為替相場は相変わらず円高傾向のようです。円高はリサイクルビジネスに大きな影響を与えます。
ペットボトルや鉄くずはだいたいリサイクルされていますが、じつはペットボトルも鉄くずもリサイクルのために中国などの海外へ輸出されています。円高になるとこの輸出価格に影響が出ます。
エコフィードや肥料の場合、海外への輸出はほとんど行われていませんがバージン原料のトウモロコシや硫安などは輸入が多く、円高になるとこれらの価格が下がります。結果、リサイクル品の価格も連れ安となるわけです。
「リサイクル推進」のための各種施策なるものが打ち出されているのですが、正直リサイクルの一番の推進となるのは円安か関税です。輸入トウモロコシに50%ぐらい関税かけたら食糧自給率はぐっと上がります。まあ、実際は絶対に出来ませんが・・。
最近の尖閣諸島問題で話題のレアメタル、中国がホントに輸出禁止したらリサイクルもいろいろ可能になるでしょう。いろいろと施策を行うより市場経済に委ねるのがリサイクルに一番効果があります。私の私案としては、中国からのレアメタルに関税をかけるのが良いと思います。どうせそのうち輸入できなくなるのなら、早めに輸入を規制して耐性を作るべきだと思います。
日本人はいろいろと細かいのでリサイクルには向いているんだと思います。だから、資源供給を絞ればすぐにリサイクルに走るでしょう。何せ鎖国をしていた時分には糞尿までリサイクルで売れていたんですからね・・。