自粛ムード

今日は9時頃帰宅したのですが、通勤ルートの一号線のトラックの数がとても少なかったです。やっぱり自動車メーカーの操業が止まっている影響は大きいですね。道が混まないのは通勤にはいいのですが、景気にはよろしくないですね。

昨日は豊橋駅前で地域の環境施策を考える・・といった感じのセミナーに出席しました。セミナー自体は普通に退屈だった訳wですが、問題はそこではないです。

案内チラシに「セミナー修了後交流会あります」と書いてあり、パネルディスカッションのパネラーがコンサル先の社長だったこともあるので交流会に参加するつもりだったのですが、受付をしたときに「交流会参加するつもりですが」と言ったら「震災の影響で中止しました」とのたまう。は?中止?

 

今、震災のためになんでも「自粛」が広がっています。お隣の浜松市では一年で一番大きなイベントの「浜松まつり」が中止になったそうです。東北でたくさんの人が亡くなり、大変な生活を送っているのにこちらで楽しむのはちょっと、という気分はわかります。でも、今の自粛ムードとかホームページや店内放送のお悔やみメッセージってなにかちょっと違うと思うんです。日本人特有の右へならえ気質が出ていると思います。いや、バカ騒ぎや乱痴気騒ぎはどうかと思いますが、地震がなかった地域を盛り上げて経済を盛り上げていくことは東北のためにもなることです。

浜松まつりが中止になって、浜松の飲食店は苦境に立たされているそうです。当社のお客さんである浜松の製菓メーカーも稼働率が落ちているみたいです。おかげでそういったお店に使われる農産物の相場も下がっています。いろんなところに影響が波及しています。

昨日のセミナーの後に行われるのは「交流会」です。震災の影響で交流会中止って意味不明です。私の知り合いでも昨日の交流会会場ホテルと取引がある会社があります。そういったところに影響が広がっていきます。交流会でもお祭りでも、もし本当に哀悼の意を表するなら最初にそれを表明して、みんなで黙祷するとかいろいろやり方はあると思います。そういう判断をできる主催者が少ないのがなによりも残念でありません。私も震災では人並みに心を痛めていると思っていますが、そうであっても苦言を呈したいと思います。

畜産の経営に関するプレゼンテーション

今日は暖かい一日でした。すごく暖かい気がしましたが、これでも平年並みのようです。ここしばらく寒い日が続いていたから暖かく感じられます。さくらの花もほころんできました。

昨日は豊橋市のサイエンスコアで「これからの畜産を考える」というワークショップがあり、私も前座で「畜産の経営と飼料」という内容でプレゼンを行いました。

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プレゼンの内容をかいつまんで紹介すると

・畜産物の価格は長期下落

・飼料コストはここ数十年安値安定だったが、近年は食料需給の逼迫により上昇基調

・畜産では原価に占める飼料コストの割合が高い

・畜産農家は大規模化が進んでいる。大規模で安い飼料を使用することにより安価な畜産物が供給されている

・海外からの飼料の輸入は環境汚染の原因ともなっている。

・エコフィードや飼料米で飼料の供給をするのにはさまざまなハードルがある。

以前からなんどか書いていますが、飼料米がコスト的に合わないのははっきりしています。高くなったと言っても輸入トウモロコシは30円/kg。今の日本の米は200円/kg。その差を埋めるのは困難です。

っていう話をしたのですが、その後のパネルディスカッションで某市の農政課課長は「来年度は稲ホールクロップサイレージの取組を行います。」と誇らしげに宣言。10分前に「コスト的に合わない」って私が言ったことは完全黙殺されてしまいました_| ̄|○

今までの農業政策で一番問題なのは、農業競争力向上の名の下に効果がはっきりしない施策に大量のお金がつぎ込まれていることだと思います。稲ホールクロップサイレージ作ること自体はべつに構わないと思いますが、行政がそれをバックアップすることによりどれくらいの農家でその普及がすすむのかがはっきりせず、行政コストに見合っているか検証されていないことが問題だと思います。とりあえず、今までの施策が役に立っていないのですから、同じようなことを続けていくのは問題ですよね。効果/投資をきちんと見極める必要があると思います。

石垣島の農業

Twitterではときどき書いていましたが、金曜日から3日間の予定で石垣島まで出張していました。すごく暖かいのかと思っていたら、タクシーの運転手曰く「こんなに寒いのは珍しい」とのことで愛知県とそんなに変わらない感じの気候でした。

今回の出張は現地で豚や牛をエコフィードで飼いたいという相談を受けて見に行くことになった次第です。沖縄へは1回行ったことがありますが、石垣島は初めてです。あいにくの天気が続いていたのですが、それでも海はとても美しく、時を忘れた景色は心にしみ入りました。天気がよかったら本当に最高だったのですが。

石垣に行って知ったこと。

・空港の滑走路が短い。(1500m)着陸したときの逆噴射がすごいのでパイロットがへたくそなのかと思ってしまいました。

・牛が多い。繁殖経営主体の農家が多く、耕地の中で牧草地が占める割合が高い。

・サトウキビ畑も多い。その他の野菜などはあまり多く無さそう。

・沖縄なのに豚の飼育頭数は少ないらしい。

・焼き肉屋が多い。

・石垣牛の等級はA-4~3が中心。とても美味しいが、かなり高カロリーな感じ。

・現地の人は歌うまい。

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とても魅力的な島なので何度も行く観光客が多いのはうなづけますね。

私が一番感動したのは、スナックへ行ったときむこうのおねーさん(と言うにはやや年上な感じ)がカラオケを歌ってくれた時のこと。信じられないぐらい歌が上手かったです。夏川りみか元ちとせも負けないほどの歌いっぷりです。しかも、特に歌を習ったことはないと言っていたのがまたびっくりです。学校でどーいう音楽教育をしているんでしょうね。

温暖な気候と観光客が多いことはいろいろとビジネスとして面白いとおもいました。離島の難しさと可能性が共存している感じですね。

ところで、今回は写真を撮ろうと張り切って一眼レフデジカメを持っていったのですが、SDカードが入っていなかったという失態を演じてしまいました。↑の写真はコンパクトデジカメにて撮影です。

デジカメは カード無ければ 漬け物石

リサイクル業界と電力

ホームページの方にも載せてありますが、明日セミナーの講師を行います。「エコフィードの経済性と品質」という壮大なお題を掲げて1時間半。パワーポイントは60P作りました。やれやれと思ったら来週もプレゼンがあるので、またパワーポイントと格闘しなければいけません。その次はその1週間後に打合せがあり、それも講師をする話なのでまたパワーポイント。使い回しが効かない内容のものは結構大変です。

 

今日はリサイクル業界のエネルギー消費、特に電力についての話です。

東京は停電でいろいろな会社に影響が出ているようですが、リサイクル業界でも影響が出ています。実は廃棄物処理の業界はかなり大きな機械を動かすので電力使用量が大きいです。建設系の廃棄物(木くずや廃プラスチックなど)を処理する会社の多くは破砕機を持っています。破砕することによってリサイクルしやすくしたり嵩を減らして運搬効率を上げる訳ですが、この破砕機が電気食いなんです。ちょっとした破砕機ですぐ50馬力、75馬力、大きくなると100馬力超えるモーターを使います。使用電力が50kwを超えると、高圧受電(6600vで受電してこちらが用意したトランスで電圧を落とす)をしなければ行けません。トランスをいれる箱をキュービクルというのですが、多くの産廃業者のところにはこのキュービクルがあります。

破砕をするのは食品リサイクルでも同じですが、食品系の場合そこまでの大きな破砕機は必要ありません。それでもコンベアやポンプ、分別機などを動かすと電力消費はバカにならない量となります。

 

今回の停電で、改めて今の日本社会は電力を大量に消費して成り立っているんだなと思いますね。リサイクルに大量のエネルギーを投入するのは矛盾しているように思いますので、当社ではできるだけ省エネルギー、省投資に努めています。

ボブキャット

今日は全国的には休日のようですが、当社は普通に仕事でした。会社のある工業団地ではほとんど休んでいる会社はないので、会社にいる限りあまり休みという感じはないですね。

 

今日は堆肥の切り返しの日でした。朝からボブキャットに乗ってもりもり切り返しです。切り返しというのは堆肥を移動させながら撹拌するという作業です。堆肥は発酵の過程でどうしても不均一な部分が出てきますし、エアレーションしているのですが酸素が不十分な部分が出てきますので、撹拌することによって均一化をはかり酸素の供給も行います。堆肥の山をその場で撹拌するのは難しいので、別の場所に動かすことによって撹拌を行う訳です。

当社では、発酵槽に一箇所6トンぐらい堆肥を堆積してあります。6トンの堆肥を人力で移動させると日が暮れてしまいますので、ボブキャットという重機(というほど大きい訳ではないですが)を使っています。ボブキャットというのはスキッドステアローダの中の1つの商品名です。スキッドステアローダというのは、方向を転換するのに舵とり装置があるのではなく左右のタイヤの回転差を使い移動させるという機械で、非常に小回りが効きます。戦車とかバックホーのタイヤ版です。その場で360度回ることができます。くるくると回るので、乗っていると結構楽しいです。

 

午後はそのボブキャットのオイル交換をしていました。忙しければ業者さんにやってもらうのですが、今日はちょっと時間があったので自分でやりました。30分少々の作業ですし、難しいことは何もありません。手が汚れるのだけが難点ですが。しかし、今日は久しぶりにエンジンルーム開けたらなんとオイルの注入口の蓋がない!よく見たらエンジンルームの中のホコリの中に埋もれていました。エンジン内部にホコリがかなり入ったと思われます。大丈夫かな?

オイル交換自体は簡単なのですが、古い車体なのでいろいろ作業性が悪いです。とりあえず、オイルのレベルゲージの位置がわるく一旦抜くと挿すのが大変だったりします。

とりあえず買い換えるお金もないので、こいつにはもう少しがんばってもらわないと思いかわいがっている次第です。

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春の家庭菜園

昨日は実験圃場という名の家庭菜園へ行って作業をしてきました。今年の冬は寒かったですが、畑はすっかり春めいてきました。

Imgp4338 取り残した小松菜に花が咲きました

ミツバチがたくさん来ています。自家採種する予定です。

Imgp4344 そら豆も少しずつ大きくなってきました

そら豆は霜にやられて欠株が出てしまいました。今年の冬はやっぱり相当寒かったみたいです。ちょっと不思議なのはアブラムシがほとんど付いていないってこと。当社の肥料が効いているのかわかりませんが、丈夫に育っていることは間違いないようです。

 

そら豆は大好物なので収穫がとても楽しみです。

リキッドフィーディング成果報告会

すっかり暖かくなりました東三河です。

金曜日は地元豊川市のひまわり農協で行われたリキッドフィーディングに関するプロジェクトの成果報告会がありました。ちょっと嬉しかったのは最初の報告で小田急ビルサービスの饗庭さん(←友人です)が「苦労された環境テクシスさん」と触れてくれたこと。いや、今年の事業は苦労が多かったです。野菜を粉砕するのがこれほど苦労するとは思いませんでした。って言うか、野菜に異物が多かったのが原因なんですが。

粉砕ポンプの調子が悪くなり途中で使用を断念したのですが、メーカーに戻し分解してみたところキー溝が飛んでいました。相当無理な力がかかったみたいです。

 

今年度の実験テーマは野菜を入れることによって成長を適度にコントロールするというものです。愛知県農業試験場ではまずまずの結果が出たのが実際の農家でははっきりとした結果が出ませんでした。現場での試験は他のパラメータがきちんと制御できないので難しいですね。

スケジュール

地震のニュースを見るととても心が痛みますが、所詮は高みの見物なんですよね。被災者の痛みは被災しないとわからないのだと思います。とりあえず、非常にささやかですが募金しました。

Twitter情報によると畜産関連はエサが入荷しなかったり豚や鶏の出荷が難しかったりと影響が出ているようです。今の日本の社会は本当に石油と電気に依存しているんだと痛感しますね。Twitterで今回の原発の状況を受けて浜岡原発中止の署名運動をしている人がいましたが、その人のつぶやきを見たら計画停電に怒っていたのは悪い冗談のようですね。

なお、私は原発には懐疑的ですが、別に安全性を不安視している訳ではなく、コスト面で疑問を持っているからです。今回の事故でも人がたくさん亡くなっている訳ではないですが、事故の処理コストは相当な金額に上ると思います。

 

今日は本当は夜に飲み会がある予定でしたが、自粛とのことで中止になりました。バカ騒ぎはどうかと思いますが、無用に自粛することは経済活動に影響を与えて間接的に復興を妨げることになるので反対です。

本当は今週は東京へ行ったり東京からお客さんが来たりという予定があったのですが、おもに停電の影響でみんな中止になってしまいました。おかげで予定がすっぽり空いて工場にいる時間がすごく長くなりました。書類の整理や作成業務をもりもりとやっています。

被災地も含めて、早く平穏な生活が戻りますように。

お見舞い申し上げます。

今日は一日休みでした。よく考えると一日休みというのは4ヶ月ぶりぐらいかもしれません。おかげで体調不良はすっかりよくなりました。


にしても、なんか地震は大変なことになっていますね。

私は1年ちょっと前に宮古に旅行に行ったのですが、そのとき防潮堤が立派なので感心した覚えがあります。ものすごい高さのが集落全体を覆っていました。地震の後、あの防潮堤がある集落なら大丈夫かと思っていたら、テレビのニュースでちょうどそこが写っていて防潮堤を乗り越えて集落はほとんどなにも残っていませんでした。絶句です。

被災地ではまだ電気の普及が十分ではないようです。今の畜産は電気がないとなにもできないです。(エサも水もやれなかったりする)生き物相手なのでとても心配ですね。北関東では鹿島港の被災で配合飼料が入荷しなくなっているようです。

愛知県はほとんど直接的な影響はありませんでしたが、お客さんの食品工場は北海道からジャガイモが届かなくなっているようです。当座は在庫でしのぐようですが、月曜日から業務に影響が出る可能性があります。連鎖的に当社の業務も止まる可能性が出てきました。


とりあえず復興に際して当社でできることは何もありませんが、ささやかに募金でもしようかと思っているところです。

エコフィードの施策

ようやくちょっと忙しいピークを過ぎたと思ったら、風邪引きましたorz

悪寒→発熱→胃痛→食欲不振(今ココ)です。胃の消化能力が落ちているらしく、普段はやせの大食いなのに全く腹が減りません。さっき、自販機で買ったミルクティーを飲んだら胃がもたれました。かなりの重症です・・。

幸い明日もそんなに予定がないので、しっかり休んで体力回復させる予定です。しかし、せっかく溜まっていた仕事をこなすはずだったのに困ったものです。

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最近、エコフィード関連の補助金が色々出ています。例えばこんなのがあります。→エコフィード緊急増産対策事業

ただ、この手の施策は利用できない場合が多いですね。というのも、非常に要件が細かく決められていることが多く、使いにくい上に、急に公募があり締め切りまでの時間が短いからです。

今回の案件では、ハード(施設等)の補助は「農協」か「配合飼料メーカー」にしか出ません。というわけで、当社のような一介の民間事業者ではもらうことができない訳です。農水省の補助金はこういう特定業界向けのものが多いですね。

まだ、公募期間も短いので、準備するのが大変です。だいたい応募する事業者は事前にある程度情報を得ていて応募するケースが多いですね。半額補助なので自己負担もある訳ですが、普通の民間企業で稟議書が必要な金額のものを見積→稟議を通し必要な書類をまとめるのを2週間でやるのはなかなか困難です。

そもそもなんですが、私はこの手の「施策」を非常に疑問視しています。いや、本当にこういう施策で農業が活性化するなら日本の農業は今みたいになっていないと思いますね。ウルグアイラウンド対策費として投入された膨大な予算によって競争力が増したのでしょうか?

以前より再三再四書いていますが、エコフィードの普及が進む一番のポイントは飼料価格です。配合飼料や輸入牧草の値段が上がるとてきめんに当社の引き合いが増えます。また4月から配合飼料価格があがりますので、間違いなくエコフィードの需要は増すものと思います。

経験上、細かい施策よりも価格を政策誘導することのほうがずっと効率的であり、効果的です。エコフィードの普及に関していえば、本当なら輸入飼料に関税をかけるのが一番強力ですが流石にそれは難しいのでエコフィード使用に際して価格補填するとかしたほうが今の役に立たない施策よりは有効だと思います。このブログ、農水省の方も見ているようなので強く主張しておきます。

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ちょっと話変わりますが、「雇用対策」の施策も本当につまらないのが多いですね。ハローワークの仕事だけが増えるようなものばかり。会社経営者から見ると雇用を増やそうとする気にならない施策です。そういうものに税金使うよりも、社会保険料の会社負担割合を引き下げた方がまちがいなく雇用対策になります。これは自信を持って言えます。法人税下げるならその分を社会保険料の会社負担率引き下げに使った方がいいと思いますね。

まあ、うちの会社は法人税かかっていませんのでこんなことを言っている訳ですがw