円高

為替相場は相変わらず円高傾向のようです。円高はリサイクルビジネスに大きな影響を与えます。

ペットボトルや鉄くずはだいたいリサイクルされていますが、じつはペットボトルも鉄くずもリサイクルのために中国などの海外へ輸出されています。円高になるとこの輸出価格に影響が出ます。

エコフィードや肥料の場合、海外への輸出はほとんど行われていませんがバージン原料のトウモロコシや硫安などは輸入が多く、円高になるとこれらの価格が下がります。結果、リサイクル品の価格も連れ安となるわけです。

「リサイクル推進」のための各種施策なるものが打ち出されているのですが、正直リサイクルの一番の推進となるのは円安か関税です。輸入トウモロコシに50%ぐらい関税かけたら食糧自給率はぐっと上がります。まあ、実際は絶対に出来ませんが・・。

最近の尖閣諸島問題で話題のレアメタル、中国がホントに輸出禁止したらリサイクルもいろいろ可能になるでしょう。いろいろと施策を行うより市場経済に委ねるのがリサイクルに一番効果があります。私の私案としては、中国からのレアメタルに関税をかけるのが良いと思います。どうせそのうち輸入できなくなるのなら、早めに輸入を規制して耐性を作るべきだと思います。

日本人はいろいろと細かいのでリサイクルには向いているんだと思います。だから、資源供給を絞ればすぐにリサイクルに走るでしょう。何せ鎖国をしていた時分には糞尿までリサイクルで売れていたんですからね・・。

タンクの漏水

秋になって温度差が大きくなってきたせいか、風邪を引きました。鼻風邪でとにかく鼻水がたくさん出ます。このごろ少し忙しいのでこじらせないようにがんばっています。

今日は仕事が溜まっていたので休日出勤していました。ちなみに明日も仕事ですが・・。おもにたまっていたデスクワークにいそしんでいたのですが、ちょっと作業もしました。作業と言うのは液体飼料を入れているタンクの修理です。市販の1m3バルクタンクを改造して作っているのですが、シリコンで接着した箇所から漏水をしています。シリコンはポリエチレンにはほとんど付かないんですよね。シリコンの上からポリエチレンにも着くという接着剤でパテ埋めしました。これで直るといいのですが。

このタンク、もともとは50Aのバルブが付いているのですが、当社が扱っているジャガイモの皮などは非常に粘性が高いためこのバルブでは排出困難です。それで、改造して100Aの排出口を取り付けてある訳です。

ポリエチレンはいろんな薬品に対して強くよい素材なのですが、薬品に強いと言うことは接着剤も付きにくいと言うことです。液体を扱っていると苦労が多いです。

農業参入の難しさ

昨日は午後、環成経というグリーンビジネスのネットワークに参加していました。東三河の環境などに意識が高い会社の方が参加しており、いろいろと勉強になります。

その中で農業参入についての話題が出ていました。農業参入は今とても注目を浴びています。でも、農業ってなかなか儲からないんですよね。特に米は儲かりません。

ちょっと試算してみます。米は1反(10a=1000m2)あたりだいたい8俵、500kgぐらいの収量です。今、米は1俵1万5千円ぐらいです。つまり、10aあたり12万円にしかなりません。愛知県の兼業農家ではだいたい10反は無いぐらいだと思いますので、100万円ぐらいにしかならない訳です。粗利ではなく売上で100万円なので、田植機とコンバインを買ったら間違いなく赤字です。

農業法人で300町歩(300ha=300万m2)あったとしても3億円の売上にしかなりません。300町歩がまとまった1.7km×1.7kmの土地なら5人もいればやっていけますが、あちこち点在していると相当な人数が必要となります。

ちなみに、養豚農家の場合、母豚が300頭の中堅規模の農家では年間出荷頭数6000頭ぐらいです。1頭あたり2万5000円程度の売上がありますので、年間売上が1億5千万円。家族経営でもこんなに売上が上がるのですが、エサ代、資材費等の費用が多く利益率は低いです。

日本の農業は世界で一番農薬と肥料などのインプットが多いのは間違いありません。たくさんお金と労力をかけてたくさんの収量、高い品質を誇ってきたわけです。ただ、これからの時代、農業はもっとローインプットであるべきでないかと思います。こんなに多投入な農業は今後継続できないのではないのでしょうか。

春菊

以前より時々ネタにしていますが、小さな菜園を借りて肥料の実験をしています。

今年の秋作は白菜、春菊、ブロッコリー、芽キャベツ、カリフラワーを植えています。

先日は春菊の間引きをしてきました。

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種をまいてから雨が多かったので発芽が結構揃っています。良かったです。

家庭菜園でも結構肥料を使って頂いていますが、個人的には家庭菜園の秋作に向いているのはブロッコリーと芽キャベツだと思います。芽キャベツは買うと高いですし、有機栽培で作るととても美味しくできます。ブロッコリーも取れたてはすごく美味しいですよ。

循環ビジネス創出会議

なんかこの頃胃が痛いです。中学生の頃から胃痛持ですが、最近は割と良かったのですが・・。胃が痛いとお酒が飲めないのが難点です。

今日は愛知県が主催している「循環ビジネス創出会議」に参加してきました。プレゼンと展示を行いました。プレゼンはちょっと緊張していまいちだったです。まだまだ場数が足りないと反省しきり。

思ったよりお客さんが少なかったですが、それでもそれなりに名刺交換は出来ました。事業を始めて思うのは、人脈というのは非常に力になると言うことです。その場ですぐに営業に結びつかなくても、今日の名刺交換はきっと生きる日があると思っています。

ところで、今日のプレゼンでは食品残さを保存するためにギ酸を添加しているという内容のことを発表しました。そのあとのポスターセッションで何人かに聞かれたのが「ギ酸ってエサに混ぜてもいいんですか?」エサ関係ではギ酸はわりと普通に使うのですが、世間ではあまりなじみがないものですよね。もうすこしきちんと説明した方がいいとこちらも反省点です。

白菜栽培試験

先日、名大農場での白菜栽培試験の作付けに行ってきました。

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珍しく天候にも恵まれて気持ちよく作業できました。当社の肥料の処理区はだんだん土が軟らかくなってきているようです。団粒化が進んできている様子。嬉しいですね。収穫が楽しみです。

プレゼンテーション

今日は残業をしてちょっと書類を作っていました。10月に入り展示会などが重なっていてプレゼンの資料を作ったりポスターの原稿を作ったりですこし忙しいです。

前職は技術職でしたが、今日日技術職でもプレゼンをしないといけないことが多く結構鍛えられたように思います。とはいえ、やはり大勢の人の前に立つと緊張しますね。プレゼン資料のパワーポイントも自分でもいまいち洗練されていない気がします。専属のデザイン担当者がいるような会社と一緒にプレゼンするとやはり不利ですね。

展示会などのポスターのデータも自分で作っています。本当はデザイン事務所にでもお願いしたいところですが、貧乏会社と言うことだけではなく、頼むのが面倒くさいという理由もあり結局自分で作ってしまっています。

趣味で写真をやっていて、写真展のDMを作ったり看板を作ったりしているのでこういう作業がわりと得意ではありますが。本来業務に外れたこの手の仕事を自分でやるのは合理性に欠けるとは思いつつ、やってしまいます・・。

昨日はポスターの写真を撮るためにお客さんの養豚農家へ行ってきました。結構かわいい豚の写真が撮れています。子豚のうちはかわいいのですが、親になると憎らしい顔つきです。

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缶詰のリサイクル

今日も休日出勤です。周りの会社もやっぱり仕事のようです。みんなよく働くものだと感心します。

スポットの仕事で缶詰が入荷したのでもりもりと開けています。同業と話しているとしばしば「どうしてこんなモノを捨てるんだろうというものがよくある」という話になりますが、缶詰はその最たるモノですね。なぜ賞味期限が1年以上残っている缶詰を処分するんでしょうね。

フルーツの缶詰は適度に酸味があり糖分が発酵基質として適しているのでリキッドフィーディングの原料として向いています。問題は缶を開けるのが大変だと言うことですが、当社には半自動缶開機があり、最近は慣れもあるので1日で数トンは開けることができます。容器分別機で分けることも可能ではありますが、やはり手作業のほうが品質は高いです。開けた後、異常発酵を抑えるためギ酸も添加しています。実のところギ酸はあんまり効いていない気もしますが・・。

秋と堆肥

今日は世間では3連休の最終日のようですが、当社は出勤日でした。周りの会社もおおむね仕事の様でしたし、お客さんから電話かかってきたりしたのであまり休みといった感じがしないですね。このブログのアクセス数が極端に少ないのを見るとやっぱり休みなんだなぁと感じますが・・。

今日は堆肥の切り返しをしていました。このところ晴天続きでしかも空気がずいぶん乾いています。作業をして汗かいてもすぐに乾きますね。でも、堆肥も乾きすぎてしまいホコリがすごくて大変です。JIS検定品のマスクがあっという間に詰まります。ホイルローダーのラジエターも詰まります。おかげでアレルギー性鼻炎が悪化しているような気がします。

堆肥造りではこういう季節の変化に応じていろいろと対応しないといけないのが難しいところです。製品のロットによるばらつきをできるだけ抑えようとしているのですが、どうしても水分量などは若干ぶれがあります。生き物相手は難しいです。

秋の夜長につらつら思うこと

今日は久しぶりの大雨でした。おかげですっかり涼しなりました。いきなり気温が10度も下がると風邪引きそうですね。
リサイクルビジネスを始めて驚いたことがいろいろありますが、その1つに食品メーカーのとても厳格な基準です。受け入れたものを見ると賞味期限などが原因で廃棄されるものがたくさんあります。乾燥物や酒粕、はたまた缶詰までが賞味期限が理由で捨てられています。
赤福の事件などを見ていると、マスコミがセンセーショナルに騒ぎ立てたことが食品メーカーを非常にセンシティブにしているのではないかと思います。もちろん偽装はよくないですし、健康被害は論外です。ただ、食べられる「ゴミ」の山を見ているとなんとも複雑な気分になりますね・・。
エサにするのは悪いことではないのですが、食糧危機の足音が聞こえている現在、これでいいのかという思いはあります。自分の仕事を否定するようですが。