汚泥の堆肥化

暖かくなったと思ったら昨日はかなり寒い一日でした。仕事で浜松まで行ったので帰りに仕事を抜け出して浜名湖で潮干狩りをしようかと企んでいたのですが、風が相当強く寒かったので断念しました。

 

最近、ホームページを見ての問い合わせが増えています。多い時には一日に3件ぐらい電話や問い合わせフォームからのメールがあります。なぜか電話の方が多いです。たいしたアクセス数でも無い割に問い合わせ数が多いように思います。

その中で良くある問い合わせが植害試験や肥効試験の問い合わせです。特に、汚泥原料の堆肥等の問い合わせが多いです。当社でも汚泥原料の堆肥を作っていることもあり、堆肥に関してはそれなりの知見がありますので、お客様に適切なアドバイスをできていると自負しています。

しかし、「汚泥」っていうとすごく危険なものだったり汚れたものだったりする感じですが、英語で言うとただのスラッジ、つまり泥なんです。誰が「汚」泥なんてつけたのやら。ただ、産業廃棄物で言うところの「汚泥」は泥状のもの全般を言いますので、有害なものも含まれます。そういう有害物質を含んだものは堆肥にできませんので、当社では有害物質を含まない「泥」を原料に堆肥を作っています。

汚泥原料を使用した堆肥には特色があります。食品工場から排出される汚泥は無機分が少なく、有機質の割合が高いです。しかし、易分解性の有機物割合はそれほど高くないため、汚泥だけで発酵させると水分量の低下が十分起こらないうちに発酵が進まなくなります。このため、当社では適当な水分量となるまで発酵が継続するように易分解性の炭素源を添加して発酵させています。逆に、もともと微生物が利用可能な炭素源が少ないため、圃場に施肥しても二次発酵がおきにくく、障害が発生しにくいという特性に繋がる訳です。

このため、汚泥を乾燥しただけの乾燥菌体肥料でも肥料として利用できます。ただ、乾燥しただけですと、窒素などの無機化が起きていないため、若干肥効が発現しにくいです。この点、発酵させて含水率を低下させると、無機化が進行するため即効性のある肥料となります。

 

今日は難しい話を書きすぎたような気もします・・。要するに

うちの会社の「ゆうきのススメ」は早く効いて安全ですよ!

ってことです。ま、宣伝ですねw