食品リサイクルとカビ

まだまだ暑いですが、ここ東三河は名古屋に比べるとだいぶましです。今日も木陰に入るとわりに爽やかな風を感じました。
飼料を取り扱っていると夏場に悩まされるのがカビです。食品副産物であるパン、お菓子などは非常にカビが生えやすいです。給食のパンを残して机の中に入れっぱなしにしてカビだらけ・・なんて言うことが私の小学生の頃はクラスのだれかが年に1回ぐらい起こす風物詩でしたが、最近の小学生はどうなんでしょうね。
カビを防ぐのに一番有効な方法が乾燥です。水分が10%程度になりますとまずカビが生えません。当社では簡易乾燥機なるものを開発しており、食品廃棄物の排出元で乾燥処理をすることにより食品リサイクルを推進しています。
しかし、一旦乾燥したものでも梅雨時の湿度が高い時期では吸湿してカビが生えたりします。小麦粉なども吸湿するとカビが生えます。ので、当社が生産するエコフィードも吸湿しやすいものはビニール袋を入れて湿気らないようにしています。
もう一つ、カビを防ぐよい方法がアルコールです。最近よくコンビニで売られているバームクーヘンなどの焼き菓子のパッケージに入っているのがこのアルコールを使った保存剤です。乾燥剤と思われているのですが、よく見るとアルコール製剤と書いてあるのでそれとわかります。とはいえ、食品リサイクルでは高価なアルコール製剤はなかなか使用できませんが。
バームクーヘンは水分20%強程度です。大して水分が入っているわけではないのですが、カビが生えます。これを水分10%程度にするとカビが生えなくなりますが、ぼそぼそとしてお菓子としてはいまいちな状態になってしまいます。目的とコストによって使用方法を使い分ける必要があるわけです。