暑い日々が続いています。最近、屋外の現場が多かったのですっかり土方焼けになってしまいました。毎日慌ただしく過ごしているのですが、引き合いを頂いている案件が多いのでなかなか対応し切れていない状況です。そんな中、北海道へ出張中で、また仕事がたまりそうです。
この頃は当社のWebサイトをご覧になってお問い合わせ頂くケースが多いですが、本当に様々なお問い合わせがあります。もちろん、食品廃棄物をリサイクルして欲しい、買い取って欲しいというお問い合わせの割合が多いのですが、その中にどう考えてもリサイクルに向かないものもあります。
例えば、以前問い合わせ頂いていたものの中に、食玩のリサイクルがありました。食玩とは、ガムやラムネにおもちゃがついているアレです。おもちゃと一緒になったパッケージを分離して、ラムネだけをリサイクルして欲しい・・そんなご依頼でした。
容器と中身を分別する機械が当社にもあるのですが、おもちゃまでくっついているとうまく分離ができません。手作業で分けるにしても高額な費用が発生してしまいます。また、ラムネはいいのですがガムになると堆肥、飼料どちらにも原料としては不向きです。
そういう事業者さんにリサイクルに向かないものを無理をしてリサイクルする理由をお尋ねすると、「ISO14000を取っているから」「親会社に言われているから」なんて答えが返ってきます。ISO14000って、リサイクルに不向きなものを高いお金をかけて無理矢理リサイクルすることを求めてはいないはずです。発生抑制をしたり、リサイクルしやすいパッケージにすることが一番必要かと思います。
同じようにリサイクルに向かないと思うものが、コンビニ弁当です。最近のコンビニ弁当って、パッケージがなんか妙に複雑にできています。冷やし中華とか、蓋を取って内側のラベルをはがしてスープをかけて薬味をかけて・・なんて調子ですから、機械で分別するのはほぼ不可能です。手作業で分別を行っても分別精度が悪く、どうしても製品に異物が入りがちです。また、コンビニ弁当は高カロリー、高脂肪、高塩分のため飼料にはむかず、堆肥にもいいとは言い難い原料です。拠点も分散しているので回収コストも多くかかる訳で、コストをかけて回収してリサイクルする意義を感じません。
パフォーマンスのためにリサイクルするのではなく、なんのためにリサクルするのか、どうしたら資源を有効に使えるかを考えることが基本なのではないかと思います。