オンサイト処理と衛生環境

出張続きで忙しい日々が続いています。毎月、「来月はちょっと時間の余裕が取れるかも」と思いつつはや半年以上こんな状態が続いています。
最近、当社が力を入れているのが食品残さのオンサイト処理システムです。今回の出張では、オンサイト処理の営業もしてきました。オンサイト処理というのは、食品廃棄物を排出事業所で保存、加工を行なう事でリサイクルに適した状態にするシステムです。
当社が行っている例としてはジャガイモの皮のリサイクルがあります。ポテトスチームピーラーというジャガイモの皮むき機があり、ジャガイモの加工を行っている工場ではこの機械を使ってジャガイモを大量に皮むきしています。剥いた皮はデンプンが豊富に含まれており、飼料として有用ですが高栄養のため非常に腐敗が早いです。このため、当社ではこのジャガイモの皮をオンサイト処理することによりリサイクルできるようにしています。有機酸を添加し密閉容器に充填することにより飼料として利用できる形態になります。
実は、この処理を行なう事によりリサイクルが推進され、コストが下がるだけではなく隠れたメリットがあります。それは衛生環境の向上です。
腐敗しやすい廃棄物を食品工場に保管すると、臭いや虫の発生を招きます。食品工場で腐敗したものを保管することは好ましくありません。飼料として利用できるように加工することにより、衛生環境の向上にもつながります。
昨今食品工場では衛生環境について非常に厳しくなっており、HACCPや納品先の立ち入り検査など、管理がきちんと求められるようになってきています。どうしてもなおざりになりがちな廃棄物ですが、工場内全体の衛生レベルを引き上げなければ製品の衛生レベルは向上しません。
最近、食品メーカーにお伺いすると工場の衛生レベルの違いについて気になるようになってきました。きちんと管理をされている会社はバックヤードにまわってもやっぱり安心できます。なんにせよ、いろいろな部分でお客様に喜んでもらえるのは嬉しいですね。