明けましておめでとうございます。今年は年初から地震や航空機事故など暗いムードでの始まりになりました。また、昨年は海外においてもウクライナやパレスチナなどの紛争、頻発する異常気象などの多くの社会混乱が続き、世界は混迷の度合いを増しているように感じます。
そんな情勢下ではありますが、当社は昨年売り上げを大幅に伸長することができました。うまく社会ニーズを捉えることができ、顧客から必要とされる業務を行うことができたことが売り上げの増加の要因かと思います。
当社はもうすぐ創業してから20年経ちますが、まだベンチャー企業としての立ち位置で動いています。ベンチャー企業の定義ははっきりとはしませんが、私が個人的には大手、既存企業ががやらない新しい分野の業務を行う会社ではないかと考えています。当社は「他社が取り組まないリサイクルを行う」をモットーに、既存業者とのバッティングが起きない新しい価値創出に取り組んできました。また、食品のリサイクルは新しい分野でありかつマーケット規模が小さいことが、大手の競合が無いブルーオーシャンである理由の一つであるかと思います。
食品関係の仕事をしていていつも感じるのは、食品関連は大手の寡占化が進んでおり、新規にマーケットに食い込むことが難しい分野であると言うことです。無論、食品関連以外でも日本の大きな市場は既存業者が強く、ベンチャー企業が新しいポジションを確立するのは非常に難しくなっています。
おそらく、これからの時代、世界も日本も大きな混乱の時代となることは間違いないように思います。日本の社会は急激な少子高齢化によりドラスティックな構造改革が行われねばもやは持続不可能な状況に陥っていると思いますが、おそらく大きな混乱を経なければドラスティックな改革が起こりえないといと思われます。そういう意味でも必ずや混乱に行き着くのではないかと私は推測しています。
また、世界においても人口の増加、グローバルサウスの台頭、資源の逼迫などは国のパワーバランスの変化をもたらし、戦争や紛争、資源争奪などがますます増えるかと思います。
そのような社会情勢下では、これまでの既存ビジネスのスキームが用をなさなくなり、新たな価値、存在がクローズアップされるようになります。ベンチャー企業として、当夜独自の技術を確立していくことで社会に貢献することを目指していきたいと考えています。
他方、海外の混乱により、現代のグローバリゼーションに依存してきた社会システムの維持が難しくなっていくものと思います。エネルギー、食料、資源、それらを高度に海外に依存してきた日本経済がどのような状況になるのか、予断を許さない状況にあります。もちろん、エネルギーを含め自給していくことは大きなハードルがありますが、これまでのように海外資源に依存していくことは大きな社会リスクにもなります。そして、個々の企業においても外的要因である海外への依存度をいかに減らしていくかが事業の継続性においても重要なポイントになります。国としても海外の依存脱却という大きな方向性では動いていますが、現場サイドから見るとまだまだ不十分に感じます。
当社は地域で資源を循環することをビジネスとしているため、海外に依存しない社会実現に貢献をしているという自負があります。しかし、いかんせん零細ベンチャー企業であるため社会波及効果は限られたものに過ぎません。自社だけではなく、もっと多くの組織を巻き込んで社会変革に貢献していきたい、そんな思いでこれから取り組んでいきたいと考えています。