パソコンの購入頻度

最近ブログ更新が週末になるのが定番になってきたようです。毎月、来月はもう少し暇になるかも~とスケジュールを見ているのですが、結局ほとんど予定が埋まってばたばたと過ごしているのが実情です・・。
そんな忙しい中、先日普段使っているノートパソコン(レノボのThinkPad X200s)の修理をしてもらいました。といっても重篤な不具合ではなく、HDDや電源のLEDインジケーターがなぜか点かなくなったのでその修理です。
修理と言っても保守契約(オンサイト保守)をしているので、サポートが無償で来てくれます。正味1時間かかって無事修理完了です。今は問題無く使用できています。今回、電源ランプって点灯しないと案外不便だと言うことがわかりました。
保守契約は数万円程度とあまり安いとは言えませんが、1回来てもらえば人件費分で間違いなく元は取れます。当社ではパソコンの耐用年数は3年と見ているので、その間に1回壊れるかどうかですが私の使用頻度だとほぼ間違いなく壊れると思っています。
私の毎日の流れはだいたい
朝起きるとパソコンの電源を入れ(うちにはテレビがない)、ニュースをチェックし(新聞も取っていない)、30分ぐらいいろいろなサイトを見ます。

その後ノートパソコンを持って出勤し、会社でネットワークにつないで会社のアカウントにログイン、メールチェックをします。

会社にいるときはだいたい書類作成の仕事をしているのでそのままパソコンを使っています。

外出するときはパソコンを持って外出し、電車に乗っているときはパソコンを使って書類作成しています。車ではさすがにパソコンを触ることはないですが、昼ご飯食べるときにはネットにつないでメールチェックと書類作成。

夕方会社に帰ってきたら再びネットワークにパソコンつないで書類作成。

帰宅するときもパソコン持って帰って自宅でもネットサーフィン。
こんな感じなので、多分平均で1日8時間ぐらいパソコンを使用している気がします。まあ、1日デスクワークの人はこれ以上にパソコン使っているわけですけど。
今の仕事ではパソコン無しでは何もできない状態ですので、パソコンのダウンタイムは許容されません。3年間は保守に入っているのですが、3年以上の保守は非常に高額ですので3年保守に入り、保守が切れたら自宅用に格下げするようにしています。
最近はパソコンの価格も安くなってきています。ので、頻繁に買い換えてもたいした出費ではありませんし、性能もよくなるため快適です。中小企業では時々業務で使うパソコンを中古で用立てている人とかいますがちょっと信じられないです。ITは必要な投資ですし、止まるリスクを考えたら新品+保守というのは必須だと思いますね。
にしても、最近は本当にパソコンが安くなりました。始めてまともなパソコン買ったのが大学の3年生の頃なので18年ぐらいまでになりますが、当時30万円ぐらいでHDDもモデムもついていなかったことを覚えています。5万円でパソコンが買えるのですからすごい世の中になったものです。

脂肪酸組成とカポック

久しぶりにエコフィードネタです。飼料と脂肪酸組成についての話題ですが、あらためてこのブログを検索してみると脂肪酸組成のことをたくさん書いています。それだけエサと脂肪酸は切っても切り離せないものなのでご容赦を。
前から何回も書きましたが、豚(というか単胃動物=反芻をしない動物)の場合食べた脂がそのまま体の中性脂肪となります。ので、飼料の脂肪酸組成は非常に重要です。
ところが、飼料中の脂肪だけではなく、体内でも脂肪が合成されます。体内では
デンプン(炭水化物)

グルコース

パルミチン酸(C16:0)

ステアリン酸(C18:0)

オレイン酸(C18:1)
と合成が進みます。
つまり、食べ物から脂肪を摂取しなかった場合、中性脂肪の脂肪酸組成は上記の脂肪酸だけになるわけです。実際は飼料にリノール酸などの不飽和脂肪酸が含まれているため、中性脂肪にはリノール酸も含まれます。
逆に言うと、リノール酸は合成できないのでかならず食物から摂取する必要があるわけです。
脂肪酸のリノール酸比率が上がると、脂肪の融点が下がってきます。融点が低いほうが食べると口当たりがよく美味しいのですが、スライスしにくいなど取り扱いがしにくいため肉屋さんからは嫌われる傾向にあります。融点を上げるためには飼料からの脂肪の吸収や蓄積を防げばいいのですが、なかなかよい方法はありません。その代わりに使われるのが「カポック」という植物です。
カポックには環状脂肪酸であるシクロプロベノイ ド脂肪酸という物質が含まれています。これが非常に強力に代謝系に作用します。カポック油を飼料に0.1%程度添加すると上記の合成系のうちステアリン酸→オレイン酸の合成が阻害されます。その結果、ステアリン酸の割合が高い脂となります。
不飽和脂肪酸たるオレイン酸よりステアリン酸のほうが融点が高いため、ステアリン酸の比率が高まることにより脂肪の融点が上がります。(肉屋さんによると触ってわかるぐらいだそうです)脂肪酸の分析を行うと、カポックを使用していることは一発でわかります。
ただ、オレイン酸含量が高いことは食味の向上にも寄与するため、カポックを添加しすぎると逆に評価が下がってしまいます。このあたりが難しいところです。
ところで、私はサプリメントとか○○を食べると健康にみたいな話は嫌いなのですが、このカポックの驚くべき効果を知るにつけサプリメントでも効果があるものがあるかもしれないなと思うようになりました。なにせ食べ物に0.1%添加しただけで体の脂の質が変わってしまうわけですからすごい効果です。
もっとも、一番重要なのは食べ物のバランスですのでできていない人がサプリメントに頼っても意味はないと思いますが。いずれにせよ、食べ物って当たり前ですけど豚でも人でも体に対する影響が大きいです。人間も何を食べるかってことはもっと注意を払うべきなんでしょうね。

肥料登録の植害試験

最近、ホームページから乾燥菌体肥料や汚泥発酵肥料の肥料登録のための植害試験のご依頼をよく頂いております。試験方法などについて問い合わせを頂くことも多くなってきたので、参考までに記します。
植害試験の方法については、FAMIC(農林水産消費安全技術センター)のWebサイトに記載があります。と言っても、このページ見てもよくやり方がわからないかと思います。
試験自体は施肥の基準を変えて小松菜を栽培するだけですが、これが結構難しかったりします。
まず、試験に使う鉢です。「試験容器は内径11.3センチメートル、高さ6.5センチメートルの鉢(ノイバウエルポット)を用い」とありますが、ノイバウエルポットなんてその辺では売っていません。これはプラスチックでできた植木ばちなのですが、一番の特徴は底に穴がないってことです。穴が無いのは水やりの時に肥料分が流出してしまうと影響が不正確になってしまうからなんですが、穴がなければ水やりが難しいです。試験方法には「試験容器中における土壌の水分は、水を加えて最大容水量の50~60パーセントとなるようにする。」って書かれています。つまり、適当な水分量を保つように少しずつ水をやるわけです。
ところが、土壌によって適切な水分量がかなり変わりますので、最大容水量の50~60パーセントに保っても小松菜の生育に適した水分より多かったり少なかったりするので、様子を見ながら灌水量を変えなければいけません。
試験期間は3週間ですが、その間水やりは最低1回/1日、最後の方は1日数回水やりが必要です。試験をしている間は休みが取れないことになります。人工気象機などを使用すると若干管理は楽になりますが、それでも水やりが毎日必要なのは変わりません。
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水やり以外は手順書に書いてあるやり方に従うだけでそれほど難しいことはありません。ただ、結構面倒くさいのが肥料の計量です。
通常は3連で試験をしますので、標準区、供試肥料区(4水準)、対照肥料区(4水準)×3で27個のポットが必要です。すべてに化成肥料を施肥し、しかもそれぞれ硫酸アンモニア、過りん酸石灰、塩化加里を施肥しますので都合化成肥料を81回、試験の肥料を24回計量が必要となります。
FAMICのサイトには「試験期間以外でも試験ができる」と書いてあるため、よく肥料をつくっている会社が自分で試験をして登録申請をしようとするらしいですが、ちょっと有り得ないような試験結果を持ち込んでくることもあるらしいです。
ちなみに、試験の申請があるとFAMICでも植害試験を行います。(向こうで試験をするなら試験結果を添付しなくても良いような気もするのですが)ので、試験結果を偽造して申請してもバレてしまいます。
こういう難易度の高い試験は専門性が発揮できるので当社の得意とするところです。ただ、最近試験をしていて、「ちょっと肥料の出来が悪いな~」と思うことがしばしばあります。本当なら肥料の製造から指導させてもらえればよりよいお手伝いができるのに・・と思う次第です。

アルコールの原価計算

この前飲みながら話していた与太話が受けたのでブログにも書いてみることに。
私は食べることが非常に好きなのですが、酒もそれなりに好きです。もっとも、そんなに強くないので晩酌を毎日軽くたしなむ程度です。
飲む酒はビール、焼酎、日本酒、ウィスキー、ワイン、ウォッカ、ジン、ラムと多岐にわたりますが、なぜかブランデーとテキーラはあまり飲まないです。
で、酒屋に買いに行くのはだいたい私なのですが、その時に価格だけではなくアルコールあたりの単価を計算して酒を選びます。
例えば、350mlの缶ビールはだいたい200円ぐらいです。ビールはアルコール度数5%ぐらいなので、350mlだと17.5mlアルコールが含まれていることになります。つまり、アルコール100mlあたり約1,150円という計算です。
同様に計算すると
ワイン 750ml   15% 1,500円 →アルコール100mlあたり 1,300円
日本酒 1,800ml 20% 2,000円 →アルコール100mlあたり 550円
スコッチ 750ml 40% 2,000円 →アルコール100mlあたり 670円
ウォッカ 750ml 60% 1,000円 →アルコール100mlあたり 222円
焼酎 1,800ml 25% 2,000円 →アルコール100mlあたり 450円
といった感じで、スピリッツの割安感が際立ちます。我が家ではビール、ワインは高級品として取り扱っています ^^;
これはかねてからの持論なんですが、酒税はアルコール含有量に応じて課税すべきだと思います。国民健康のためにも理にかなっていますし、複雑な税制を引いても第三のビールみたいな抜け道が次々とできるだけだと思いますね。
私がこう言ったこまかな計算をするのは前職で製造業に携わっており原価計算をよくやっていたことも関係あるかと思います。しかし、単に性格かもしれませんw
ただ、会社を経営するにも当然ながら原価計算は非常に重要です。リサイクル業界は原価計算が甘い会社がとても多いです。昔は儲かっていたらどんぶり勘定でもよかったのかもしれませんが、現在のシビアな経済情勢ではコスト把握ができてなければ事業の継続がおぼつかないことになります。我が家も家計の継続性を鑑みて酒類のコスト計算をしているわけです。
 

うなぎの住む田んぼ

三河地方の暑い夏もそろそろ終わりそうです。今年の夏は西瓜をたくさん食べました。でも、鰻はあまり食べなかった気がします。どこの鰻屋さん行っても値段が張り替えてあって、庶民が食べるものでは無くなりつつありますね。
というわけで、今日は専門を離れて鰻の話をば。
最近は鰻(とシラス)の漁獲規制に関する記事もちらほらみかけるようになりました。
親ウナギの漁獲規制を検討 水産庁、3季連続の不漁で
http://www.asahi.com/national/update/0322/TKY201203220546.html
私も鰻の漁獲規制には賛成です。今の状況では早晩もっとひどい状態になるのは目に見えています。それにしても、シラスうなぎがなぜ捕れなくなったのか、私は環境の改変の影響も大きいと思います。
ご存じのとおり、鰻は普段淡水の川や湖沼に住んでいます。その鰻が降海して海で産卵し、生まれた鰻はレプトケファルス→シラスうなぎと変態を行い、また川から遡上するわけです。
というわけで、親鰻が川から海に下らなければシラスうなぎは登ってこない訳です。ので、上記のような親鰻の漁獲制限が必要になってきます。でも、私は親鰻が減ってきているのは河川改修の影響も非常に大きいと思います。
例えば、私の自宅の裏には音羽川という二級河川があります。見たところ、水質はかなり良好そうですが泳いでいる魚は鯉ばかりです。以前、音羽川沿いに自転車で海まで行ったことがあります。海まで10キロ弱なのですが、小さな堰がたくさんありました。魚道も設置されていない堰なので、当然魚が遡上することができません。堰が設置されていなかったときにはシラスうなぎが遡上していたとしても、今では遡上できなくなっています。
また、川を鰻が遡上できても、その先の川とため池や側溝と田んぼとの間を魚が行き来できないために、鰻が生息できる場所が減ってきています。昔は田んぼに普通に鰻が住んでいたそうですが、最近そんな話はほとんど無くなりました。
愛知県農業試験場では、水路と田んぼを魚道でつなぐという試みを行っています。試験結果をみると、いろんな魚が水田魚道を登ってくるみたいですが、鰻は確認できていないようです。水田魚道はとてもおもしろい試みだと思いますが、水田魚道だけではなく川にも魚道がなければ鰻が田んぼを泳ぐようなことはないでしょう。
生物多様性を維持するためには、海から田んぼまで魚が行き来できることが必要だと思います。
昔は琵琶湖や諏訪湖にも天然鰻がたくさんいたそうですが、どちらも本流に大きなダムができたため鰻が生息しなくなってしまっています。全国規模でそういう河川が増えているので、そもそも親となる天然鰻が減っているのだと思います。
結局、自然環境の改変により鰻の再生産キャパシティーが低下しており、にもかかわらず漁獲量が減らなかったため再生産能力を上回った状態が続いて結局資源の低下を招いているのだと思います。
今のままでは漁獲制限することはやむを得ないと思いますが、抜本的には鰻が生息できるような環境を整えていくことが必要でしょう。生物多様性ってまったく経済的には寄与しないような印象がありますが、実は我々の生活は自然環境の上に成り立っており、生物多様性を維持することは結果的に経済活動の発展にもつながっていくのだと思います。とりあえず、全国有数の養殖鰻の生産地である愛知県は管理している河川の魚道設置をすすめて、シラスがたくさん遡上できる環境作りをしていくことが必要なのではないでしょうか。