通勤中、運転しながら先日の書き込みをした焼酎カスの分析値のことをつらつらと考えていました。
思ったより乾物が少なかったな~と考えていて気づいたこと。乾物測定の際に、有機酸やアルコールはカウントされないのではないでしょうか[E:sign03]
今回の焼酎カスの場合、アルコールが数%程度あり、有機酸もそれなりに含まれています。乾物測定の際、それらは揮発してしまい、見かけ上低い値が出ているのかも。揮発するとはいえ、アルコールも有機酸も消化できるので、栄養価としてはカウントできるのではないかと思います。
一度大学の先生に相談してみようと思った次第です。
リキッドフィーディングの場合、たかが数%でも影響は甚大です。もともと乾物20%強のエサなので、数%異なると何割も違っていることになります。養豚ではエサの摂取量が増体量に大きく影響を与えるので、養豚農家の経営に大きな関連性があります。
投稿者: eco
食品廃棄物の保存処理
今日は夕方機械メーカーへ行って食品廃棄物の保存処理をする機械について打合せを行いました。
食品廃棄物(ジャガイモの皮)に酸を添加して保存性を高め、飼料とするという取組です。
機械メーカーが薬品を添加するユニットを製作したのですが、なんか思った以上に大仰な機械になってしまいました。お客様の希望で制御盤までステンレスで、煌々と輝いています。
食品廃棄物を飼料にリサイクルするのに一番の障害は食品廃棄物が腐敗しやすいということです。
基本的にきちんと分別してあれば食品廃棄物は元は食べ物なので、飼料として使えるものが多いです。
でも、運搬コストを考えるとある程度のロットがないと採算には乗りません。今回の取組は食品廃棄物の保存性を上げることにより、リサイクルを推進するというものです。
この取組は愛知県の先導的リサイクルに関する事業化検討の補助の採択を受け実施しています。補助のおかげでいろいろな実験をすることができ、有意義でした。でも、これから報告書をまとめなければと思うといささか憂鬱です。
魚のアラ
スーパーから排出される魚のアラを飼料化することを検討しています。
BSE問題の後、動物性タンパク質の飼料利用に関しては厳しい規制があり、農林水産大臣の確認が必要となっています。もちろん赤松さんが見に来るわけではありませんが・・。
で、書類を作って確認してもらっているのですが、とにかく細かい&厳しい。以前会社員やっていたときもいろいろと役所に出す書類作りが多かったのですが、今までで一番細かい気がします。
正直言って羮に懲りて膾を吹く状態で、なんか無駄に厳しいとしか思えないです。農水省は食品リサイクルを本当にやりたいのかと思います。
しかも、魚のアラだと非常に厳しいのですが、これが食べ残しを利用する分には届け出は全く不要です。「人間が食べているものだから」と言うことですが、ここに魚や肉が入ってもとくにおとがめ無し。
魚のアラの方がよっぽど品質がいいのに。まったくよくわからない制度です。
飼料分析
契約を頂いて受入を行うことになった焼酎カスとポテトスチームピーラー残さ(要はジャガイモの皮です)の分析をしました。焼酎カスは結構どろどろしていたので含水率が低いかなと期待していたのですが、案外含水率が高かったです。
含水率が高いと当然水に近くなっていきますので、飼料としての価値が下がります。できあがりの製品の価値が下がると買取が難しくなります。
結局のところ、穀物の値段が安くその結果配合飼料の価格も安いため、エコフィードはその値段と勝負しなければならなくなり、たいした価格では売れません。みなさん、環境も大事ですのがビジネスはもっと重要ですので。
水分が多いものは買い取りできず、処分費を頂くことが多くなります。
当社では乾燥機の販売も行っています。乾燥を行うことにより、処分費を払っていた廃棄物が飼料という有価物に変わります。お気軽にお問い合わせください。