ベンチャー企業の始め方

今日はポートメッセ名古屋で行われている「メッセナゴヤ」という展示会に出展していました。今年は展示会にとてもたくさん出展しています。おかげで忙しいです。営業担当者は私1人で、1人で展示会出展すると休憩もできなくなりますので、最近はイベントコンパニオンをお願いして接客を手伝ってもらっています。

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初日の今日は割とお客様もすくなく、のんびりとした雰囲気でした。そんな中、接客をしたお客様から「創業するってすごいですね」って言われました。そう言われると私はいつも「会社を始めるのは20万あればすぐにできますよ」と答えることにしています。
会社設立は行政書士にお願いしたら20万円ぐらいであれば簡単にできます。私が事業を始めたときは今よりも少し面倒でしたが、それでも設立自体は難しいものではありませんでした。

ただ、今は会社を創業することが難しい時代になっていると思います。社会が高度化し、安定化しているとだいたいの事業というのはすでに何らかの会社で行われています。新規創業した会社がもとからやっている事業者と競合するのはとても大変です。

また、社会システムだけではなく、技術的なものも高度化してきています。このため、特にもの作りの分野では新規に事業を始めるのに必要な設備も高度化しています。昔は溶接機があれば鉄工所を始めることができましたが、現在では工作機械がなければ仕事になりません。

最近新規就農を考えている方が増えています。でも、今の農業は農業機械無しには成立しえないものです。農業機械をそろえると相当な投資が必要ですし、施設園芸でしたらさらに費用が必要となります。畜産業はそれ以上に投資が必要で、それなりの規模の畜産を始めると数億単位の費用となります。

現在、新規創業する会社がIT分野に多いのは、ITは新しい分野であり混沌としており新規の会社が入りこむ余地があること、労働集約的であるため設備投資が少なくてすむことがその理由だと思います。
そんな中、食品リサイクルというのはまだまだ完成されていない分野です。だから当社もなんとか入りこむ余地があります。

そういう状況を鑑みると日本の企業数が減り続けているのは当然の結果と言えるかもしれません。

そういう思いがありますので、私はベンチャー企業でもとりわけもの作りをしている会社は本当にすばらしいと思っています。ただ、ものを創るというのはとても楽しいことです。前の記事にも書きましたが、ベンチャー企業って非常にやりがいがあるものです。もの作りをすると、できあがった物が形になるのでさらに充実感があります。

私は基本的にギャンブルはやりませんが、企業経営はある意味ギャンブル以上に楽しいことだと思っています。サラリーマンで安穏と過ごすのも悪くないとは思いますが、男ならば勝負をかけた人生を過ごすのもいいものだと思います。

 

# 最近この手のネタが多かったので新しいカテゴリー「ベンチャー企業」をつくりました。

焼却処理施設の見学

10月が終わり今年もあと2ヶ月になってしまいました。10月は本当に忙しかったです。書類作成仕事はそれほど多くなかったのですが、とにかく出張が多かったので全然会社にいませんでした。スケジュールが埋まりすぎてやらなければいけないことが全然進みませんでした・・。

そんなスケジュールの1つに焼却処理施設の見学がありました。産業廃棄物の中間処理施設です。脱サラして静脈ビジネスに携わりまだ5年しか経っていないので、勉強のために機会があればいろいろな施設の見学を行なうようにしています。

ところで、世間では「廃棄物処理」といえば「焼却」というイメージがかなりありますが、実は焼却処分する割合はどんどん低下してきています。もちろんリサイクル推進が求められていると言うことはあるのですが、焼却というのはかなりコストがかかる処理だというのもその理由の1つです。

今の焼却炉は環境対策などのために非常に高度なシステムで構築されています。このため、焼却炉の機器コストが増えてきています。たき火をしてみるとわかりますが、ものを完全に燃やすというのは案外難しいものです。完全燃焼しなければ有害物質などの発生の原因となってしまいます。廃棄物は特に様々な種類のものが混ざっているため、これを安定的に完全燃焼させるための設計がされています。
廃棄物処理施設では機器の減価償却の比率が大きいため、このコストが大きい焼却処理はどうしてもコスト高となります。

食品廃棄物の処理はたいていは当社のようなリサイクルによって処理されているのですが、どうしてもリサイクルできないものは焼却処理されています。今回の見学はそういった焼却される食品廃棄物の状況を見ることも目的の1つでした。実際のところうまく分別ができればリサイクルできるものもかなりありそうな感じでした。

産業廃棄物の焼却炉というととかく反対運動の対象になりがちですが、今の焼却炉は安全を非常に重視して設計されていることを理解頂けたらと思います。また、無闇に焼却処理しているわけでもなく、焼却処理業者もできるだけリサイクルしていきたいという意識は常に持っています。

なによりも、実は燃やしているものはそんなに特殊なものでもなく、我々の日常生活に関連した産業から出てきている廃棄物がほとんどだったりします。

今回見学して思ったのは、本当に「どうしてこんなものを捨てるのだろう」といったものがすてられているということです。廃棄物処理施設に反対される気持ちはわからないでもないのですが、根本的な大量消費社会に生活しながら廃棄物処理に反対するというのはあまりに利己主義的ではないかと思います。大量消費社会をどう変えていくのかを1人1人がもう少し真剣に考えなければいけない時期なのではないか・・と強く思います。

6次産業化の手法

最近忙しい日々が続いていてブログの更新をまた怠っていました。今日は四国に出張しています。相変わらず出張中しかブログを書く時間が取れない状態です。(その割に飲み会にはよく行っていますがw)

先日、浜松の農商工研究会というところでお話をする機会がありました。

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当社は農業者ではありませんが、三河トコ豚極め隊の活動などを通じて農業生産者のお手伝いをさせて頂いています。そんなようなことをお話ししました。

最近、農商工連携とか6次産業化なんてことがもてはやされていています。農業者が販売加工をおこなっていくことがあまり進んでいかない一番の理由は商取引になれていないことではないかと思います。
三河トコ豚極め隊では畜産農家のお手伝いをしていますが、畜産農家(に限りませんが)は市場(畜産農家ではと畜場)へ持って行きさえすればお金になったわけです。これを自分で販売するためには、問い合わせの電話を受けて、見積もりを出して、サンプルを送って、納品して、請求する・・この一連の流れができなければいけません。普通の商取引では当たり前のことではあるのですが、農家ですとまず「問い合わせの対応」ができないことが多いです。そもそも電話をかけても出なかったり、せっかくホームページがあるのに問い合わせフォームもメールアドレスも書いていない、なんてことはよくあります。

産直に出荷したり朝市に出したり・・ってことはハードルが低いのですが、特にBtoBの取引では対応がきちんとできることが当たり前ですのでハードルが高くなります。肉の場合、生産規模が大きいこともありどうしても販売はBtoBが中心になります。

販売あたって肉が美味しいことはもちろん重要ではありますが、必要条件たる取引の手順ができなければ取引ができません。むしろ、肉の質は並でも取引がきちんとできたら商売が成立するような気もします。

農水省、県etc.で6次産業化のセミナー等々がたくさん行われていますが、実際のところそういう成功事例よりも商取引の練習、たとえば見積書の書き方とかをやったほうが効果的ではないかなと思ったりもします。せっかく良いものを作ってもビジネスの取引ができないがために商売が成立しないってもったいない話です。

ちなみに、セミナー講師とかではこういう話はあんまりしません。講師依頼の趣旨を踏まえてお話しするのを原則としていますが、農家のためを思ったら突っ込んだ話をした方がいいのかもしれませんね。

展示会と決算書の読み方

先週の金曜日、土曜日と地元信金の展示会に出展していました。基本的に出られる展示会には全て参加しています。今年は東京での展示会も含めてすでに4回ほど出展していて、年内にあと3回出店する予定です。そのうち2件は名古屋と東京でしかも期間が長いので準備と出展時の対応が結構大変です。今回の展示会は会社から15分のところで行われたので出展準備も楽です。

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出展すると当然ブースにて対応しなければ行けないのですが、当社は営業として外に出られるのは私1人なので、普通に行くとブースの店番を1人でしないといけません。お客さんが多い展示会だと昼ご飯も食べられなくなってしまいます。今回は信金の担当の方にブースの対応をお願いして、2人で店番をしていました。2人いると昼飯も安心して食べに行くことができ、展示会終わった後の疲労度が全然違います。

そんな中、お客様が途切れたときなどにちょっと雑談をして決算書の話になりました。当社は会計ソフトに自社で記帳しているので、(記帳が終わったら)リアルタイムに月次決算が出るのですが、世の中の中小企業の社長の中には決算書は税務署と銀行に提出するために作るだけで、月次はおろか決算終了後にもろくに見ない人も多くいるってことです。

時々月次の数字を見ていると、使いすぎているお金や売上の変動、利益率の変化なども見えてきますし、キャッシュフローも頭に入ります。現在の経営状態がわかれば次の投資の戦略も考えられます。普段から決算書を見ていなければ今後の方針なんて立てることはできないと思うのですが、数字をみない社長はどうやって判断しているのかが気になります。

と、えらそうなことを書きましたが私も起業するまでは決算書なんてちんぷんかんぷんでした。事業を始めて会計ソフトへの記帳をしてみて初めて決算書というものの仕組みがわかるようになった気がします。
昔と違ってパソコンもソフトも安くなっているので会計ソフトへ自社で記帳するのは簡単になっています。記帳さえすれば仕訳を変えたり実際のお金の動きと比べたりして決算書の仕組みを勉強することができるようになります。私も会計ソフトが無く手書きだったら決算書の読み方がなかなか覚えられなかったのではないかと思います。

にしても、これだけソフトが便利になっているのだから税理士報酬はもっと安くなってもいい気がするんですけど、どうなんでしょね~。記帳のミスさえなければソフトちょっと操作すれば決算書が印刷されて出てくるはずだと思うんですけどね。

生ハムの熟成

先日、三河トコ豚極め隊の活動の一環として、豊根村の廃校で作っていた生ハムの試食を行いました。

去年の11月から熟成を始めたのですが、今年の秋に関係者を集めて試食会を行う予定なのでその前に味見(というか毒味w)をするための試食です。
割と適当なレシピで作りましたので美味しくできているかどうかかなり不安でした。全体にカビも生えていてあまり見た目が良いとは言い難かったのも不安の一因です。

ところが、カビを洗い落とした生ハムはかなり美味しいそうな見た目になりました。鼻を近づけると生ハム独特の芳香がします。ちょっと期待できる感じです。

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期待に胸を躍らせて切り分けて食べると、これが予想以上に美味しい!生ハムにはかなりうるさいと自負しているのですが、どこに出しても胸を張れそうな美味しさです。

今回表面だけ切ったので実際には中の方までは熟成が進んでいないかもしれませんが、とりあえず今のやり方でおおむね行けそうな感じです。今年の秋はもう少し仕込量を増やしていきたいと思いますので、こうご期待。

水田への堆肥の施用

会社への通勤路は田んぼが広がっています。ちょうど今稲刈りの時期です。このあたりではあいちのかおりとコシヒカリの作付けが多く、今はあいちのかおりの稲刈りが行われています。

当社で作っているゆうきのススメを今年初めて水田に使用してもらいました。一般に有機肥料は水田で使用するのが難しいです。

有機肥料に含まれている窒素成分はそのままでは植物が吸収しにくい有機態の窒素が多く含まれています。土壌の微生物の働きにより施用した有機肥料は徐々に分解され、植物が吸収できる無機態の窒素に変化していきます。水田の場合、この無機化のタイミングが悪いと悪影響が出ます。窒素が過剰に効果を発現すると、稲の倒伏が多くなりまた米のタンパク質含量が増えることにより食味が低下します。

今年使用してもらった水田では当社のゆうきのススメを10aあたり500kg施用しています。ゆうきのススメは窒素が3%程度含まれていますので、10aあたり15kgの窒素供給量です。水田で必要な窒素量は5~8kg程度ですので、それに比べると多くなっています。15kgの窒素が栽培期間中に半分ぐらい無機化すると想定して施用しました。

まだ稲刈りが終わっていないので収量などの結果は出ていませんが、途中まではほぼ順調でした。ただ、先週の台風でやや倒伏が発生してしまいました。対照区の化成肥料区と比較すると倒伏が多かったようです。想定より無機化量が多かったものと思われます。

無機化は土壌の質や微生物量、温度によって大きく変わりますので想定することが難しいです。ベンチスケールの試験もできますが、実際は施用量を少しずつ変化させて確認するのが一番確実です。
そもそも水稲はあまり窒素の要求量が多くありません。ので施肥量がシビアになるという面もあります。

ただ、農業って自然相手なので色々想定がつかない部分が多く難しいです。季節も年に一回しか巡ってこないのでテストも年に一回になりがちです。科学的アプローチでシミュレーションをして実際の試験を補足していくことが重要かと思います。

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パソコンの購入頻度

最近ブログ更新が週末になるのが定番になってきたようです。毎月、来月はもう少し暇になるかも~とスケジュールを見ているのですが、結局ほとんど予定が埋まってばたばたと過ごしているのが実情です・・。
そんな忙しい中、先日普段使っているノートパソコン(レノボのThinkPad X200s)の修理をしてもらいました。といっても重篤な不具合ではなく、HDDや電源のLEDインジケーターがなぜか点かなくなったのでその修理です。
修理と言っても保守契約(オンサイト保守)をしているので、サポートが無償で来てくれます。正味1時間かかって無事修理完了です。今は問題無く使用できています。今回、電源ランプって点灯しないと案外不便だと言うことがわかりました。
保守契約は数万円程度とあまり安いとは言えませんが、1回来てもらえば人件費分で間違いなく元は取れます。当社ではパソコンの耐用年数は3年と見ているので、その間に1回壊れるかどうかですが私の使用頻度だとほぼ間違いなく壊れると思っています。
私の毎日の流れはだいたい
朝起きるとパソコンの電源を入れ(うちにはテレビがない)、ニュースをチェックし(新聞も取っていない)、30分ぐらいいろいろなサイトを見ます。

その後ノートパソコンを持って出勤し、会社でネットワークにつないで会社のアカウントにログイン、メールチェックをします。

会社にいるときはだいたい書類作成の仕事をしているのでそのままパソコンを使っています。

外出するときはパソコンを持って外出し、電車に乗っているときはパソコンを使って書類作成しています。車ではさすがにパソコンを触ることはないですが、昼ご飯食べるときにはネットにつないでメールチェックと書類作成。

夕方会社に帰ってきたら再びネットワークにパソコンつないで書類作成。

帰宅するときもパソコン持って帰って自宅でもネットサーフィン。
こんな感じなので、多分平均で1日8時間ぐらいパソコンを使用している気がします。まあ、1日デスクワークの人はこれ以上にパソコン使っているわけですけど。
今の仕事ではパソコン無しでは何もできない状態ですので、パソコンのダウンタイムは許容されません。3年間は保守に入っているのですが、3年以上の保守は非常に高額ですので3年保守に入り、保守が切れたら自宅用に格下げするようにしています。
最近はパソコンの価格も安くなってきています。ので、頻繁に買い換えてもたいした出費ではありませんし、性能もよくなるため快適です。中小企業では時々業務で使うパソコンを中古で用立てている人とかいますがちょっと信じられないです。ITは必要な投資ですし、止まるリスクを考えたら新品+保守というのは必須だと思いますね。
にしても、最近は本当にパソコンが安くなりました。始めてまともなパソコン買ったのが大学の3年生の頃なので18年ぐらいまでになりますが、当時30万円ぐらいでHDDもモデムもついていなかったことを覚えています。5万円でパソコンが買えるのですからすごい世の中になったものです。

脂肪酸組成とカポック

久しぶりにエコフィードネタです。飼料と脂肪酸組成についての話題ですが、あらためてこのブログを検索してみると脂肪酸組成のことをたくさん書いています。それだけエサと脂肪酸は切っても切り離せないものなのでご容赦を。
前から何回も書きましたが、豚(というか単胃動物=反芻をしない動物)の場合食べた脂がそのまま体の中性脂肪となります。ので、飼料の脂肪酸組成は非常に重要です。
ところが、飼料中の脂肪だけではなく、体内でも脂肪が合成されます。体内では
デンプン(炭水化物)

グルコース

パルミチン酸(C16:0)

ステアリン酸(C18:0)

オレイン酸(C18:1)
と合成が進みます。
つまり、食べ物から脂肪を摂取しなかった場合、中性脂肪の脂肪酸組成は上記の脂肪酸だけになるわけです。実際は飼料にリノール酸などの不飽和脂肪酸が含まれているため、中性脂肪にはリノール酸も含まれます。
逆に言うと、リノール酸は合成できないのでかならず食物から摂取する必要があるわけです。
脂肪酸のリノール酸比率が上がると、脂肪の融点が下がってきます。融点が低いほうが食べると口当たりがよく美味しいのですが、スライスしにくいなど取り扱いがしにくいため肉屋さんからは嫌われる傾向にあります。融点を上げるためには飼料からの脂肪の吸収や蓄積を防げばいいのですが、なかなかよい方法はありません。その代わりに使われるのが「カポック」という植物です。
カポックには環状脂肪酸であるシクロプロベノイ ド脂肪酸という物質が含まれています。これが非常に強力に代謝系に作用します。カポック油を飼料に0.1%程度添加すると上記の合成系のうちステアリン酸→オレイン酸の合成が阻害されます。その結果、ステアリン酸の割合が高い脂となります。
不飽和脂肪酸たるオレイン酸よりステアリン酸のほうが融点が高いため、ステアリン酸の比率が高まることにより脂肪の融点が上がります。(肉屋さんによると触ってわかるぐらいだそうです)脂肪酸の分析を行うと、カポックを使用していることは一発でわかります。
ただ、オレイン酸含量が高いことは食味の向上にも寄与するため、カポックを添加しすぎると逆に評価が下がってしまいます。このあたりが難しいところです。
ところで、私はサプリメントとか○○を食べると健康にみたいな話は嫌いなのですが、このカポックの驚くべき効果を知るにつけサプリメントでも効果があるものがあるかもしれないなと思うようになりました。なにせ食べ物に0.1%添加しただけで体の脂の質が変わってしまうわけですからすごい効果です。
もっとも、一番重要なのは食べ物のバランスですのでできていない人がサプリメントに頼っても意味はないと思いますが。いずれにせよ、食べ物って当たり前ですけど豚でも人でも体に対する影響が大きいです。人間も何を食べるかってことはもっと注意を払うべきなんでしょうね。

肥料登録の植害試験

最近、ホームページから乾燥菌体肥料や汚泥発酵肥料の肥料登録のための植害試験のご依頼をよく頂いております。試験方法などについて問い合わせを頂くことも多くなってきたので、参考までに記します。
植害試験の方法については、FAMIC(農林水産消費安全技術センター)のWebサイトに記載があります。と言っても、このページ見てもよくやり方がわからないかと思います。
試験自体は施肥の基準を変えて小松菜を栽培するだけですが、これが結構難しかったりします。
まず、試験に使う鉢です。「試験容器は内径11.3センチメートル、高さ6.5センチメートルの鉢(ノイバウエルポット)を用い」とありますが、ノイバウエルポットなんてその辺では売っていません。これはプラスチックでできた植木ばちなのですが、一番の特徴は底に穴がないってことです。穴が無いのは水やりの時に肥料分が流出してしまうと影響が不正確になってしまうからなんですが、穴がなければ水やりが難しいです。試験方法には「試験容器中における土壌の水分は、水を加えて最大容水量の50~60パーセントとなるようにする。」って書かれています。つまり、適当な水分量を保つように少しずつ水をやるわけです。
ところが、土壌によって適切な水分量がかなり変わりますので、最大容水量の50~60パーセントに保っても小松菜の生育に適した水分より多かったり少なかったりするので、様子を見ながら灌水量を変えなければいけません。
試験期間は3週間ですが、その間水やりは最低1回/1日、最後の方は1日数回水やりが必要です。試験をしている間は休みが取れないことになります。人工気象機などを使用すると若干管理は楽になりますが、それでも水やりが毎日必要なのは変わりません。
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水やり以外は手順書に書いてあるやり方に従うだけでそれほど難しいことはありません。ただ、結構面倒くさいのが肥料の計量です。
通常は3連で試験をしますので、標準区、供試肥料区(4水準)、対照肥料区(4水準)×3で27個のポットが必要です。すべてに化成肥料を施肥し、しかもそれぞれ硫酸アンモニア、過りん酸石灰、塩化加里を施肥しますので都合化成肥料を81回、試験の肥料を24回計量が必要となります。
FAMICのサイトには「試験期間以外でも試験ができる」と書いてあるため、よく肥料をつくっている会社が自分で試験をして登録申請をしようとするらしいですが、ちょっと有り得ないような試験結果を持ち込んでくることもあるらしいです。
ちなみに、試験の申請があるとFAMICでも植害試験を行います。(向こうで試験をするなら試験結果を添付しなくても良いような気もするのですが)ので、試験結果を偽造して申請してもバレてしまいます。
こういう難易度の高い試験は専門性が発揮できるので当社の得意とするところです。ただ、最近試験をしていて、「ちょっと肥料の出来が悪いな~」と思うことがしばしばあります。本当なら肥料の製造から指導させてもらえればよりよいお手伝いができるのに・・と思う次第です。

アルコールの原価計算

この前飲みながら話していた与太話が受けたのでブログにも書いてみることに。
私は食べることが非常に好きなのですが、酒もそれなりに好きです。もっとも、そんなに強くないので晩酌を毎日軽くたしなむ程度です。
飲む酒はビール、焼酎、日本酒、ウィスキー、ワイン、ウォッカ、ジン、ラムと多岐にわたりますが、なぜかブランデーとテキーラはあまり飲まないです。
で、酒屋に買いに行くのはだいたい私なのですが、その時に価格だけではなくアルコールあたりの単価を計算して酒を選びます。
例えば、350mlの缶ビールはだいたい200円ぐらいです。ビールはアルコール度数5%ぐらいなので、350mlだと17.5mlアルコールが含まれていることになります。つまり、アルコール100mlあたり約1,150円という計算です。
同様に計算すると
ワイン 750ml   15% 1,500円 →アルコール100mlあたり 1,300円
日本酒 1,800ml 20% 2,000円 →アルコール100mlあたり 550円
スコッチ 750ml 40% 2,000円 →アルコール100mlあたり 670円
ウォッカ 750ml 60% 1,000円 →アルコール100mlあたり 222円
焼酎 1,800ml 25% 2,000円 →アルコール100mlあたり 450円
といった感じで、スピリッツの割安感が際立ちます。我が家ではビール、ワインは高級品として取り扱っています ^^;
これはかねてからの持論なんですが、酒税はアルコール含有量に応じて課税すべきだと思います。国民健康のためにも理にかなっていますし、複雑な税制を引いても第三のビールみたいな抜け道が次々とできるだけだと思いますね。
私がこう言ったこまかな計算をするのは前職で製造業に携わっており原価計算をよくやっていたことも関係あるかと思います。しかし、単に性格かもしれませんw
ただ、会社を経営するにも当然ながら原価計算は非常に重要です。リサイクル業界は原価計算が甘い会社がとても多いです。昔は儲かっていたらどんぶり勘定でもよかったのかもしれませんが、現在のシビアな経済情勢ではコスト把握ができてなければ事業の継続がおぼつかないことになります。我が家も家計の継続性を鑑みて酒類のコスト計算をしているわけです。