昨日はお客さんと一緒に静岡のリサイクル関連の工場見学へ行ってきました。
今日は午前中お客さん訪問、午後は家で書類作りです。
明日も仕事の予定で、結局3連休は完全に仕事。まあ、世間が休みですと電話が少なくて仕事がはかどるので、連休というのも違う意味でありがたいです。
というわけで、事業系一般廃棄物の話の続きです。
お客さんのところに行って思うのが、排出事業者も一般廃棄物と産業廃棄物の違いをわかっていない人が多いと言うことです。結構たくさんゴミを出している会社でもあまり知らなかったりします。当社にはよく「スーパーの生ゴミをリサイクルしてほしい」という問い合わせがあります。その時に、「一般廃棄物の処理をする許可がありませんので」と説明してもなかなか理解してもらえないことが多いですね。
前回書きましたように、本来産業廃棄物となるべきものが事業系一般廃棄物と処理されることがよくありますが、これは市町村によって結構対応が違ってきます。今、大阪などでは事業系一般廃棄物に対する産業廃棄物の混入を厳しく取り締まっています。当社のあります豊川市などもかなり厳しくチェックされる傾向にあります。しかし、周りの市町村ではほとんどノーチェックのところもあるようです。
市町村によって対応が違っている理由として、処理能力に余裕があるかどうかという点があります。焼却炉や最終処分場に余裕がない場合、受入が厳しくなります。逆に、市町村が過大な需要予測に基づいて巨大な焼却炉を建設した場合、見かけの稼働率を上げたいが為にゴミの受入を甘くしている傾向があるようです。
一般廃棄物として処理されていた場合、分別などは必要ありません。これを本当は産業廃棄物だからということで当社で受け入れした場合、異物が多くて非常に苦労することがあります。市町村の一般廃棄物の処分費用は安く、その上分別不要と言うことになれば排出事業者としては一般廃棄物として処理したくなるのも気持ちはよくわかります。
というわけで、続きは後ほど。
事業系一般廃棄物
ちょっと忙しくて更新怠り気味です。
この前会った方から、「こんなに裏話書いて大丈夫ですか?」って言われましたが、自分は結構抑制しているつもりだったりします。思っていること全部書いたらもっと物議を醸すのは間違いないでしょう。
今日は一般廃棄物のネタです。
ゴミは法律的には産業廃棄物と一般廃棄物に分かれます。家庭のゴミは一般廃棄物です。でも、事業者が出すゴミでも一般廃棄物に分類されるものがあります。
事業者が出すゴミのうち、法律で指定されたものが産業廃棄物になるのですが、それ以外は一般廃棄物です。
例えば、プラスチックゴミは事業者から出るとすべて産業廃棄物です。
しかし、食品廃棄物は「食品製造業、医薬品製造業、香料製造業」から出てきたものは産業廃棄物ですが、それ以外の業種、例えばスーパー、飲食店、ホテルなどから出てくると一般廃棄物になります。
一般廃棄物に分類されるとどうなるのかというと、行政(市町村)が処理することになります。従って、基本的には許可を受けた業者(一般廃棄物収集運搬業)によって運ばれ、市町村の焼却場などで処理することになります。
かたや産業廃棄物になりますと、許可業者(産業廃棄物収集運搬業)によって運搬され、当社のような民間の処理施設で処理することになります。
ここで問題になるのは、全く同じ種類のゴミでも産業廃棄物と一般廃棄物に分かれると言うことです。たとえば、スーパーの総菜売り場で調理して出た野菜屑は一般廃棄物です。でも、同じゴミが総菜工場からでると産業廃棄物になります。
また、たとえば町のうどん屋さんから出たうどんの切れ端は一般廃棄物です。麺工場から出ると産業廃棄物。でも、麺工場に食堂が併設されていたらどうなるのか。食品製造業なのか外食産業なのか。非常に曖昧です。
実際のところ、その区別は市町村によって判断が大きく分かれます。例えば野菜のカット工場から出る野菜屑。愛知県ですとおおむね産業廃棄物ですが、三重県、静岡県ですと一般廃棄物になる場合が多いです。
一般廃棄物と産業廃棄物の許可は全く別です。たとえば、当社は産業廃棄物の許可しかありませんので、事業系の一般廃棄物を受け入れることが出来ません。でも、その基準となるゴミの判断が非常に曖昧にされています。
たいていは産業廃棄物の処理費用より市町村の処分費用が安いです。これは税金が相当投入されているからですが、そのために本来は産業廃棄物として処理されるはずのゴミが一般廃棄物として処理されているケースが相当あります。一般廃棄物の運搬している業者はそのあたりよく知っているのですが、まあ多少のことでしたら目をつぶっているケースが多いですね。
私が営業をしている感じでは、だいたい小さな食品工場の何割かは本来産業廃棄物として処理しなければいけないものを一般廃棄物として処理しているように感じます。また、プラスチックも可燃ゴミに混ぜて出してしまっていることもよくあります。
一般廃棄物の処理を行うのは基本的に行政ということになっているため、民間ではなかなか処理をする許可をいただくことができません。と、許可に関しては厳密に分かれているのに、ゴミには名前が書いてあるわけではないのでその区別は曖昧になっているというところに廃掃法の最大の矛盾点があると思っています。
この話は長くなりますので、続きはまた後ほど・・。
廃棄物と経営
仕事柄、いろいろな会社(特に食品関連)の廃棄物を見ます。
以前より思っていたことですが、「経営が良い会社はゴミの量が少ない」傾向にあります。また、分別も行き届いていることが多いです。
知り合いの産廃業者の営業マンもこの意見に賛同してくれました。
さまざまなロス率が少ないために経営がいいと言う側面もあるのでしょうが、思うに廃棄物という通常は気が回りにくい部分まで注意するような管理がしっかりとした会社は経営が良くなるのではないかと思います。廃棄物ってなおざりにされやすい部分ですので。
逆に、経営が厳しい会社では会社の上層部が廃棄物の量を把握していないことが多い気がします。そういう会社は支払の総額だけ気にしていて、廃棄物の量をどうやって削減していくか支払の内訳がどうなっているかは気にしてい無かったりします。
こういう状況を見ると、ISO14000をやる意味って単にゴミを減らすのではなく、きちんとマネージメントしていくってことだよなとあらためて思いしらされますね。
ちなみに私、前職でISOの担当をしていたりします。その頃は大変だったのですが、今になって会社経営に役立っている気がします。
マンニトール
最近腰が痛いです。
パソコン、運転、現場作業のしすぎなのはわかっているのですが、対策ありません。
ジムとかに行く暇があればいいのですが・・。
堆肥の原料にマンニトールというものを入れています。これは糖アルコールの一種です。キシリトールなどに似た物質です。
ほ乳類ではほとんど消化できないので、飼料にすることが出来ないため肥料としています。これを堆肥に入れると発酵途中でエタノールっぽい臭いがします。どういう反応で分解しているんでしょうね。奥が深いです。
あと、マンニトールやグリセリンを入れるとダニが増えます。ダニと言っても人間に害があるやつではなく、おそらく細菌やカビを捕食している種類と思われます。原材料によってフローラが変わるのは興味深い現象ですね。実体顕微鏡が欲しくなります。
静岡
最近、「このブログを読んでいるよ」とお会いした方からよく言われます。繰り言みたいなことを書いているのに熱心に読んでいただいている方もいらっしゃって恐縮です。がんばって書き続けたいと思っています。
昨日は浜松方面へ行ってきました。当社の取引先は静岡県内も多いです。正確に集計しているわけではないですが、多分1/3ぐらいは静岡の仕事だと思います。先日も焼津から引き合いありましたし、掛川からも仕事いただいております。ロットがまとまれば100kmぐらい運搬することも可能になります。
今日は今日で液状の廃棄物をいれる容器の製作のために津島の部品メーカーまで行ってました。毎日毎日移動時間が非常に長いです。
しかし、昨日は打合せをした喫茶店で手帳を忘れて来るという失態をしてしましました。ネット依存症でITリレラシーはまあ低くない(と思っている)自分ですが、スケジュールはどうも紙でないといまいちで手帳が無いと非常に困ります。幸い発見されこちらへ送ってくれるそうです。よかったよかった。
マーヴィン・ゲイ
音楽を聴くのは好きな方です。このごろはJAZZや70年代~80年代のポップ、ロックをよく聞きます。
TOTOとかQUEEN、ビリージョエル等々、JAZZですとビルエバンス他王道路線です。
とはいえ、最近のロックからヒップホップまで聴くので無節操と言えば無節操ですが。
そのなかでも好きでよく聞くアルバムがマーヴィン・ゲイのWhat’s Going Onです。これは本当に名作だと思います。込められたメッセージ、美しいメロディー、完成された演奏、本当に何回聞いても飽きないですね。
アルバムの6番目に入っているMercy Mercy Meっていう曲があります。1曲目のWhat’s Going Onが反戦の歌なら、これは環境に対する憂いを謳っています。
Where did all the blue skies go?
で始まるのですが、この曲が歌われてから40年、今の環境は40年前から改善しているのかなと心配になります。我々の子供の世代ではこの歌の内容が昔話になっていて欲しいものですね。
豚肉の味
今日の夕飯はうちのお客さんのG畜産さんの豚肉でした。トンテキにして食べました。
非常に美味しかったです。
エコフィードっていっても幅がありますが、Gさんは非常にこだわってエサをチョイスしています。そのため、肉質がよいです。以前分析してみたのですが、数字で見ても良かったです。エコフィードだから美味しいというわけではないのですが、エコフィードのほうが美味しい肉が出来るポテンシャルを秘めていると言っても良いです。
ところで、エコフィードに携わってから豚肉を見る目が肥えてきました。最近は美味しい肉が見てわかるようになりました。おかげでうちで食べる豚肉はいつも安くて美味しいものばかり。仕事していていい点の1つです。
廃棄物の量
前のエントリーでも書きましたが、産業廃棄物っていうのはすごい量が発生しています。日本全体で1年で4億トンということは、1人当たりで直すと4トンです。主婦も赤ちゃんもおじいさんも含めて1人4トンです。
普通の生活をしていると、1年間で4トンもゴミ出していないよ、って思う人も多いと思いますが、工場や建築現場では驚くほど多量のゴミが出ます。
当社はこの業界ではまだ零細なベンチャーですが、それでも月に数十トンの廃棄食品を扱います。法的に言うと廃棄物に含まれないもの(有価物)も多いですが。
1つの工場から毎日数トン廃棄品が出るのはごく普通です。町中にある町工場のような豆腐屋さんからも毎日おからが何トンも発生します。
食品リサイクル業界の感覚で言うと、
1日10トン・・多いなぁ
2トン・・結構出ている
1トン・・まあまあの量
500kg・・結構少ない
100kg・・少なすぎてリサイクルできない
ってところでしょうか。
当社の最近の研究テーマは、「1日100kgの廃棄食品をリサイクルするにはどうしたらいいか」ということです。
流行の言葉で言うと、ロングテールのビジネス展開っていうやつです。
産業廃棄物のイメージ
年度末で忙しい日々が続いています。当社は12月決算なので、昨年までは年度末と言ってもそれほど忙しくも無かったのですが、今年は補助事業を2つやっていますので、結構あわただしいです。
当社は産業廃棄物の処理に関する許可があります。以前より何回か書きましたが、製品単価を考えると当社の受入単価が逆有償(お客さんが処分費を負担する)ものもありますので、取り扱いには産業廃棄物処分業の許可が必要となるわけです。
脱サラして仕事始めて産業廃棄物の業界にも接点を持ったのですが、よく人から「怖い人が多いんじゃない?」って言われます。なんか世間ではとても悪い人がいる業界に思われているようです。
許可を取って3年、産廃業界の知り合いも多いですが、世間で思われているようなことはありません。だいたい、年間4億トンも産業廃棄物が出ているわけで、悪い人が多ければ不法投棄の山がそこら中に出来てしまいます。
ただ、顔が怖い人は多いかもしれませんw
個人的には、もっと服装とか髪型、持ち物とか気をつけた方がいいのにと思ったり。