日本人とリサイクル

当社は基本的に飛び込み営業はしないことにしていますので、営業活動はもっぱらホームページからの問い合わせと人からの紹介、それと展示会です。ま、営業マンが私1人なのでこれ以上手を広げるのが難しいというのもありますが、ニッチな商売なので飛び込み営業しても効率が悪いというのも理由です。
 
ホームページからのお問い合わせは1週間に何回かはありますが、最近多いのが「食品廃棄物を買い取って欲しい」というお問い合わせです。
そういうお問い合わせ頂くものには、小麦粉や菓子くずなど飼料として価値が高いものも多いので、当社ではできるだけ適正な価格で買い取りたいと思っています。
ただ、こういった商品、量が少ないものが多いです。排出される方にとっては100kg200kgは結構な量なのですが、飼料として扱うには半端すぎて扱いにくいのが正直なところです。量が少ないとどうしても運賃を頂かなければいけなくなり、買取価格より運賃が高いため廃棄物としての取り扱いをするケースも多いです。
こうなるとリサイクルしているといっても排出事業者にとってコストメリットが出ないのが申し訳なく思います。ですが、最近あまりコストメリットがでなくてもご依頼を頂くケースが増えています。
もちろん、環境保全の意識の高まりというのはあるのでしょうが、私が思うに日本人特有の「もったいない」精神のなせる技ではないかと思います。本当に食べられそうなものを廃棄するのは心苦しくてリサイクルのご依頼を頂いているように思います。
 
 
日本人は細かくて几帳面なのでリサイクルするのには向いているのかもしれません。例えば日本は古紙やペットボトルのリサイクル率が非常に高く、おそらく世界一番です。ペットボトルをマメに洗ってスーパーの回収コーナーに持っていくというのは、日本ならではの光景ではないかと思います。食品廃棄物も破袋した商品とかマメにストックしているのは日本人の性格なのかもしれませんね。