ワクチンと統計処理

ついこの間、年が明けたと思ったのにもう2月の半ば。忙しくしていると、日々過ぎるのが非常に早いです。
例年、冬場は風邪を引いていることが多いのですが、幸い今年に入ってからは元気に仕事に追われています。我が家の2歳児の娘は丈夫な方のようで、あまり保育園休むこともないのには助かっています。
今年はインフルエンザが流行っており、私の周りでもバタバタと感染している状況で保育園でも大流行している模様です。私は今のところ感染を免れていますが、万一罹患したら仕事に大穴が空くのでびくびくしています。
仕事に支障が出る感染のリスクを低減すべく、自分はインフルエンザワクチンを接種しています。否定的な意見の人も多いインフルエンザワクチンですが、個人的には接種する意義があると思っています。
ワクチンに対し、批判的な意見が多いのにはワクチンを接種して効果があったとしてもそれを実感することができないこと、ワクチンの種類によっては感染を100%抑えることができないことが大きな要因だと思います。効果は実感できず、(仮に)副作用があったらそれは実感できる訳です。
ワクチンのような予防医学は、群としての統計処理を行いその効果がはじめてわかるものです。(対症療法も統計処理は必要ですが)つまり、ワクチンを接種しているグループ、していないグループでどれぐらい差があったかで判断すべきです。よく「自分はワクチン打っていなくてもインフルエンザになったことが無い」と言う人がいますが、ガンにせよワクチンにせよ個々のサンプルの効果の有無は意味がありません。
私の知り合いで、車ごと海に落ちて一命を取り留めた人がいます。その人は「車が海に落ちたとき、シートベルトしていなかったから助かった。だからシートベルトしないんだ」と言って取り締まりの警察に強弁したそうです ^^;
もちろん、シートベルトをすることで増えるリスクもあります。ただ、一般的にはシートベルトをしていた方がリスク低減されるためシートベルトが推奨されているわけです。
畜産関係の仕事をしていると、ワクチンの話題にふれることがよくあります。畜種問わずワクチンのプログラム(ワクチネーション)をどうするかの判断が重要です。ワクチン接種はコストも手間もかかります。経済動物である畜産は、コストと利益とのバランスを見ながら接種を決めることになります。たとえ疾病を抑えることができても、それにより得られる利益よりコストが上回ってしまえば接種する意味がありません。人間同様に、打った群と打たない群を比較し、判断をすることになります。従って、ワクチンを全て接種するわけではなく、個々の農場で経営判断の上、接種しないケースも多くあります。
畜産でのワクチネーションやワクチンの効果を見ていると、仕事を休むことができない私は若干でもリスク低減できるのでしたらインフルエンザワクチンを接種した方がいい・・という判断に至った訳です。
世の中の事象には白黒はっきりつけられないものも多くあります。そう言ったものを単純に白だ黒だと決めつけるような論調は疑問を感じますし、そう言った判断は統計学的な理解に基づいての判断になっていないケースが多いことは留意すべきかと思います。統計学は自然事象を理解するにあたって非常に重要だと学生時代に単位を落とした自分としては反省をする次第です(笑)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です