リキッドフィードの嗜好性

いつまでも暑かった今年の秋ですが、この頃ようやく秋らしくなってきました。食欲の秋到来です。

食欲が増すのは人間だけではなく、豚も季候がよくなることで食欲が増します。
今の豚の飼料は栄養バランスを細かく計算しているため、成長速度は早いです。
このエサをしっかり食べさせることが存外難しいです。

当たり前ですがしっかり食べなければ豚も人間も大きくなりません。

当社で製造しているリキッドフィードは主原料がジャガイモです。豚はジャガイモを好みますが、ジャガイモは味があまりないのですこし味をつけてやった方がよく食べるようになります。今までいろいろなものを入れてみましたが、基本的には甘くした方が嗜好性が向上する傾向にあります。
また、甘いだけではなく適度な旨味と塩分があった方が嗜好性がよくなります。今まで一番嗜好性がよかった組み合わせはジャガイモにめんつゆ、あんこを入れた時です。めんつゆを受け入れして知ったのですが、ストレートのめんつゆの場合塩分は4%程度ですが、糖分は10%以上ありかなり甘いです。しかも、鰹だしが入っているのでうまみも十分あります。

先日、五平餅のタレの廃棄品を受け入れしました。これも相当な甘さと旨味があるとおもわれますので、嗜好性はかなり期待できそうです。

当社ではリキッドフィードだけではなく、乾燥したエサも作っています。乾燥したエサの1つとしてバームクーヘンがあります。当社では熱をかけずに乾燥処理を行っていおり、このため乾燥したバームクーヘンは非常に良いにおいがして、これをすこし飼料に混ぜるだけでエサをたくさん食べるようになります。

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バームクーヘンの乾燥風景

いろいろと試行錯誤していますが、豚の気持ちはまだまだわからないことが多いです。
豚に喜んでもらえるエサをがんばって作りたいと思います。