ITリテラシーについて思うこと

このところ忙しい日々が続きブログ更新がすっかり滞っています。年ごとに忙しさが増しているような気がします。
思えば、社会人なりたての26年前は社会全体がのんびりしていたように思います。自分が入社した時は携帯電話もインターネットも無く、PCも一人一台ありませんでした。余談ですが、事務所が禁煙でなくみんなくわえタバコで仕事していて会社から帰ってくると服がタバコ臭かったことを覚えています。
今は外出先でも常に連絡が取れ、出張に行っても夜ホテルでノートPC使って事務仕事をしています。時々「昔は出張の時、夜は飲みに行くだけだったなぁ」って思いだします。(と言いつつ飲みには行きますがw)

しかし、これだけシステム化が進んだ世の中になってもまだまだITを使いこなしていない企業が多くあります。
当社は社内システムをGoogleWorkspaceというGoogleのシステムを利用して構築しています。簡単に言うとGmailやGoogle Driveを社内システムとして利用できるというものです。スマホのGmailアプリから会社ドメインを使ってメールのやり取りができ、スマホでやり取りしたメールもPCのGmailサイトと同期されます。書類データもGoogle Driveに保管されているので、自宅やスマホでも内容確認、編集ができます。こういったことが月々のサブスクで実現することができます。
今はこういったクラウドサービスが充実しています。20年ぐらい前、「クラウド」という用語がはじめて出た頃は私もそのメリットを十分に理解できなかったのですが、実際クラウドサービスを活用するようになってみるとデータがインターネット上にある利便性がよくわかります。例えば、当社では会計システムもクラウドサービスを利用しています。銀行のネットバンキングデータをダウンロードし、Google Driveに保管しています。保管フォルダのアクセス権を税理士に与えてあり、税理士は会計システムの入力データをGoogle Driveのファイルと突合してチェックし、間違いがあれば会計システムを直接修正します。最終的な決算データも税理士がGoogle Driveのフォルダに保管しますので、パスワード付きメールで送付する必要はありません。こういったことが自社のシステム開発とかサーバー不要でできるような時代になっています。
しかし、多くの中小企業ではクラウドとかITの活用が不十分です。これは経営者が「システムで何ができるか知らない」「システム投資による効果がわからない」ことが大きな理由ではないかと思います。もちろん経営者たるものシステムについて勉強することは必要ですし、システムのコンシェルジュ的なコンサルタントがもっといてもいいのではないかとも思います。

中小企業のITリテラシーの低さも課題ではあると思いますが、国のシステムのお粗末さはそれ以上に問題だと思います。マイナンバーに問題が噴出していますが、マイナンバーの最大の問題は「システムを利用して効率的な行政処理ができる」ことが目的のはずなのに利便性が向上していないという点になると思います。そもそも国民全てに一意の番号を割り振ることはシステム処理においては必要です。しかし、個人にマイナンバーカードを配ることがかならずしも必要であるとは思えません。まずは各個人に割り振ったマイナンバーを使って、たとえば企業が給与支払いしたデータをマイナンバー紐づけて税務申告したら確定申告も源泉徴収も不要になるとか、国勢調査を行わなくても各種統計データが取れる‥等々、実現できることはたくさんあるかと思います。マイナンバーを利用して効率化できることは効率化することが優先すべき課題かと思います。
また、企業は源泉徴収や社会保険料の徴収等々で膨大な事務作業が発生しています。もし、マイナンバーを活用してこれらの業務が効率化するなら企業側も全面的にマイナンバー活用を推進していくはずです。
結局、国も「システムでなにか効率化できるか」をわかっている人が音頭をとっていないので利便性向上につながらないしトラブルが発生するのだと思います。この体たらくではただでさえ遅れている我が国のシステム化がますます遅延していき国の競争力が失われるのではないかと非常に危惧しています。

システムは重要なツールでありますが、手段が目的化すると意味がない‥マイナンバーの混乱を反面教師として当社は着実に会社のシステム化をすすめていきたいと思います。


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