今日は出勤でした。堆肥の切り返しと書類整理をしていました。さすがに会社の周りの工場もみんな休み。静かな一日でした。土曜日はお客さんからの電話があったりしたのですが、今日は電話もまったくありませんでした。
私事ですが、自宅を引っ越すことになりました。昨日は引越業者を3社呼んで相見積もりを取りました。引越って見積をぶつけると恐ろしく安くなります。なんですが、見積を取るために営業マンの相手をするのが面倒と言えば面倒です。見積自体は15分ぐらいででるのですが、営業マンの話が長いこと、1人1時間×3で3時間も相手する羽目に。
しかし、引越業界って大変ですね。差別化が難しいので結局値段勝負。他所がいくらならうちはいくらっていう世界です。廃棄物業界もその傾向が強いですが、引っ越し業界はもっと過酷かもしれません。今回のお願いすることになった会社が提示した金額も普通に計算するとどう考えても原価以下です。
ところで、引越会社が持ってきたパンフレットを見ていたら気になることがありました。「引越の時に出たゴミを有償で処分します」って書いてあります。家庭から出るゴミは一般廃棄物になります。これを処分費をもらって処分するためには一般廃棄物の運搬業の許可が最低必要です。これを許可がない引越業者が処分を行うことは違法行為になります。許可があればいいのですが、まず無いですから。
今回見積取った3社のうち、不要品処分のことが書いてあるのは1社だけでした。引越業者はよく不要品処分を頼まれるのですが、以前某大手運送会社が無許可営業でおとがめ受けているので、引越業者も慎重になっているんだと思います。今回パンフに記載があったのは新興の会社なので、多分知らないのでしょう。
これと似たような事例で、便利屋のケースがあります。便利屋のポスティングチラシを見ると、よく「不要品処分します」みたいなことが書かれています。これもほとんどが違法です。こういう業者は、だいたい集めたゴミを産業廃棄物として処理しているようです。
引越の時にでるゴミは市町村で処理してもらうのが基本です。ただ、ゴミ出しの日が合わなかったり、粗大ゴミの手続きが煩雑だったりするのも事実。お金出しても処理お願いしたくなるものです。ところが、多くの市町村は一般廃棄物の収集運搬許可を持っている業者でも一般家庭から出るゴミの回収を代行することを認めていません。ということは、遵法の方法は自分で市町村に頼んで処理するしかないわけです。
無許可の業者に委託すると、法外な料金を取ったり、不法投棄につながったりする恐れもあります。実情にあっていない硬直した廃棄物行政が問題を生んでいるんだと思います。