エコフィードの含水率と飼料価値

エコフィード原料は水分が高いものが多いのです。水分が多いものは実質的な価値が下がります。野菜なんて水分が90%、ほとんど水です。じゃあ、実際どれくらいの価値になるのか。この前、ちょっと問い合わせがあったのでとりまとめてみました。

基本的には、配合飼料(水分10%程度=乾物割合90%)に換算して計算を行います。ですが、現場でやるような簡易的な計算では、乾物割合が100%になるように換算します。

例えば、水分70%の場合、乾物量は30%です。30%→100%に換算する訳ですので、

100/(100-30)をかければいいです。

現物中タンパクが5%、水分70%のオカラでしたら、

5%×100/30=16.6 これが乾物当たりのタンパク含量となります。

上記で乾物は水分0%で計算して構わないと書きましたが、厳密に計算すると、例えばオカラなら

5%×(100-10)/(100-70)=15.0

となります。
というわけで、あまり大差出ませんので現場でさっと計算するときには含水率0%で構わないと思います。

酒粕などは水分が50%、現物当たりのタンパク質が20%程度ですので、乾物当たりで計算するとタンパク質が40%程度になります。乾物当たりのタンパク質含量でいくと大豆粕に近いぐらいのタンパク質含量含量ですので、価格も大豆粕との比較で判断します。大豆粕が仮に50円/kgとすると、乾物換算から酒粕はだいたい25円/kgで大豆粕と同等の値段となります。酒粕はハンドリングが悪くスポット性が高いのでこの25円/kgより安い価格が相場となる訳です。

エコフィードは水分の多寡で価値が大きく変わるのがご理解頂けましたでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。