焼きそば

先日ですが、焼きそばをエコフィードの原料に使用できないかという問い合わせがありました。
結論から言うと、現状では難しい部分があります。
今、エコフィードのメインの供給先は養豚農家です。豚のエサは油が少なめです。焼きそばの麺は油がたっぷり塗ってあるので、使いにくいです。焼きそばで使っている油は大豆油などの植物油です。植物油には不飽和脂肪酸がたくさん含まれています。これが多いと、肉質に顕著な影響を与えます。例えば、脂が厚くなりすぎる、脂の融点が低くなる(肉屋に嫌われます)、脂の風味が悪くなるなど・・。
現代人の食生活は非常に脂が多く、スーパーからの廃棄食品などは油だらけです。そういったものも行く末は何らかの方法で扱えるようになりたいとは思いますが、今のところ難しいのが正直なところです。そういった理由から、当社で扱っている原料の多くは食品工場などから発生する酒粕等々の副産物です。
しかし、この仕事始めて本当に現代日本人は油を取りすぎていると実感しました。ちなみに、自分は揚げ物断ちしています。人と食事するとき以外は揚げ物食べません。おかげさまでメタボ知らずです[E:typhoon]

産業廃棄物処分業の許可

エコフィード製造のために容器分別機と破砕機を導入しました。エコフィードの原料は処分費をもらっている(=原料受入の際にお金を頂いている)ものもあるので、当社は産業廃棄物処分業の許可もあります。
しかし、産業廃棄物処分業の許可を取ると、いろいろ手間が多くて大変です。機械を入れ替えるのも、すべて許可が必要となるのです。
今回はその他にもいろいろと変更内容が多かったため、結構時間がかかりましたが無事許可の変更も完了しました。これでようやく営業をすることができるというものです。
破砕処理や容器分別を行うことができるようになると、いままで取り扱うことができなかった原料を扱うことが可能になります。また少し忙しくなりそうです。

リキッドフィーディングのコスト試算

なんか寒い日々が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
リキッドフィーディングでは水分が多いため、配合飼料より与える量が増えます。
では、採算に乗るためにはどれくらいのコストに抑える必要があり、原料コストはどれくらいになるのでしょうか。
今、配合飼料の価格を仮に40円/kgとします。リキッドフィーディングですと、いろいろと手間もかかりますので許容できる価格は30円(乾物あたり)と設定します。
リキッドフィーディングは水分20~22%程度です。水分20%ですと、乾物あたり30円の飼料は30/(100/20)=6円/kgになります。この金額が農家への納入価格となります。
農家への運賃が2円/kg、飼料問屋の管理費が2円/kgかかるとすると、当社の出荷価格は2円/kg。
当社の飼料製造コストが仮に10円/kgとすると、-8円/kgです。
この計算はあくまで一例ですが、とりあえず原料(特に水分が多いもの)を購入しているとリキッドフィーディングはなかなかコスト的に厳しいです。また、配合飼料の市況も変動が大きいため、配合飼料が安くなるとメリットが少なくなります。
もともと飼料の値段は安いので、それと競争するのは結構大変です。1kg40円のものってなかなかありません。ミネラルウォーターよりも安いわけですから。1円、2円/kgの世界でせめぎ合っていると、なんか感覚狂って来そうな気もします。

SEO対策

ホームページを開設していると、いろいろな売り込みの電話があります。
その中で、最近目立って多いのがSEO対策しませんかっていう電話。
「Yahoo!代理店の○○ですが、社長様いらっしゃいますか」とかなんとか。
本当にSEO対策できていなければ、SEO対策業者も発見できないと思うんですけど・・・。
お宅ら電話かけてくるって言うことは、SEO対策できているからじゃないの?
と思うのですが。
SEOお断りって書いておくわけにもいかないし、困ったものです。

リキッドフィーディング飼料の乾物割合

通勤中、運転しながら先日の書き込みをした焼酎カスの分析値のことをつらつらと考えていました。
思ったより乾物が少なかったな~と考えていて気づいたこと。乾物測定の際に、有機酸やアルコールはカウントされないのではないでしょうか[E:sign03]
今回の焼酎カスの場合、アルコールが数%程度あり、有機酸もそれなりに含まれています。乾物測定の際、それらは揮発してしまい、見かけ上低い値が出ているのかも。揮発するとはいえ、アルコールも有機酸も消化できるので、栄養価としてはカウントできるのではないかと思います。
一度大学の先生に相談してみようと思った次第です。
リキッドフィーディングの場合、たかが数%でも影響は甚大です。もともと乾物20%強のエサなので、数%異なると何割も違っていることになります。養豚ではエサの摂取量が増体量に大きく影響を与えるので、養豚農家の経営に大きな関連性があります。

食品廃棄物の保存処理

今日は夕方機械メーカーへ行って食品廃棄物の保存処理をする機械について打合せを行いました。
食品廃棄物(ジャガイモの皮)に酸を添加して保存性を高め、飼料とするという取組です。
機械メーカーが薬品を添加するユニットを製作したのですが、なんか思った以上に大仰な機械になってしまいました。お客様の希望で制御盤までステンレスで、煌々と輝いています。
食品廃棄物を飼料にリサイクルするのに一番の障害は食品廃棄物が腐敗しやすいということです。
基本的にきちんと分別してあれば食品廃棄物は元は食べ物なので、飼料として使えるものが多いです。
でも、運搬コストを考えるとある程度のロットがないと採算には乗りません。今回の取組は食品廃棄物の保存性を上げることにより、リサイクルを推進するというものです。
この取組は愛知県の先導的リサイクルに関する事業化検討の補助の採択を受け実施しています。補助のおかげでいろいろな実験をすることができ、有意義でした。でも、これから報告書をまとめなければと思うといささか憂鬱です。

魚のアラ

スーパーから排出される魚のアラを飼料化することを検討しています。
BSE問題の後、動物性タンパク質の飼料利用に関しては厳しい規制があり、農林水産大臣の確認が必要となっています。もちろん赤松さんが見に来るわけではありませんが・・。
で、書類を作って確認してもらっているのですが、とにかく細かい&厳しい。以前会社員やっていたときもいろいろと役所に出す書類作りが多かったのですが、今までで一番細かい気がします。
正直言って羮に懲りて膾を吹く状態で、なんか無駄に厳しいとしか思えないです。農水省は食品リサイクルを本当にやりたいのかと思います。
しかも、魚のアラだと非常に厳しいのですが、これが食べ残しを利用する分には届け出は全く不要です。「人間が食べているものだから」と言うことですが、ここに魚や肉が入ってもとくにおとがめ無し。
魚のアラの方がよっぽど品質がいいのに。まったくよくわからない制度です。

名大附属農場収穫調査

最近寒い日が続きます。事務所が寒いので現場で体を動かしています[E:sweat02]
先日、名古屋大学附属農場で実験している白菜の収穫調査を行いました。
今年は各処理区で根こぶ病が大発生して、当社の堆肥の実験区もかなりの被害でした。
連作をしていること、秋が暖かかったことが影響していると思います。
とはいえ、化成肥料を使った処理区よりは収量が多かったのでよかったよかったと言うところです。
個人的には有機肥料を使う一番のメリットは病気が少なくなることだと思います。
農薬も必要だとは思いますが、少ないに越したことはない・・というのが私の思いです。
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飼料分析

契約を頂いて受入を行うことになった焼酎カスとポテトスチームピーラー残さ(要はジャガイモの皮です)の分析をしました。焼酎カスは結構どろどろしていたので含水率が低いかなと期待していたのですが、案外含水率が高かったです。
含水率が高いと当然水に近くなっていきますので、飼料としての価値が下がります。できあがりの製品の価値が下がると買取が難しくなります。
結局のところ、穀物の値段が安くその結果配合飼料の価格も安いため、エコフィードはその値段と勝負しなければならなくなり、たいした価格では売れません。みなさん、環境も大事ですのがビジネスはもっと重要ですので。
水分が多いものは買い取りできず、処分費を頂くことが多くなります。
当社では乾燥機の販売も行っています。乾燥を行うことにより、処分費を払っていた廃棄物が飼料という有価物に変わります。お気軽にお問い合わせください。

本年もよろしくお願いいたします

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
当社は今日が仕事始め。短い正月休みも終わりました。短い期間ですが、旅行へ行くことができリフレッシュできました。寒かったのですこし風邪がぶり返したような気もしますが・・。
今日は月末業務を行いました。先月末が決算なので、その準備もぼちぼちと。将来ワールドワイドに展開するつもり^^;で12月末決算にしたのですが 、12月末決算は休みとぶつかるのでいろいろと不都合が多いです。これから起業される方には3月末決算をお勧めします。