豚肉の味

今日の夕飯はうちのお客さんのG畜産さんの豚肉でした。トンテキにして食べました。
非常に美味しかったです。
エコフィードっていっても幅がありますが、Gさんは非常にこだわってエサをチョイスしています。そのため、肉質がよいです。以前分析してみたのですが、数字で見ても良かったです。エコフィードだから美味しいというわけではないのですが、エコフィードのほうが美味しい肉が出来るポテンシャルを秘めていると言っても良いです。
ところで、エコフィードに携わってから豚肉を見る目が肥えてきました。最近は美味しい肉が見てわかるようになりました。おかげでうちで食べる豚肉はいつも安くて美味しいものばかり。仕事していていい点の1つです。

月刊養豚界

月刊養豚界っていう雑誌があります。名前の通り、養豚の業界紙です。
自分はまだエコフィードに携わってからそれほど経っていないので勉強のために定期購読しています。
この前の号に田原市の養豚農家の記事が出ていて、その中にエコフィードの例が出ていました。なんかどっかで見たことあるモノだなと思ったら、うちの納めているエサでした。
なんか気に入っていただいているような記事で嬉しく思いました。
ちなみに、その商品は砂糖とコーンスターチの混合物です。非常に純度の高いモノですが廃棄処理されています。もったいない限りです。もっとも、モノがいいので当社でも買取していますので、法律上は廃棄物にはなりませんが。

エコフィードの運搬

最近、結構遠くから問い合わせを頂くことがあります。(特にエコフィード関連)
以前より書いていますように、エコフィードは価格が安いため相対的に運賃の比率が高くなります。ので、ある程度の量がないと運賃の方がかかってしまうと言うことになります。正直言って数トンというのが一番やりにくいですね。
逆に、20トン以上まとめると運賃を抑えられますので、北海道から九州まで対応することができます。また、最近各地のエコフィード事業者と連携を取っていますので、そちらでも対応可能です。
特に、水分が少ないもの(例:コムギ粉、米粉)などですとより遠距離対応可能となります。

続:エコフィードシンポジウム

先日のエコフィードシンポジウム、一番の成果は「エコフィード」の商標登録の話でした。
ご存じの方もいるかもしれませんが、エコフィードは社団法人配合飼料供給安定機構が商標の登録をしています。ですが、巷にはエコフィードの名前があふれていて、当社のWebサイトにもこのブログにもたくさん出てきます。
問題ないかなぁと思っていたら、愛知県の職員の方が質問していました。
農水省の方の答弁「エコフィードの商標は飼料に関して取得しているので、エサの名称にエコフィードを使うのはご容赦いただきたいが、それ以外の使用は特に問題ない」とのことです。
というわけで、当社のサイトも問題なしと言うことのようです。

焼きそば

先日ですが、焼きそばをエコフィードの原料に使用できないかという問い合わせがありました。
結論から言うと、現状では難しい部分があります。
今、エコフィードのメインの供給先は養豚農家です。豚のエサは油が少なめです。焼きそばの麺は油がたっぷり塗ってあるので、使いにくいです。焼きそばで使っている油は大豆油などの植物油です。植物油には不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。これが多いと、肉質に顕著な影響を与えます。例えば、脂が厚くなりすぎる、脂の融点が低くなる(肉屋に嫌われます)、脂の風味が悪くなるなど・・。
現代人の食生活は非常に脂が多く、スーパーからの廃棄食品などは油だらけです。そういったものも行く末は何らかの方法で扱えるようになりたいとは思いますが、今のところ難しいのが正直なところです。そういった理由から、当社で扱っている原料の多くは食品工場などから発生する酒粕等々の副産物です。
しかし、この仕事始めて本当に現代日本人は油を取りすぎていると実感しました。ちなみに、自分は揚げ物断ちしています。人と食事するとき以外は揚げ物食べません。おかげさまでメタボ知らずです[E:typhoon]

リキッドフィーディングのコスト試算

なんか寒い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
リキッドフィーディングでは水分が多いため、配合飼料より与える量が増えます。
では、採算に乗るためにはどれくらいのコストに抑える必要があり、原料コストはどれくらいになるのでしょうか。
今、配合飼料の価格を仮に40円/kgとします。リキッドフィーディングですと、いろいろと手間もかかりますので許容できる価格は30円(乾物あたり)と設定します。
リキッドフィーディングは水分20~22%程度です。水分20%ですと、乾物あたり30円の飼料は30/(100/20)=6円/kgになります。この金額が農家への納入価格となります。
農家への運賃が2円/kg、飼料問屋の管理費が2円/kgかかるとすると、当社の出荷価格は2円/kg。
当社の飼料製造コストが仮に10円/kgとすると、-8円/kgです。
この計算はあくまで一例ですが、とりあえず原料(特に水分が多いもの)を購入しているとリキッドフィーディングはなかなかコスト的に厳しいです。また、配合飼料の市況も変動が大きいため、配合飼料が安くなるとメリットが少なくなります。
もともと飼料の値段は安いので、それと競争するのは結構大変です。1kg40円のものってなかなかありません。ミネラルウォーターよりも安いわけですから。1円、2円/kgの世界でせめぎ合っていると、なんか感覚狂って来そうな気もします。

リキッドフィーディング飼料の乾物割合

通勤中、運転しながら先日の書き込みをした焼酎カスの分析値のことをつらつらと考えていました。
思ったより乾物が少なかったな~と考えていて気づいたこと。乾物測定の際に、有機酸やアルコールはカウントされないのではないでしょうか[E:sign03]
今回の焼酎カスの場合、アルコールが数%程度あり、有機酸もそれなりに含まれています。乾物測定の際、それらは揮発してしまい、見かけ上低い値が出ているのかも。揮発するとはいえ、アルコールも有機酸も消化できるので、栄養価としてはカウントできるのではないかと思います。
一度大学の先生に相談してみようと思った次第です。
リキッドフィーディングの場合、たかが数%でも影響は甚大です。もともと乾物20%強のエサなので、数%異なると何割も違っていることになります。養豚ではエサの摂取量が増体量に大きく影響を与えるので、養豚農家の経営に大きな関連性があります。

魚のアラ

スーパーから排出される魚のアラを飼料化することを検討しています。
BSE問題の後、動物性タンパク質の飼料利用に関しては厳しい規制があり、農林水産大臣の確認が必要となっています。もちろん赤松さんが見に来るわけではありませんが・・。
で、書類を作って確認してもらっているのですが、とにかく細かい&厳しい。以前会社員やっていたときもいろいろと役所に出す書類作りが多かったのですが、今までで一番細かい気がします。
正直言って羮に懲りて膾を吹く状態で、なんか無駄に厳しいとしか思えないです。農水省は食品リサイクルを本当にやりたいのかと思います。
しかも、魚のアラだと非常に厳しいのですが、これが食べ残しを利用する分には届け出は全く不要です。「人間が食べているものだから」と言うことですが、ここに魚や肉が入ってもとくにおとがめ無し。
魚のアラの方がよっぽど品質がいいのに。まったくよくわからない制度です。

飼料分析

契約を頂いて受入を行うことになった焼酎カスとポテトスチームピーラー残さ(要はジャガイモの皮です)の分析をしました。焼酎カスは結構どろどろしていたので含水率が低いかなと期待していたのですが、案外含水率が高かったです。
含水率が高いと当然水に近くなっていきますので、飼料としての価値が下がります。できあがりの製品の価値が下がると買取が難しくなります。
結局のところ、穀物の値段が安くその結果配合飼料の価格も安いため、エコフィードはその値段と勝負しなければならなくなり、たいした価格では売れません。みなさん、環境も大事ですのがビジネスはもっと重要ですので。
水分が多いものは買い取りできず、処分費を頂くことが多くなります。
当社では乾燥機の販売も行っています。乾燥を行うことにより、処分費を払っていた廃棄物が飼料という有価物に変わります。お気軽にお問い合わせください。

リキッドフィーディング

今、地元の農協と養豚用のリキッドフィーディングに関する取組を実施しています。
リキッドフィーディングっていうのは、エサを液状にして乳酸菌発酵させ豚に供給する方法です。当社もこの取組でエサの原料供給を行っています。
この取組を通じていろいろと養豚用の飼料について勉強していますが、かなり奥が深いです。エサを変えると肉質に顕著な影響が出ます。
飼料に関する仕事を始めるまでは豚肉の味にそんな差があるとは思わなかったのですが、いろいろ食べ比べると結構違いがあります。本当に美味しい豚肉ってすごく味わい深いです。
当社のお客さん(養豚農家)はみんなしっかりとした技術でとても美味しい豚肉を生産しています。そういうお客さんにエサを販売するのはやりがいがありますね。