高濃度糖液の処理方法

北海道へ出張中です。飛行機の中でブログ書いています。作成しなければいけない書類がたまってしまいちょっと気が滅入っている今日この頃です。

昨年の春にリキッドフィーディングのラインを増設してから液体の飼料原料の受入を強化しています。受け入れているものの1つに糖液の廃液があります。

食品メーカーからは様々な廃棄物が発生しますが、液体の廃棄物というものも結構あります。ある程度の規模以上の食品メーカーにはほとんど排水処理設備があります。機械の洗浄や原料の処理水などを浄化するためにこういった設備があるのですが、糖液はこういう排水処理設備に放流しないで別途当社のような業者に委託しているケースが多いです。

排水処理設備は水に含まれる有機物を処理するように設計されているのですが、排水処理槽は無闇に作られているわけではなく、有機物の量に対応して計算を行い設計しています。有機物量が多くなるとその分大きな排水処理設備となります。また、当初の設計以上の負荷がかかると所定の能力を発揮できなくなったりもします。

糖液は微生物による分解性が非常に高いです。排水の汚れの程度はBOD(生物学的酸素要求量)という単位でしめします。これは排水を密閉した瓶にいれて5日間置いておいたときにどれぐらい酸素を消費するか・・という分析によって測定されます。微生物が有機物を分解するときに酸素を消費しますので、それを測定するわけです。分解性が高いということは酸素消費量も多いと言うことで、BODも高い値となります。

排水処理設備にもよりますが、だいたいBODが10,000mg/L~100,000mg/Lを越えてくると別途処理した方がコストメリットが出てきます。100,000mg/Lというと排水処理の世界では相当な高濃度なのですが、糖液では15%程度がこれに該当し、フルーツ缶詰やジュースなどが相当します。これぐらいの糖液は食品製造業ではよく使う濃度なので当社によくお引き合いがあるわけです。

糖度が15%ぐらいになってくると排水処理はかなり難しい感じなのですが、10%以下の場合は排水処理をするのか、別途外部に処理委託をするのかは微妙なラインです。最近そういうお問い合わせが増えており、当社ではお客様に濃縮装置のご提案をしています。濃縮することにより処分費用が下がったり、買取ができるようになります。また、糖度が高いと浸透圧の関係で菌の繁殖が難しくなり、保存性も向上します。

 

排水処理に流せば単なる負荷源でもうまく使えば飼料となる・・そういったものはたくさんあります。そういうモノを営業して発掘するとなんか宝探しに成功したような感じでちょっと楽しいですね ^^;

地元の展示会

金曜日、土曜日と地元の信用金庫の展示会でした。ご来場頂いた方、ありがとうございますm(__)m

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ここ4年ぐらいずっと出展しています。正直言ってあまり来場者数は多くないのですが、最近は知り合いが多くなった事もあり、たいくつせずに2日間過ごすことができました。思えば東三河に出てきて6年、最初は誰一人知り合いがいなかったので、その頃を思うと非常に人脈も広がりました。

この展示会、実はここ何年か成果が十分に得られていませんが、地元の方に知って頂く事も大事かと思い参加しています。

当社の経営理念は

社会貢献  技術力、総合力を基に、資源循環により環境保全と地域社会に貢献する

誠心誠意  お客様、従業員、取引先、株主、家族、関わるすべての人に対し誠実・喜ばれる存在となる

革新創造  常に変革を続け、時代と社会の要請に応える

というものです。地域社会に貢献することが第一義ですので、地域密着型の展示会には今後も継続的に参加したいと思います。

農家のビジネス

今日まで3日間近畿方面を出張で廻っていました。毎日6~8時間ぐらい運転していたので流石に腰がちょっと痛いです。

水曜日は京都で行われた野生牛肉を食べる会に参加してきました。
北海道で放牧で草だけで育てられたアンガス牛を食べるイベントです。

イベントと野生牛肉については今回主催された新保さんのブログにくわしくありますのでこちらをご覧ください。

業界の人は誰でも知っていることですが、黒毛和牛というのは主に輸入トウモロコシを主体とした穀物を多給することによってあのようなサシの入った肉が作られています。サシが入った肉自体の価値を否定するわけではありませんが、穀物価格が高騰している現代において果たして穀物を多給することがいいことなのか、また「和牛」なのに輸入飼料に依存した体系でいいのかという疑問はあります。

また、個人的には赤身肉の方が好きということもあり、今回のイベントに参加しました。

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食べてみると、しっかりとした味わいですが同じように草を食べて育てられたオージービーフ程の草の香りはしませんでした。(最近はオージービーフも穀物肥育のものが多いですが)

肉質的には私の好みではありますが、やはり少し固いので一般的な消費者には受けが悪いと思います。レストランなどでこう言ったタイプの肉が欲しいところには向いているのではないでしょうか。

ただ、厳しいことを言うと商売的にはかなり難しいかなと思いました。
上記ブログには生産者の西川さんの手紙が掲載されています。非常にご苦労されている様子がうかがえますが、販売という面からみるとプロダクトアウトな部分が目立つように思います。
いくら良い商品を作っても消費者のニーズと乖離していれば値段はつきません。現代社会はニーズの多様化がすすんでいるのでニッチなマーケットにターゲットを絞ればニーズとのマッチングは可能ではありますが、そのためには商品の魅力や特徴を消費者に伝達する必要があります。特にストーリー性などに特徴がある場合はそれを知らしめることがとても重要です。

当たり前ですが、特徴がある商品を作りそれを消費者に伝達していくより、一般的な規格の商品をつくって市場出荷する方が手堅いことは間違いありません。

手紙を読む限り、いままでそういった商品の販売に対しての努力があまり感じられないように思われました。もっとも、世間のほとんどの農家が商品のPRなどを行っているとは言い難いのは確かですし、ニーズを無視した商品の開発や品種の選定などはよくある光景です。

これからは農家も売る事を考えながら商品を作るという当たり前のことをできるようにならなければいけないのかも・・と肉を味わいワインをしこたま飲みながら考えていました(^_^)

バイオガスプラントの見学

会社の移転工事も一段落したので(まだ終わっていませんが)、9月はしばらく抑制していた出張をたくさんする予定です。

第一弾として先週は北海道出張してきました。業界団体である「全国食品リサイクル登録再生利用事業者事務連絡会」の総会と、その見学会として函館近郊の七飯町にあるバイオガス施設の見学に参加してきました。

バイオガス(メタン発酵)のプラントを見るのは初めてでいろいろと勉強になりました。
プラントの仕組み自体はシンプルでした。食品リサイクルに限らずリサイクル施設はできる限りシンプルにすることが重要です。そういう意味でバイオガスは事業性が高い手法ではないかと思います。

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発酵槽と消化液貯留タンク

再生エネルギーの固定買取制度の影響でバイオガスプラントの注目が非常に集まっています。それもあり今回の施設見学では多くの人が見学に参加したのではないかと思います。

ところが今回驚いたのがこの施設では売電を行っていないこと。生成したバイオガスを使って発電を行っているのですが、発電した電力は場内で使用しています。余ったガスはタンクで輸送しガスとして販売しているとのことです。
試算によると売電するよりも直接ガスとして販売する方が収益が上がるとのことです。バイオガスプラントはFITを使わないと成立しないと思っていたのですが、意外でした。

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ガス輸送用のタンク

しかし、ちょっと疑問だったのが投入している食品残さです。この施設では家畜ふん尿と食品残さを原料としています。
この食品残さが非常に高品質で、飼料として十分利用できるレベルのものでした。

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食品リサイクル業界が危惧しているのは、FITによる買取価格が高く食品残さが資料や肥料ではなくメタン発酵に流れてしまうのではないかということです。
今回の見学でエネルギー価格の高騰を背景に、FITがなくてもそういったことが起こりえることが確認できました。

エネルギーと食糧供給の問題が表裏一体であることが改めて思い知らされた見学でした。

工場移転工事

忙しさにかまけてすっかり更新を怠ってしまいました。
忙しかったのは会社の移転があったためです。当社は今月全面移転を行いました。
古い工場をすっかり引き払い設備をすべて移動させたのですが、思っていた以上に大事でした。

仕事の性格上、業務を止められないため稼働をさせながら移動させたのですが、まずそれが一苦労でした。移転工事に使える期間が短く、大変でした。

しかし、大変だった一番の理由は工事をかなり自分で行ったことです。新工場の床のペンキ塗りから始まり、堆肥ピットの据付、旧工場の片付けや修理などを行いました。
通常の業務もあったので8月は本当に忙しく、結局休みなしで働いていました。おかげで体脂肪率が結構下がりました。

自分で工事をするのは効率的でないと指摘されることもありますが、コスト低減という意味だけではなく、特に新しい設備などの場合自分で工事を行うことにより構造や仕組みがよく理解できることは大きなメリットだと思います。


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また、1回やってみることにより、次回業者に委託するとしても金額や内容が適正かどうかがよく理解できるというメリットもあります。

 

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ただ、本質的でないところで自分で工事をするのはあまりメリットはないと思われます。
例えばOAフロアとタイルカーペットを一生懸命自分で施工したのですが、忙しい中そんなことはやるべきでなかったと反省しています。仕上がり自体はかなり良かったのですが ^^;

今回の移転工事ではちょっとしたハプニングもありました。現場で鉄板を置いているときに指をはさんで骨折をしてしまいました。

 


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1週間経っても痛いと思ったら、しっかり折れてしました。ばっちり労災です。

そんなこんなで今年は大変な夏でした。なにはともあれ無事移転ができホットしています。

エコフィード連載7回目(最終回)

というわけで、中央畜産会発行の畜産経営情報での短期連載が無事終了しました。思ったより大変でした。

http://jlia.lin.gr.jp/cali/manage/

最終回は牛の話です。牛はまだ取り組み始めたばかりで勉強が不十分で、なんとか書き上げたという感じです。

ただ、案外いろいろな人から「読んでいるよ」と言われ、ちょっと嬉しかったです。でも、連載はしばらくは遠慮したいですね(^_^)

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日本で畜産を行うという意味

梅雨がそうそうに明けて暑い日が続いていると思ったら、一転してすっきりしない天気となっています。そんな中、北海道へ出張に来ています。

北海道へ来るといかにもな景色が広がっており、陳腐な表現ですが見渡す限りの畑や雄大な景色に圧倒されます。
また、草を食む牛や牧草のロールを見ると、畜産が盛んな地域であることを改めて感じます。農業に関連するビジネスを行っているならば、北海道は欠かすことができない地域であると感じます。

ですが、実はここ愛知県も農業がさかんな地域です。農林水産統計によると、愛知県の農業出荷額は全国6位です。愛知県の農業の特徴はすべての農業がまんべんなく盛んなこと。花卉出荷額は全国一位ですが、米も野菜も畜産も全国上位の生産額です。

そのなかで、乳牛の生産額も全国6位です。大消費地の近郊と年間通じて温暖な気候を背景に酪農も盛んな地域です。

乳牛を飼育するためにはたくさんの牧草が必要です。ところが都市近郊であるが故、愛知県は牧草地を確保することが難しいです。とくに当社がある東三河では大規模な農家が多いこともあり、粗飼料の生産を行っていないケースが多くあります。

ちょっと古いデータですが、2001年に愛知県農業総合試験場が愛知県の牧草(粗飼料)生産のついて調査を行った報告があります。
http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010642075.pdf

これをみると、2001年時点で粗飼料をまったく生産していない農家が41%、1ha以下の農家が15%であわせて56%の農家がほぼ粗飼料生産を行っていないという結果が出ています。

それから10年以上経ち、さらに粗飼料生産は減っていると思われます。おそらく東三河では粗飼料を生産している農家は1~2割ではないかというのが当社の実感です。

粗飼料を生産していないということは、購入した粗飼料を使用するということです。東三河では主にアメリカやカナダから輸入された粗飼料が使用されています。この仕事を始めた頃、豊橋港の倉庫に大量の牧草がストックされているのを見て衝撃を受けたことを覚えています。
大規模な農家になると40フィートの海上コンテナで購入するケースも多くあります。

粗飼料を自給すると天候や技術により品質が安定せず、結果として乳量に影響が出てきます。(雨が多い日本では牧草の品質が安定しにくいです)飼料を購入すると品質が高いものが選べます。

実は愛知県は飼料の価格が全国的に見ても安い地域です。名古屋港という全国有数の貿易港が近いこともあり、輸入粗飼料も安く供給されてきました。
このため、愛知県の酪農は「大規模な農家が安価な輸入飼料を使用し、乳量をたくさん出させる」というスタイルが主流となっています。
これまではこういうやり方をしたほうが経営的にはよかったことは事実です。

しかし、昨今の穀物価格の上昇は配合飼料だけではなく、粗飼料の価格にも影響を与えています。トウモロコシや小麦の価格が上昇すると、アメリカやカナダの農家は牧草を生産するのをやめて穀物を生産するようになります。供給がへった結果牧草の価格が上がっているのです。

海外からの購入資材に依存すると言うことは、グローバリゼーションの流れに身を置くと言うことです。本来は地域の天候などが主な経営の影響要因だった農業が、世界情勢によって経営が左右されるようになってしまうわけです。不安定化が増している世界情勢に一介の農業生産者が振り回されるのはリスクがとても大きいです。
石油ショック後の数十年は海外の資源が安定して入手できる時代が続いていました。しかし、人口が増大している今、輸入資源に依存するやり方は見直すべき情勢になってきています。

資源高という背景のもとでは購入資材を使い付加価値率が低い農産物を大量に生産するのではなく、高い付加価値率で少量生産を行っていくことが重要になってくると思います。従来の経営手法を見直していくことが日本の畜産が生き残れるかの分かれ道ではないかと思います。

ワタミはブラック企業なのか

参議院選挙が近づいてきました。だれがなっても同じという諦観が蔓延しているようですが、、選挙に行くことが何より重要だと思います。

さて、今回話題になっている候補者の一人がワタミ会長の渡邉氏です。世間ではブラック企業の筆頭のように言われているワタミですが、同じ創業者から見て少し分析してみたいと思います。

さまざまな情報をみると、渡邉氏は従業員に対しとにかく全力で休み無く仕事をすることを求めているようです。このあたりがブラックとよばれるゆえんかと思われますが、その背景にあるのが自身がひたすら働いて会社を大きくしてきたその経験があるのではないかと思います。佐川急便で1年間ひたすら働いて300万円貯めて創業資金とした話は有名ですが、創業者というのは多かれ少なかれがむしゃらに働くものですし、休みなしで働く事は普通です。
私もサラリーマン時代は休日出勤がとてもイヤでしたが、創業してからは休日働くことはまったく苦にならなくなりました。

ただ、創業者と同じようながんばりを従業員まで求めるのは酷だと思います。社長、特に創業者と従業員は同じメンタルにはなり得ませんので。佐川急便で働いたとはいえ、それは創業の一部のようなものでしょうから一般的な雇われ人をしていない渡邉氏にはそういう従業員の意識があまりわからないのではないかと思います。

ところで、渡邉氏はワタミの離職率が低いことなどを理由にブラック企業批判に反論しています。
http://www.watanabemiki.net/journal/post-475.html

また、本当にブラック企業ならここまで成長できないという趣旨の発言も行っています。確かに従業員を酷使して使い捨てる中小企業はそれほど珍しくなく、そういう会社は成長できません。ワタミが大きくなれたのは単なるブラック企業ではない要素があるのは確かです。

私の友人がワタミ関連会社に勤めていた経験があるのですが、曰く渡邉氏はカリスマ的な雰囲気があるとのことです。渡邉会長を信奉している従業員も多く、従業員大会では熱狂的な雰囲気があると聞きます。

そういう状況を見ると、ワタミという会社は一種の宗教組織的な要素があるのではないかと推察されます。渡邉氏という「教祖」の教えがあり、教義にしたがって滅私奉公的に会社に尽くすのですが、信奉している人にとってはつらさがないのではないかと思います。しかし、その宗教に帰依できないまま会社に所属してしまうと辛い思いをすることになる・・・そんな構造ではないでしょうか。

そういうことを書いていて、オウム真理教がやっていたパソコンショップ、マハポーシャを思い出しました。大須にも店舗があったのですが、信者が無報酬で組立していたので、安かったです。

 

カリスマ的人格で従業員を鼓舞して従業員が死にものぐるいでがんばる、そういう経営スタイルはある意味会社経営としては非常に優れた形かもしれません。ただ、属人的な経営はその人がいなくなってしまうと終わりです。アップルにおけるジョブスのようなものです。
また、果たしてそういうスタイルが普遍的な組織運営のスタイルとして成立するものなのか、国家運営に馴染むものなのかというのは考えてみる必要があると思います。

ただ、私は常々国会議員には民間企業の経営経験がある人がもっと増えるべきだと思っています。いまの国政の混乱(特に民主党に関して)は、組織マネージメントの経験不足がかなりの原因だと思います。そういう意味で組織運営のスキルの高い民間企業経営者が国会に増えて欲しいと思っています。

今回の選挙ではおそらく渡邉氏は当選することと思います。当選のあかつきには国民が滅私奉公するような社会になることだけは避けてほしいものです。

廃棄物処理施設の立地と用途地域

忙しい日々が続いています。実は、当社の工場を来月移転する予定があり、そのためにばたばたしています。

一般家庭の引越はおまかせプランなどもありますが、会社、それも工場の場合は引越はかなり大変です。また、リサイクルの仕事というのは長期の休みがとれませんので、稼働させながら移転をしなければいけませんので一層大変です。

当社は飼料原料の買取も行っていますが、産業廃棄物処分業も許可を受けて事業を行っています。廃棄物処分業の許可は会社として受けている訳ではなく、施設にたいして許可を取得しています。このため、廃棄物処分業の許可は移転の際に再度取得が必要となります。当然書類なども作成しなければいけませんので、忙しさに拍車がかかるわけです。

 

廃棄物の許可を取得するためには工場の立地が問題となります。最初に問題となるのは用途地域です。用途地域というのは都市計画法によって定められており、それぞれの土地が目的に応じて区分され、その土地に建てられている建物の種類や用途などを示すものです。よく、住宅広告にある「第1種住居専用地域」と書いてあるのがそれです。

もちろん、産業廃棄物処理を住宅地で行なう事はできませんので、住居専用地域では産業廃棄物処理の許可申請を行なう事ができません。基本的には「工場地域」「工業専用地域」などで事業を営むこととなります。

用途地域には「準工業地域」という区分があります。こちらも基本的には工場を建てることのできる地域ですが、たとえば名古屋市の条例では肥料工場は設置できないと言うことになっています。このため、当社のような肥料製造事業者は工場が設置できず、当然産業廃棄物処理の許可申請もできないわけです。

 
しかし、この用途地域というのは事業者にたいして不利にできています。上記のように住居地域で工場設置をするのには制限がかかっているのですが、逆に工業地域では住居を建てることができるのです。工業地域で住居を建てるわけですから当然周りに工場があることは想定されるわけですが、実際のところ工場が稼働していると騒音や臭いで苦情が来たりします。愛知県で言うと特に名古屋市など都市化が進んでいる地域では工業地域でもかなり住宅が建っており、工場の運営がしにくい状況にあります。

当社の工場は工業団地にあり、工業地域になっているだけではなく住宅も少ないです。このため、夜中までフォークリフトを動かしている工場なども多く、事業を行うには適した環境です。本来なら工業地域というのはこうあるべきだと思います。

 

廃棄物を扱っていると言うだけで世間からはあまりよく思われないのは常です。ただ、廃棄物に限らず事業者全般に言えると思いますが、無秩序な都市計画が無用の軋轢を生んでいることは間違いありません。臭いものに蓋をする方式ではなく、きちんと計画的に国土のあり方を構想していくことが地域発展につながっていくと思います。

エコフィードの連載(6回目)

風邪をひきました。だるいです(+o+)

中央畜産会発行の畜産経営情報 エコフィード連載の第6回目がアップされました。

今回のテーマは豚のリキッドフィーディングです。

 

リキッドフィーディングを利用したエコフィード給与について解説を行っています。

業界関係者の皆さんぜひご覧ください。