与えると豚の脂肪中のオレイン酸含量が高くなります。また、エサに脂肪が少ない場合は、豚は体内でデンプンからオレイン酸を合成します。オレイン酸が多く含まれる豚肉は官能試験で高い評価を示すことが知られています。イベリコ豚が評価高いのはそれなりに理由がある訳です。

 

農協での試験やお客さんのデータを見ていると、エサの種類によってリノール酸含量は5%~15%、オレイン酸含量は35~50%ぐらいの範囲で変わります。同じ農場でもエサ変えたら確実に数値に反映されるので感心しますね。

放射能と統計処理

今日はちょっと堅い話ということで、原発の放射能のことについて。地震による原発事故については周知の通りですが、Twitterとか雑誌の記事を見ていると「放射能汚染が心配だ」と言うようなものをよく見かけます。心配なのはよくわかるのですが、放射能の影響についての考え方がちょっと不十分なものを見るので、理系エンジニアとして解説してみます。

まず、放射能の影響についての基本的な考え方です。放射能によって髪が抜けたり、嘔吐したりっていう症状がすぐに出る値が250mSvの被曝です。で、今回は原発の作業員以外にこの値に達するようなことはなさそうなので、問題なのはガンになる可能性が上がると言う点です。ここの部分、統計的な手法の考え方が統計学の知識がないと非常にわかりにくいようで、そのために誤解が起きているように思います。例えば、東大の中川教授が書いているブログなどではわかりやすく放射能の知識について書かれていますが、残念ながらこの統計処理の考え方については詳しく触れられていません。ので、すこし統計処理について説明してみたいと思います。

 

まず、そもそもなんですが普通に暮らしていても人間はガンになる訳です。ガンになったとき、このガンが放射能の影響によるガンだと断定できれば簡単なのですが、そういう訳にはいきません。タバコの影響なのか、酒のせいか、それとも放射能の影響なのかがわからない訳です。じゃあ、どうして放射能の影響を見積もるのかというと、放射能の影響があった人とそうでない人を比べてどれくらいガンが増えているかを比較する訳です。

これは、タバコの影響の評価でも同じです。タバコの影響を評価するためには、たばこを吸う人、吸わない人をグループでわけます。それぞれ追跡していき、どれぐらいガンが発生したか、それで評価を行う訳です。ところが、ここで問題があります。その影響を評価するための人数が少ないと評価できません。たとえば、ここにたばこを吸う人、たばこを吸わない人が1人ずついるとします。この2人を追跡調査をしたところ、たばこを吸う人はガンにならず、たばこを吸わない人はガンになりました。じゃあ、たばこはガンに影響がないといってもいいのか・・というとそういう訳ではなりません。たばこを吸う人はたまたまガンにならなく、たばこを吸わない人はたまたまガンになっただけなのかもしれません。じゃあ、たまたまじゃないと証明するためにはどうしたらいいのか、というとここで統計処理が出てくる訳です。

統計処理をするためにはある程度のサンプル数が必要です。たくさんのサンプルがあれば、「たまたま」の影響を排除できる訳です。たとえば、たばこ吸うと肺がんになる確立は男性で約4倍と言われています。日本人男性が一生のうち肺がんで死ぬ確立は6%、喫煙率は4割とすると、たばこを吸っている人が肺がんで死ぬ確立が
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4.4%、たばこを吸わない人は1.6%ということになります。これぐらいの確立なので、たとえばサンプル数が100人とかだと、「たまたま」たばこを吸わない人が2人ぐらい余分に肺がんで死んでしまったらたばこによる影響が無いと判定されてしまいます。

統計処理とは、この偶発的な影響がどれくらいあるかを数値で把握し、その影響を見込んでもたしかに影響があるかどうかを判定します。で、統計処理をした結果、たばこは間違いなくガンに影響があると判断された訳です。具体的なデータがないので想像に過ぎませんが、たぶんたばこの影響を確定するためにはすくなくとも数千~数万程度のサンプル数が必要なんじゃないかと思われます。

ところが、この統計処理にも問題があります。サンプリングをどう行うかということです。ガンに影響をする因子はいくつもあり、それらを排除しなければ誤った判定をしてしまうと言うことです。たとえば先の肺がんとたばこ。たばこを吸う人がもしかすると酒をよく飲み、その酒のせいでガンが増えるとすると、たばこと肺がんの因果関係がはっきりとわからないことになってしまいます。「たばこを吸い健康的な食生活を送っている人」と「たばこを吸わないけど食生活が乱れている人」を比較したらなにが影響しているかわからなくなります。
また、国が違えば食生活が大きく異なるため、その影響が大きくなりますので国をまたいだ比較はできません。

 

で、いよいよ本題の放射能の影響ですが、さまざまな調査を見てると結局のところ「低レベルの放射線量での影響はよくわからん」というのが結論のようです。ある程度以上の放射線によりガンになることははっきりしています。ところが、そのレベルを少しずつ落としてくと、だんだんガンになる確立が下がってきます。数百mSvのレベルになってくると、あまりにガンになる確率が下がるためその影響がはっきりとしなくなってきて統計処理を行っても「誤差範囲」になってきてしまう訳です。たとえば、ガンになる確率が0.1%増加だとすると1000人に1人。ちょっとしたことで誤差になってしまいます。

ので、ある程度以上の被曝した人、つまり統計的にはっきりとした結果が出た人から類推しているに過ぎない訳です。

また、放射能の影響の難しい点は、過去のデータが少ないという点です。たばこは豊富に検体がありますが、放射能の影響はデータがそんなにある訳でないですし、今回の事故のように長期にわたって放射線の影響を受けるというケースも少ない訳です。 放射線にさらされた人とできるだけ同じ条件で放射能の影響を受けていないグループをきちんと追跡調査できないとなんとも影響評価ができない訳です。

そもそも、日本は高齢化の影響もありガン患者が増えています。福島でガン患者が増えたとしても、それが原発のせいなのか、年寄りが増えたせいなのかを他地域と比較していかなければわかりません。

ただ、ほぼまちがいないのは今の放射線レベルでしたら、少なくとも避難地域外で統計的に処理をして差が出ることはありません。チェルノブイリの事故でも統計的に処理をして差が出ているのは小児ガンだけで、「ガン患者が何万人」というのは、これぐらいの放射能汚染があったから理論的にはこれぐらい増えているはずという数値だけで、実際に比較データがあるわけではないのです。

私が不思議に思うのは、間違いなく統計的にガンに寄与することが証明されているたばこ、野菜不足、運動不足、その他諸々に気をつけていない人が統計的に証明できないレベルの放射能を恐れていることです。「飛行機が怖いから車にしか乗らない」って言っているようなものです。今のレベルでは、放射能が怖いと思うストレスの方が発がん性を高めるぐらいだと思いますね。

先日も週刊誌を見ていたら、「原発作業員が白血病で死んだから放射能が怖い」みたいなことが書いてありました。何度も言うように、一人がガンになったからと言って影響があるとは言えません。こういう記事を平気で書くような週刊誌は全く信用ならないと思います。「うちのオヤジはヘビースモーカーだけど老衰で死んだからたばことガンは関係ないんだ」って言うのと一緒ですね。

 

なお、最後に補足すると、私は基本的に原発には懐疑的な立場です。今回の事故影響に関しては心配するほどではないと思っていますが、事故の可能性やコスト面については疑義がいろいろあります。このあたりはまた機会あれば書きたいと思っています。

名大農場での作業

今日は暑くなりました。4月はなんか寒い日が続いたので、ようやく春本番になった気がします。

 

昨日は名大農場の連用圃場での作業でした。連用圃場というのは、同じ肥料を長期間つづけて施用してその影響を見るという試験をしている畑です。年に2作、夏はトウモロコシ、冬は白菜を作付けしています。今回はトウモロコシの定植作業です。学生がいつになくたくさん来てとても賑やかでした。今回は三河ミクロンの渡辺さんとベジモの小林さんに手伝いに来てもらいました。感謝です。

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40人ほどで作業です。学生は軽装が多いですね。軍手していないで女の子が土いじりしていると手が荒れるんじゃないかと心配になりますね。よけいなおせわか。

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当社の肥料「ゆうきのススメ」実験区です。3年ほど経ってだいぶ土の色が変わり土が軟らかくなってきたように思います。有機物の施用により団粒構造が形成されてきています。

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トウモロコシです。3カ月後収穫予定。

実験結果が楽しみです。

帰省と中小企業の資本

今日は連休の中日ですが、当社は営業をしています。昨日までの3連休も営業していました。ただ、私はお休みを頂いて九州は佐賀に帰省していました。
今回は現場をアルバイトに任せて休みを取りました。現場をがんばってくれたアルバイトに感謝です。とくにトラブル無く3日間過ぎたようですが、最近仕事が忙しくなっているので来年からは5月の連休に帰省するのは難しいかなと思っています。

短い帰省でしたが、たくさん飲みに行きました。九州の人は本当に酒が強い人が多く、まともにつきあって飲んでいるとかなり大変なことになります。今回は比較的抑制して飲みましたが、それでもちょっと飲み過ぎた気がします。そのうち1回は中学時代の同級生2人と飲みに行きました。 2人とも実家を継いでいる経営者ですので、やっぱり経営の話になります。中小企業(うちの会社は零細企業ですが・・)の苦労はどこも同じですね~。

 

中小企業、とくにベンチャー企業で苦労するのは資本の調達です。日本は一応資本主義社会と言うことになっていますが、中小企業では株式はおおむね創業者一族がもっており、株式で資本を調達している訳ではなく借金で資本を調達しているケースが多いです。資本主義というか、借金主義になっています。昔からやっている産廃業者などは内部留保と借入金で資本を充当して、売上が10億あっても資本金が300万なんてこともあります。

資本を借入金でまかなうためには担保が必要です。日本の銀行からお金を借りるときに銀行が審査するのは担保額の算定であり、会社の成長性が見込まれるとしても担保がなければお金は借りられません。また、借金は代表者の連帯保証は必須ですので、会社が倒産すると代表者の個人資産も全て持って行かれることになります。「有限」会社や「株式」会社は本来出資範囲において責任を負うことになっているのですが、実質的には無限責任がある訳です。

ベンチャーキャピタルなどもありますが、株式上場が前提の投資がほとんどですので、上場の見込みが少なければ出資もあり得ません。

 

つまり、新しい事業を始めるに当たって資本が必要でも担保が用意できなければお金を用意できないと言うことです。ですので、日本のベンチャーは設備投資が必要な産業は少なく、投資が少なくてすむITが多くなる訳です。

海外では市民が市井の零細企業に出資するというスタイルがあると聞いています。日本でも直接金融がもっと普通になる日が来ないと、ベンチャーを育てて行くことは難しいと思いますね。