昨日からお休みを頂いて石垣島に来ています。シュノーケリングでマンタを見ることができて感激です。
今日は焼き肉を食べてきました。石垣島は畜産、特に肉牛の生産が盛んで焼き肉屋さんもたくさんあり、観光客で繁盛しています。でも、実は石垣でたくさん飼われている牛は繁殖のための牛であり、肉となるために育てる牛は少ないです。生まれた仔牛の大多数は内地の肥育農家に出荷されます。
もともと、石垣で肉牛の生産が盛んなのは、温暖な気候で牧草がよく育つために飼料が自給できることが背景にあります。仔牛を産ませる母牛には牧草を与えますので、適した環境です。ところが、サシ(霜降り)を入れるためにはエサからビタミンAを減らす必要があります。また、しっかりと脂を載せるためには濃厚飼料といわれる穀物をたくさん食べさせなければいけません。
というわけで、せっかく石垣で生まれた仔牛も、「石垣牛」として育てるためには海外から輸入したエサを使わなければいけない訳です。なんか、こんなに牧草地が広がっているのに・・って不思議な感じもします。離島ですので海外からの飼料はコストがとても高くなってしまいます。ので、仔牛として出荷することが多く、肉となるまで育てることが少ない訳です。
そもそも、サシが芸術的に入った牛肉はかなりの技術と海外の飼料で「創り上げられている」ってことです。でも、石垣牛は確かに美味しいですが、個人的にはサシがこれでもかって入った牛肉はちょっとくどすぎて一口二口でもうおなかいっぱいって感じです。オージービーフみたいな肉が好きな人も少なからずいると思うので、そういう国産牛がもっとあってもいいのにと感じますね。