年度末、年度初めの怒濤の書類作成もおおむね終わりました。書類作成だけならいいのですが、打合せに北関東から関西まで行ったり来たりしていたので疲れました。ロングスリーパーなのに睡眠時間が短い日々が続いて辛かったです。
そんな年度初めのさなか、先週末は愛知中小企業家同友会の経営指針作成講座に泊まりがけで参加してきました。
中小企業家同友会では経営指針作成を強く求められます。中小企業家同友会では「経営理念」「経営方針」「経営計画」の三つを総称して「経営指針」と呼んでいます。
これらの計画をまとめ、従業員他のステークホルダーにたいして公表すること、それが経営の基本だと教わります。
これらの計画をまとめ、従業員他のステークホルダーにたいして公表すること、それが経営の基本だと教わります。
会に入る前にはあまり意識したことがなかったのですが、周りの中小企業の経営者を見渡していると、なにを目標として、どういう戦略を立てていくかが全くなく場当たり的に経営をしているケースが多くあります。どういう会社にしていくかがはっきり見えることにより確固たる経営が初めてできる訳です。
今の日本の閉塞感も日本の政治が確固たる理念が欠落しており、目標と計画がないことが大きな原因ではないでしょうか。将来どうなるかという未来像が見えなければ安心して日々を過ごすことはできません。このことは日本全体も中小企業も同じではないかと思います。
当社はおかげさまで(利益はともかく)売上は増えていますが、今のままの個人商店では早晩行き詰まるのは目に見えていますから、今のうちに組織としての形態を確立し、将来への道筋を打ち立てる必要があると思い経営指針の講座に参加したわけです。
半年にわたる経営指針講座のうち、最初の3日間は経営理念について考える時間となっています。とくに、2日目、3日目は泊まりがけで「何のために経営するのか」ということを討議します。
2日間にわたって創業まで至る経緯、これまでやってきたこと、今後どうしたいかということを生い立ちから掘り下げて話しているうちに、自分の考えが整理できてきました。
思えば今までは日銭を稼ぐことに汲々としてきましたし、おもしろ半分のゲーム感覚で経営をしてきたようにも思います。これから企業として発展していくためには、確固たる目標をもち計画を打ち立てて進めていくことが重要である、そう気付かせてくれた2日間だったように思います。
有意義な時間でしたが、寝不足が続いていたところに朝の10時から夜中2時まで経営理念について考えるのは相当疲れました。
講座は秋まで続きます。しっかりと勉強して未来像の見える経営指針を作成し、企業発展につなげていきたいと思います。