帰省と中小企業の資本

今日は連休の中日ですが、当社は営業をしています。昨日までの3連休も営業していました。ただ、私はお休みを頂いて九州は佐賀に帰省していました。
今回は現場をアルバイトに任せて休みを取りました。現場をがんばってくれたアルバイトに感謝です。とくにトラブル無く3日間過ぎたようですが、最近仕事が忙しくなっているので来年からは5月の連休に帰省するのは難しいかなと思っています。

短い帰省でしたが、たくさん飲みに行きました。九州の人は本当に酒が強い人が多く、まともにつきあって飲んでいるとかなり大変なことになります。今回は比較的抑制して飲みましたが、それでもちょっと飲み過ぎた気がします。そのうち1回は中学時代の同級生2人と飲みに行きました。 2人とも実家を継いでいる経営者ですので、やっぱり経営の話になります。中小企業(うちの会社は零細企業ですが・・)の苦労はどこも同じですね~。

 

中小企業、とくにベンチャー企業で苦労するのは資本の調達です。日本は一応資本主義社会と言うことになっていますが、中小企業では株式はおおむね創業者一族がもっており、株式で資本を調達している訳ではなく借金で資本を調達しているケースが多いです。資本主義というか、借金主義になっています。昔からやっている産廃業者などは内部留保と借入金で資本を充当して、売上が10億あっても資本金が300万なんてこともあります。

資本を借入金でまかなうためには担保が必要です。日本の銀行からお金を借りるときに銀行が審査するのは担保額の算定であり、会社の成長性が見込まれるとしても担保がなければお金は借りられません。また、借金は代表者の連帯保証は必須ですので、会社が倒産すると代表者の個人資産も全て持って行かれることになります。「有限」会社や「株式」会社は本来出資範囲において責任を負うことになっているのですが、実質的には無限責任がある訳です。

ベンチャーキャピタルなどもありますが、株式上場が前提の投資がほとんどですので、上場の見込みが少なければ出資もあり得ません。

 

つまり、新しい事業を始めるに当たって資本が必要でも担保が用意できなければお金を用意できないと言うことです。ですので、日本のベンチャーは設備投資が必要な産業は少なく、投資が少なくてすむITが多くなる訳です。

海外では市民が市井の零細企業に出資するというスタイルがあると聞いています。日本でも直接金融がもっと普通になる日が来ないと、ベンチャーを育てて行くことは難しいと思いますね。