いままで使っていたフォークリフトの調子が悪くなってきたので、新しいフォークリフトを購入しました。本当は中古でもよかったのですが、最近中古のフォークリフトは玉不足で欲しいスペックの物がなかったため新車購入となりました。
今回のリフトは購入金額200万円強。毎回のことですが、高い買い物をすると投資回収できるのか心配になります。もちろん投資回収できるという計算はしているのですが。
ところで、リフト購入のための融資を銀行に相談したところ驚くほど好条件の提示がありました。はっきり言ってまだまだ小さい当社のような会社にそういった条件を提示するのは、よほど融資先が不足しているということなんだろうなと妙に感心しました。
銀行は集めた預金を運用することにより利潤を得るわけですが、中小金融機関では株式などリスクの高い運用の比率は低く、貸出金と国債や社債が中心となっています。ところが、ディスクロージャーを見ると企業への貸出先が減ってきています。日本の企業数が減っているわけですから当然と言えば当然ではあります。どうしても国債の運用比率が高まってきているわけです。
アベノミクスにより日本の国債の先行き不透明さがますます増大してきています。国債運用に頼らざる得ない中小金融機関は相当な危機感を持っているのではないかと推察します。おかげで(あくまで)相対的に当社のような中小企業の信用度が増すという皮肉な結果がうまれているように思います。ある意味アベノミクスの恩恵を受けている訳です。
現在の金融政策は非常にリスキーであり、また、小手先の金融政策で景気がよくなるほど簡単な物ではないと個人的には思います。日本の財政破綻による混乱に対しどう対処するのかというのは中小企業にとっては想定できる範囲を超えた事態ではありますが、念頭に置くべき時が来ているような気がしてなりません。