産廃問題研究会と税務

最近暖かくなりましたね。寒暖の差が大きいのでなんか調子が狂います。

先週はものすごーく忙しかったです。忙しいにもいろんな種類があるかと思いますが、先週はなんか予定がみっちり入っていてほとんど余裕がない感じでした。分刻みのスケジュールというと大げさですが、出かけることも多く会社にいる日には来客がたくさんあって現場の仕事もみなければいけない・・といった感じでした。おかげで週末も出勤になって昨日今日と現場仕事と書類作成、荷物の発送に追われていました。貧乏暇無しとはまさにこのことです。

昨日は従業員は休みでしたが私は出勤してエサの詰め替え作業と電気工事をやっていました。普段工場の営繕をする暇が無いのでどうしても土日工事が多くなりがちです。土日は土日で忙しいのでやらなければ行けない改修工事がどんどん貯まっていく・・って感じです。

おかげでブログの更新もすっかり怠ってしまいました。なんかグダグダ書いているように見えるかもしれませんが、実は結構推敲を重ねているので案外書くのに時間がかかっています。とくに廃棄物の法律関連の取り扱いに関して書くときにはかなり慎重に言葉を選んでいるので30分以上かかることもあります。まあ、文章が長すぎるという話もありますが。小学校の時に原稿用紙数枚の読書感想文書くのに苦労していたのが嘘のようですね。とりあえず、日曜日の夜になってようやくブログ更新の時間が取れました。

先日は前回に引き続いて「産廃問題研究会」を実施しました。要するに飲み会です。忙しいと言っている割には飲み会だけはしっかり行っていますね。飲み会に行くから忙しいという話も。

今回は公認会計士の宮崎陽平さんを交えて財務についても討議を重ねました。場所はは名駅のスペイン料理のお店、バルイスパニアです。。ここに行くのは3回目ぐらいですが、ホントに食べ物美味しいです。特にチーズは絶品です。

食べ物の写真を撮り忘れましたのでデザートの写真です。

P2240937 フレンチトースト

P2240938 プリン

男4人でデザートをつつく図、微妙ですね・・。デザートも美味しいですが、チーズやパイほどの感動はないです。

で、打合せ内容はあまり産廃のことにならずに主に税務についての内容でした。知らなかったのですが、個人事業主は交際費は100%損金算入できるんですね。道理で知り合いの自営の人はやたらに領収書切っているわけかと思いました。

あと、産廃業者にも多いそうですがなぜか会社から個人への所得移転を多くする人がいるそうです。個人所得が多くなると税金や社会保険料が大変です。上手にやっている人は家でも車でもみんな会社の名義にしているみたいですね。

宮崎さんは会計についての適切な指摘があるので感心します。税理士も「税金をたくさん納めるのがエライ」みたいな人が案外多いです。脱税はいけませんが、節税は大事ですね。うちの会社も早く税金対策で悩むぐらいになりたいものです。

フーデックスの準備

今日は浜松でプレゼン。浜松までは車で1時間弱。ちょっとしたドライブです。プレゼンの内容はエコフィードと当社の取組についてです。約1時間のプレゼンでしゃべり疲れました。1時間ぐらいのプレゼンで疲れているようではまだまだかなと思います。

その後は田原の群類畜産さんのところへ行ってきました。今日はエサの話ではなく、来週行われるフーデックスの出展についての打合せです。群類畜産鈴木さんが隊長の「三河トコ豚極め隊」として出展します。今回はささやかな展示ですが、そのための準備が色々とありばたばたとしています。

田原から戻るともうすっかり夜になっていました。今日はトータル移動時間3時間、約120km。田舎の仕事は移動時間が長いです。

というわけで、このところ毎日忙しくしています。来月も予定がだいぶ埋まってしまいました。

リキッドフィーディングの打合せ

最近暖かくなりましたね。寒暖の差が大きいせいか、また少し風邪気味です。週末も仕事でちょっと疲れモードになっています。今週はすごく忙しいんですよね。スケジュールが多くて手帳の枠がいっぱいになってしまいました。

今日は午前中は生ゴミリサイクル(堆肥化)の打合せ、午後は地元のひまわり農協でのリキッドフィーディングでの打合せでした。一日中打合せだとかなり疲れますね。サラリーマンやめてからあまりそういうことがないので、余計疲れる気がします。

リキッドフィーディングの打合せでは異物混入のことがちょっと問題に。もちろんエサに異物が混ざると豚にもよくないのですが、配管やポンプの詰まりなどのトラブルが発生することも問題です。結局、食品工場でも捨てるものという意識があるので限界がありますね。とはいえ、有価で買っても異物混入が無いわけではないのですが。

今日はみりん粕が入荷しました。みりん粕もわずかな値段ですが買取をしていますが、こういう粕類は異物混入がまず無いので安心できますね。酸っぱくなってしまったので漬物に使えないとのことでしたが、エサには酸っぱい方が都合がいいぐらいですので、ちょうどお互いのニーズがマッチした感じです。

梅酒の梅の実

 今日はやたらに風が強いですね。会社のあるあたりは年中風が強く、近くに風力発電もあります。今日は特に風が強いので飛んでいきそうなコンテナのふたを会社の中に入れておきました。プラスチックコンテナのふたは作りもよくないし、密閉もできないのですがとても高い。1m3のプラスチックコンテナだとふただけで1万円以上しますが、値段を言うとみんなびっくりするぐらいの作りの悪さです。その高い蓋が飛んでいったら目も当てられないので・・。

 今日は現場では梅酒の梅の破砕作業をしていました。梅酒の梅は全国的に処理に苦慮しているようですが、実は豚のエサにも使えます。さすがに種そのままだと噛めないので、破砕するわけです。ただ、思ったより固くて破砕に手間取り予想以上に時間がかかりました。スポットの仕事なので事前テストもあまりできず、危うく原価割れするところでした。食品残さは品目によって性状が全く異なりますし、同じものでも排出される食品工場によっても性状が変わることもあります。非常にやっかいですね。

破砕した後、豚が食べるときに種が気になるかなと心配でしたがすこし味見してみたところいい具合に細かく粉砕されていて非常に美味しい感じに仕上がっていました。二度破砕した甲斐があります。これなら大丈夫そうだと一安心です。

当社の扱っているエサの原料はホントに美味しそうなものが多いです。逆に、味見することに抵抗がないくらいのものでないと、よいエサにはなりません。美味しいエサは美味しい肉を作るわけです。

ギ酸の危険性

昨日は雨でしたが、山沿いや尾張、西三河は雪だったようです。凍結が原因なのか朝から東名で事故が相次ぎ、おかげで会社の近所の1号線は大混雑です。

当社では飼料の保存性を高めるため、ギ酸を多用しています。ギ酸にはpHを低下させ、酵母発酵を抑制する働きがあります。他の有機酸でもいいのですが、コストから言うとギ酸がベストです。

なんですが、ギ酸はかなり危ない薬品です。薄まってしまうとそうでもないのですが、原液の82%のものは皮膚に対する腐食性があります。しかも、たちが悪いことに、付着してすぐには痛みなど感じないので放置してしまいがち。しばらくすると皮膚が冒され、真皮まで壊死してしまいます。私もギ酸で2箇所ほど根状焼きを作ってしまいました。

P2150921 ギ酸の火傷跡

真皮までやられているのでいつまでも治らずに痛い思いをしました。

で、それに懲りて今は82%のギ酸をそのまま使わず、2倍に希釈して使用しています。アルバイトにこんな危ない薬品は触らせられませんので。で、希釈作業は私がやるのですが非常に用心してやっています。防毒マスクにゴム手してやるので、端から見たら非常に危ない雰囲気です。

分析とかの経験もあるので甘く見ていたところがありますが、ともあれギ酸はホントに危険なので気をつけましょう。

TwitterとiPhone

今日は午前中は会社で切り返し、午後は自宅で書類作成しています。今からもう一回会社へ行って書類の整理をする予定。なまじ会社が近いとちょこちょこ休日出勤してしまうのが難点ですね。サラリーマン時代は休日出勤はとても嫌だったのですが(好きな奴はいないかw)、会社経営するといろいろ気になって会社に出てしまいます。「社長と副社長の差は副社長と平社員の差より大きい」ってどっかで見たのですが、ホントに「社長」になると違いますね。

右のサイドバーを見て頂いてわかるように、最近Twitterを始めました。「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」っていったところです。最初は取っつきにくかったのですが、ちょっと触っていると確かに結構面白いですね。「仕事に役立つかも」という下心が無いわけではないですが、とりあえずいろいろと情報収集することにしています。たまにつぶやいていますのでフォロー頂けると幸いです。

とりあえずTwitter始めたからにはと思い、有名どころの勝間和代あたりをフォローしてみたのですが、この人のつぶやきはつまらないですね。本は読んだこと無いのですが、この人ホントに仕事できるのかなと疑問に思います。マッキンゼーに勤めていた人からの噂では仕事は全然ダメダメだったららしいですが。

昨日石川県で口蹄疫の疑いが出たときにはWebよりも先に情報がでていましたので、こういうときには便利なものだと感心しました。

とりあえずTwitterを始めるとスマートフォンが欲しくなるのは確かですね。でも、果たしてスマートフォン買って月々5000円もパケット通信料を払う価値があるのか疑問なので今のところ様子見です。自分の周りでもiPhone多いですが、どうもパケット通信料に見合うだけの活用をしている例が少ない気がします。飲み会でiPhone持っているのに店の場所がわからず電話かけてきたり、ググればすぐわかることを聞いてきたり。電車の中でもゲームに使っている人が多い気がしますしね。スケジュール管理とTwitterの為だけには高価すぎる気がします。

しかし、ソフトバンク孫社長がTwitter勧めるのは理にかなっていますね。商売上手に感心します。

食品副産物と食品リサイクル法と食糧自給率

最近、新規の仕事が決まりました。みりん粕のリサイクルです。みりん粕は乾物50%、つまり水分が50%ですが、非常に高タンパクです。現物当たりでタンパク質が30%、つまり乾物換算すると60%がタンパク質です。当社が扱っているものの中で一番高タンパクです。非常にいいものですのでもちろん有価物として取り扱っています。

ところで、この仕事頂いたときにお客さんが「食品リサイクル法の報告しないと」と言われていました。はて、食品リサイクル法でみりん粕まで報告する必要あったっけ?と思い条文を確認したら、食用にできないものは全て食品リサイクル法でいう食品廃棄物に該当するんですね。不勉強なことがまだまだたくさんあります。反省する次第です。

そうすると、米ぬかや大豆油かす、コーングルテンフィードなど一般的に飼料に使われているものも該当してしまうことになります。いままできちんとリサイクルされているにもかかわらず報告義務が発生することになり、結構大変なんじゃないでしょうか。

今、飼料の自給率が低いことが食糧自給率を引き下げている原因として言われています。その低い飼料の自給率ですが、一応国産原料とされている大豆かすやコーングルテンフィードは元をたどれば海外原料です。こういったものを除外して真の自給飼料だけを見ると本当に低い割合しか供給できていないと思われます。

もし食糧危機が起きたら海外原料に頼った食品製造業、たとえばデンプンや砂糖、植物油などの工場は立ちゆかなくなります。そうすると、当社の仕事も無くなってしまう訳です。いくら食品リサイクルをしても自給率向上には寄与しない計算です。食品リサイクルの目的を鑑みると難しい問題ですね。

食料価格の高騰と炭素税

最近、食料価格の上昇に関するニュースをよく見かけるようになりました。エジプトの混乱の原因の1つは食料価格の上昇もあるようです。

ただ、不謹慎なようですが食料価格の上昇はリサイクルビジネスにとっては追い風です。当社が扱っているエコフィードの分野でも飼料価格が上がるほど引き合いが増えます。いくら製品の質に自信があっても、結局お客さんから見ると所詮は再生品なんですよね。プラスチックでも鉄でも燃料でもリサイクル品がありますが、ヴァージンのものよりも高くなることはありません。

日本は資源が少ない国ですので、リサイクルに対する気運は高いですが、現代社会はグローバル化が進んでいて海外から非常に安い資源がたくさん流入してきています。海外から資源が入らなくなれば自ずからリサイクルが進みます。つい数十年前まで人糞が有価物としてリサイクルされていたわけです。江戸時代は火事があると燃え残りからみんな競って釘を集めたそうです。暴言かもしれませんが、リサイクルに必要なのは資源高です。

そういう意味でリサイクルに対する各種施策が行われていますが、そういった施策よりも海外からの資源に対して課税すれば間違いなくリサイクルは進みます。燃料分野で言えば例えば炭素税などは有効な施策だと思います。

ただ、新しい課税は今の世の中難しい部分もあるかと思います。ここで大胆に政策提言をしてみたいと思います。たとえば、燃料分野で言うと、今はガソリン税や軽油引取税など様々な税金がありますが、これを全部炭素税に一本化してしまい、更に消費税もやめて、廃止した税収=炭素税の税収となるように炭素税の税率を決めるべきです。エコカー減税でCO2排出量が減る可能性はほとんどありませんが、こういう税制を行えばリサイクルだけではなくリデュースが進むのは間違いないでしょう。本気でCO2を25%削減する気があるならこれぐらいのことをやらないと無理でしょうね。

多分、今後資源高が進めば新しい税金をかけなくても同じ事にはなると思います。でも、資源高になってから対応するよりも高くなる前に耐性をつけておくことが必要だと思いますね。

2.11追記

私は何でもリサイクルすればいいという考えを持っているわけではありません。でも、日本はガソリン税が高かったから数年前の燃料高騰の時のガソリンの上昇率はアメリカより低かったわけだし、ガソリンが高いから燃費の良い車も多いわけです。中長期的に見ると資源の上昇トレンドは揺るぎないわけですので、今から値段を上げておくことが吉だと思います。トータルの税負担が変わらなければ、資源を浪費している人が負担することになる訳なので公平ですしね。

産業廃棄物の許可申請

なんか気候の変化が大きいので体調管理が大変ですね。昨日少し風邪気味かなと思っていたのですが、なんとか悪化せずにすみそうです。

最近は忙しい日が続いています。ホームページのSEO対策が効いたのかどうかよくわかりませんが、このごろホームページを見たという問い合わせがすごく多くなってきています。そういう人たちがこぞって工場見学を希望するので、今月はすでにほぼ予定がみっちり埋まってしまいました。

土曜日はちょっと遠出をしていました。某県の畜産農家が産業廃棄物の処分業許可申請をしたいということで、詳しい話を聞きに出かけていました。当社では最近コンサル事業に力を入れており、産業廃棄物処分業の許可申請や堆肥化のプラント設計などのお話しからメタン発酵までいろんな引き合いが増えています。問題は話だけでなかなか売上に繋がらないことが多いのですが、直接すぐに売上に繋がらなくてまあそのうち人脈が生きることもあるかと思いお話を聞く次第です。

今回の案件、立地条件と某県の条例と指導要綱を確認したところ、許可の取得は十分可能性がありそうでした。飼料化を含めて産業廃棄物処理の許可を取得するのになによりも障害になるのは近隣の同意です。有価物でエサを作っている限りはなにも問題ないのですが、原料が同じでも産業廃棄物になると印象がなぜか悪くなります。産業廃棄物って名前は世間の印象が非常に悪いです。工場などの勤務経験がないと、産業廃棄物ってなにか別世界から来た悪の根源の様に思う人が多いようです。実際はそういう人たちが普段食べているものを作るときに出る廃棄物なんですけどね。

あと、最近多いのがプレゼンの依頼です。プレゼンは非常に有効なPRの場ですので積極的に行うようにしているのですが、来月は1時間半のプレゼン。エコフィード関連の話をする予定ですが、資料を作るのが嫌でいまからすこし憂鬱です。何よりも慢性的なアレルギー性鼻炎なので1時間半話してたら間違いなく鼻づまりなのが問題だったりしますw

はままつメッセ二日目

はままつメッセはまずまず盛況でした。ひまな展示会だと眠くてしょうがないのですが、昨日はそんなひまもなく応対に追われました。お客さんだけではなくて売り込みもあるのですが、売り込みの営業マンの話も参考になることがあるので私はできるだけ聞くようにしています。テレアポは鬱陶しいのであまり聞きませんが。特にSEO対策と電話回線、先物。

昨日は容器メーカーの人が来てました。今、容器で一番困っているのはスラリー状のものです。スラリーと言っても廃棄物関連の業界人以外はあまりピンと来ないと思いますが、要は水と固体の中間です。↓ではありませんのでご注意を。

粘りのあるもの、例えばヨーグルトや柔らかい酒粕などはタンクに充填するとバルブから排出することができません。かといって、オープンのコンテナに入れると運送中にはねてしまいます。本当はコンテナに密閉できるふたがあればいいのですが。ってことを容器メーカーの人に言っておきました。作ってくれると助かるのですが。

今回の展示会では当社の話を聞くためにわざわざ参加したと言われるお客さんが何人かいらっしゃってとても嬉しく思いました。地道なPRが少しずつ実を結んでいるようです。