年頭所感

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

今年は正月の休みの並びがよく、1日から3日まで会社はお休みとすることができました。当社は年間通じて土日休み、祝日完全出勤で土日以外の休みは元旦のみです。なお、年間休日は105日と休みは少ないですが、1日7時間勤務なのでブラック企業という範疇には入らないと思っております(笑)

元旦

短い休みですが、当社は12月末が決算であり今期以降の事業の組み立てをいろいろと思索しています。残念ながら、昨期は自分としては不本意な内容でした。これも、社長の力量の至らなさによるものと思っています。今期は昨年の反省を踏まえ、たしかな事業進展を目指していきたいと考えています。

このごろ事業を行っていく上で、会社の存在意義の重要性について強く感じています。当社はリサイクルという事業を行っており、社会において無くてならないものであると自負しています。しかし、飼料、肥料という製品として製造しているものの、そのニーズは不安定であり付加価値の創造はまだまだ不十分であり、事業の存在意義は脆弱であると思います。
リサイクルによって製造される飼料、肥料はバージン素材が安価であるため、どうしてもリサイクル製品の価格はそれよりも低く抑えられてしまいます。たとえば、輸入された飼料用トウモロコシは1kg30円程度であり、鉄や石油より遙かに安価です。
存在意義を高め、事業の継続発展を目指すために、更なる川下である農業分野にも参入を行い付加価値の確固たる確立を行っていきたいと考えています。例えば、生産者が販売する価格は豚肉が1kg500円、牛乳は1L100円であり、しかも普遍的な価値を持つものとなっています。高いノウハウが要求される農業への参入は簡単ではないことは十分承知していますが、難しいからこそやりがいがあると感じています。

他方、これからの日本の農業はTPPをはじめとするグローバル化の影響が増大していくことは間違いありません。しかしながら、ファンダメンタルズとしての世界人口の増加による食糧供給の不安定化は確実な将来であり、日本の相対的な国際競争力の低下により食糧の供給に対する存在意義は増大していくことと考えています。

ドラスティックに変化していく社会の中、中小ベンチャー企業が世間の荒波のなかどう進んでいくか非常に繊細な舵取りが要求される時代となっています。社会の中で確かな存在意義を確立するとともに、当社の事業を通じすこしでも社会変革を行えることができたらという壮大な野望を持ち、今後の事業を進めていきたいと思います。