秋と堆肥

今日は世間では3連休の最終日のようですが、当社は出勤日でした。周りの会社もおおむね仕事の様でしたし、お客さんから電話かかってきたりしたのであまり休みといった感じがしないですね。このブログのアクセス数が極端に少ないのを見るとやっぱり休みなんだなぁと感じますが・・。

今日は堆肥の切り返しをしていました。このところ晴天続きでしかも空気がずいぶん乾いています。作業をして汗かいてもすぐに乾きますね。でも、堆肥も乾きすぎてしまいホコリがすごくて大変です。JIS検定品のマスクがあっという間に詰まります。ホイルローダーのラジエターも詰まります。おかげでアレルギー性鼻炎が悪化しているような気がします。

堆肥造りではこういう季節の変化に応じていろいろと対応しないといけないのが難しいところです。製品のロットによるばらつきをできるだけ抑えようとしているのですが、どうしても水分量などは若干ぶれがあります。生き物相手は難しいです。

肥料の分析

土曜日の農作業がたたったのか、腰を痛めました。湿布で療養していますが、結構ぴりぴり来ています。腰痛とは10年来のつきあいです。油断するとダメですね。
先日、農水省(の出先機関)の立ち入り検査がありました。当社の肥料は「普通肥料」という区分になります。汚泥等が入った発酵肥料は普通肥料になるのですが、普通肥料は色々と厳しく規定されています。その一環で、立ち入り検査があります。立ち入り検査では書類のチェックだけでなく、現物のサンプリングおよび分析も実施されます。
先週、その分析結果が送付されてきました。重金属等の有害物質はすべて問題なし。良かったです。表示値は若干の誤差有り。どうしても全数分析しているわけではないので多少の誤差は出てしまいます。極端に違うと問題ですが、今回は約15%程度の誤差でしたので許容範囲です。やはり発酵肥料ではこれぐらいの誤差は出てしまいますね。

トウモロコシの収穫

ホントに暑い日が続きますね。今朝、会社へ行ったらFAXがエラー表示。何かと思ったら「コウオン ドウサハンイガイ」とか出ていました。FAX君も夏ばてのようです。しかし、FAXが動かないのは激しく困るんですが・・・。
この暑い中、今日は名大農場で実験をしているトウモロコシの収穫でした。麦わら帽子とアクエリアスのペットボトルで完全武装して行きましたが、やはり暑い。
Imgp3359たわわに実っています。
当社の堆肥の処理区はいつものようにまずまずの生育でした。
収穫したトウモロコシは収量調査を行います。
Imgp3364
私が学生の頃から続いている実験なのですが、学生の頃(15年くらい前)に比べて女性と留学生が増えました。インターナショナルな雰囲気です。英会話苦手なのでなかなかコミュニケーションがはかれないのが残念ですが。
しかし、学生は半袖のTシャツで元気だと感心します。日に焼くと疲れるし、そろそろシミが気になる年頃なので(嘘)、私は長袖で完全防備です。

梅雨明け

東三河地方もようやく梅雨明けして晴れた日が続いています。3連休で海にでも行きたくなるような天気ですが、今日は仕事でした。お客さんがみんな仕事だとこちらも仕事になってしまいます。
最近、月曜日の休日が多いですが、月曜日だと作業の段取りもあり休めないんです。たまに水曜日の休日があったりするとすごく嬉しいです。同じように思っている人も結構いるはずだと思うのですが。安易な発想で月曜休みにしないで欲しいと思う今日この頃です。
月曜日はだいたい堆肥の切り返し作業を行うことにしてます。今、飼料化工場の現場作業はほとんど従業員にやってもらっていますが、堆肥の方は私がやっています。堆肥の切り返しって簡単そうに見えますが、実はいろいろと細かく調整をしながら行なう必要があります。水分が多めの時は発酵助剤としてカロリーのある副資材を入れたり、堆肥を仕込むときの水分調整剤の量を変えたりとか。なかなか人にお願いしにくいのが悩みの種です。
堆肥の切り返しはホイルローダーでやるのですが、発酵が順調に進んでいると非常に堆肥の温度が高く、おかげで作業しているととても暑いです。今日ぐらいの気温ですとまだ大丈夫ですが、もう少し暑くなると切り返し終わった頃には半分熱射病になってます。

ゴーヤの収穫

昨日、当社の肥料を実験している畑でゴーヤを収穫してきました。今年は雨が多いせいかゴーヤがたくさん穫れています。
収穫したゴーヤは食味試験のため食べますw
今回はゴーヤチャンプルにしました。
Imgp3357
我ながら美味しくできました。ゴーヤは苦みが少なめでした。最近日照が少ないせいかもしれません。
豚肉は残念ながらお客さんのところのものではないです。
しかし、ゴーヤってゴーヤチャンプル以外にいい料理法が見つからないですね。

ソラマメ

このごろようやく五月らしくなってきましたね。愛知ではさわやかな気候はあと1月ほど。梅雨入りとともに蒸し暑くなります。
肥料の実験のために小さな畑を借りています。この頃、ソラマメとエンドウが穫れ始めました。4月が寒かったのでかなり遅めの収穫です。
Imgp3276 ソラマメ
普通にソラマメを無農薬で育てると,アブラムシがすごいことになるのですが、写真のソラマメは全くという程アブラムシが付いていませんでした。やっぱり有機栽培で丈夫に育っているからでしょうか。
収穫したソラマメとエンドウは食味試験のため ^^;食べます。エンドウは豆ご飯に、ソラマメは茹でてビールのつまみに。
Imgp3297 豆ご飯
この豆ご飯、瘧(おこり)がおきそうなぐらい美味しかったです。豆が驚くほど柔らかく、豆くささが全くありません。これが当社の肥料によるものだとすごいのですが、ただ新鮮なだけかもしれませんw
なんにせよ、実験で美味しいものが食べられるのは幸せですね。

名大農場での実験

年度末の仕事も一段落したので、すこし暇になるかと思いきや、なんか無茶苦茶忙しいです。
連休もずっと仕事、その後も仕事で休み無しです。なんかすこし疲れ気味な気がします。なんか次々と予定が舞い込んでくる上に自宅の引越も重なり、その上趣味でやっている写真の団体(代表しています)の写真展まで重なって大変です。
先週の土曜日は名大農場でお願いしている実験の作業を行ってきました。若い学生がいっぱいいてエネルギーに圧倒されました。すっかり中年オヤジだと自覚する次第。
施肥と畝立てはもう終わっているので、今回はマルチを張りトウモロコシを定植するっていう作業です。
Imgp3286作業風景
この実験は連用圃と言い、長期間同じ条件で施肥管理等を行い比較を行うという試験です。当社の肥料を使った実験区はまだ3年目ですが、他の処理区は22年間実験を継続しています。厩肥多用区は土が驚くほどふかふかになっていますが、化成肥料区はがちがちの土になっており肥料の効果を実感できます。
当社の実験区はまだ厩肥区ほどまで行きませんが、分析値もだんだん良くなってきており見た目も黒っぽくなってきています。また、年ごとに少しずつ土が軟らかくなってきているようです。

肥料の配達

昨日は休日出勤して肥料の配達をしてきました。渥美の江比間にあるどろんこ村という農業体験、有機野菜の栽培をやっているお客さんです。
ダンプで畑に入ったところ、亀になって出すのに苦労しました。一応四駆なんですが、肥料を積んでいるとなかなか抜け出すのは大変です。
肥料を広げた後、どろんこ村のお店へ行きシフォンケーキを食べてきました。ここのシフォンケーキはほんとうに美味しいです。シフォンケーキは自宅用にも買って帰りました。
最近肥料の売れ行きがよく、すっかり在庫が無くなってしまいました。リサイクルの仕事は在庫調整が難しいのが難点です。うちの工場は小さいのでストックヤードがあまりありません。
ところで、どろんこ村の若い人に「環境テクニカ」さんと言われてしまいました。新しいバージョンです_| ̄|○

マンニトール

最近腰が痛いです。
パソコン、運転、現場作業のしすぎなのはわかっているのですが、対策ありません。
ジムとかに行く暇があればいいのですが・・。
堆肥の原料にマンニトールというものを入れています。これは糖アルコールの一種です。キシリトールなどに似た物質です。
ほ乳類ではほとんど消化できないので、飼料にすることが出来ないため肥料としています。これを堆肥に入れると発酵途中でエタノールっぽい臭いがします。どういう反応で分解しているんでしょうね。奥が深いです。
あと、マンニトールやグリセリンを入れるとダニが増えます。ダニと言っても人間に害があるやつではなく、おそらく細菌やカビを捕食している種類と思われます。原材料によってフローラが変わるのは興味深い現象ですね。実体顕微鏡が欲しくなります。

堆肥の切り返し

今日の午前中は堆肥の切り返しをしていました。
堆肥の切り返し、知らない人からは「なんか場所を動かしているだけなんじゃない?」と言われますが、結構気を遣いながらやっています。
まず、あんまり固まりができないように気をつける必要があります。
あと、切り返しながらいろいろと観察しています。
 嫌気性になっている部分がないか・・嫌気性になると含まれている鉄が還元的になり色が黒くなります
 品温はどうか・・蒸気の上がり方で判断します(ホントはきちんと温度測定した方がいいんですが)
 含水率は下がっているか・・堆肥の崩れ方で含水率が変わります(含水率は切り返しの度に測定しています)
 窒素の揮散が起きていないか・・アンモニア臭がすると窒素揮散が発生しています
 微生物のフローラに変化はないか・・材料によってフローラが大きく変化します
冬場になり堆肥の品温が下がりやすく、水分の揮散が悪くなっています。ので、最近は汚泥に加える副資材の量を増やしています。
バイオディーゼル由来のグリセリンを加えると、1週間もしないうちに品温がドンとあがります。放線菌が増えて、表面が真っ白になります。こういうのを見ると、堆肥作りって本当に奥が深いなぁと思います。
ただ混ぜればいいって言うものじゃないんですよ。ホントに。