エコフィードと刑務所の食事

今日まで4日間ポートメッセ名古屋で行われた展示会「メッセナゴヤ」出展でした。
展示会に出展していると必ず聞かれるのが、「コンビニ弁当とかレストランの残飯はリサイクルしていないのですか」という質問です。
当社は現時点でこう言ったものはリサイクル原料として受け入れていません。

受け入れしない理由はいくつかあります。

1.許可の問題

 

コンビニなどから廃棄される食品は「一般廃棄物」に分類されます。
当社は今年の春一般廃棄物処分の許可を得ましたが、それまでは許可がなかったため受入できませんでした。

 

2.分別の問題

 

コンビニ弁当など容器入りの食品は容器との分別が難しいです。当社には分別する機械があり、包装入りのお菓子などはきれいに分別できますがコンビニ弁当は分別することが難しいです。特に、飼料にする際にはプラスチックが混入すると問題になります。手作業で分けることは可能ですが、コストがかかりすぎます。

3.コストの問題

 

食品廃棄物を排出する事業者の方は「リサイクルを推進したい」と言われますが、それには条件があります。「コストアップしないこと」です。
一般廃棄物は通常は市町村の処理施設で焼却処理します。豊川市の一般廃棄物処理単価は1kg12円です。当社が処理を行う場合、この単価以下で処理をする必要がありますが、上記に述べたように分別が必要なものですとコストがかかりこの価格で行なう事は難しいです。

4.成分の問題

一般廃棄物処分業の許可は飼料化施設で取得しています。飼料化の原料としてみた場合、コンビニ弁当やレストランの残飯は油脂が多すぎます。油分が多いため豚に給与すると肉質に悪影響が出ます。

 

いろいろ食品廃棄物を見ていると、現代日本人がいかに高脂肪、高カロリーな食品を摂取しているかがわかります。一般廃棄物を受け入れしている乾燥処理プラントを見学するとだいたい最後の工程で機械を使って油を搾っているのですが、油が大量に出てくるのを見るとちょっとぞっとしますね。

というわけで、一般廃棄物、とりわけ食べ残し系はあまり受入ができないのですが、そんななかで比較的内容が良好な一般廃棄物があります。刑務所と学校給食、病院食の残飯です。どれもキチンと栄養計算されているのは伊達ではなく、残飯も比較的ヘルシーです。分別も比較的されているのでリサイクルしやすいです。

ところが、これらの事業所は食品リサイクル法の適用外になっています。このため、食品リサイクルを行う意識が非常に低いのが現状です。結局営業に行っても、「安くなるなら」で終わってしまいます・・。

当社もできるだけ低コストなリサイクルを目指していますが、税金が大量に補填されている市町村の焼却と価格競争するのはいろいろと大変です。市町村の焼却単価の問題は食品リサイクル行政の一番の矛盾点と言えるかとおもいます。

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