風邪をひきました。だるいです(+o+)
中央畜産会発行の畜産経営情報 エコフィード連載の第6回目がアップされました。
風邪をひきました。だるいです(+o+)
中央畜産会発行の畜産経営情報 エコフィード連載の第6回目がアップされました。
1週間の東京出張も無事終わりました。
去年は終わってからあまりに疲労困憊で家に帰ってから風呂にも入らずに寝てしまったのですが、今年は自重したので昨日の夜もまだ元気が若干残っていました。
野菜くずが発生するのは、サラダ工場、カット野菜工場、漬け物工場などです。私が聞いたことがある範囲では1日20トンのハクサイを廃棄している漬け物工場があるとのこと。実際に見に行った現場では1日5トンぐらいの廃棄野菜が出ているところがありました。かなり小さい町工場のようなところでも1日1トンぐらいの廃棄野菜はそれほど珍しくありません。
以前は野菜は家庭や飲食店で調理するのが普通だったのが、昨今はサラダも総菜として買ってくるケースが増え、漬物も家で漬けなくなってきているためそういった加工業が伸びてきているのが背景にあると思われます。
チェーンの焼肉屋さんでは厨房に包丁が無いそうです。アルバイトが袋に入ったカット野菜を皿に出すだけですむようになっているわけです。
豚のリキッドフィーディングでは利用できるのですが、当社も参画した愛知県農業総合試験場の試験では野菜くずを多給すると繊維の膨満感により飼料の摂取量が減ってしまうと言う結果が得られました。野菜ダイエットというのは理にかなっていることが証明されたわけですが、豚がダイエットしては困ります。
しかし、野菜というのは実はタンパク質含量が案外高いです。たとえば、キャベツは食品成分表によると水分92.7%で100gあたりタンパク質が1.3g含まれています。乾物に換算するとタンパク質含量は17%となり、豚用の配合飼料のタンパク質含量に匹敵する量となります。タンパク質原料の高騰している中、野菜はもっと注目されるべきではないかと思います。
というわけで、現在野菜をうまく利用できないか鋭意検討を行っています。いくつか試案もあり、今後それを実験していく予定です。
新しい手法ですのでうまくいくかはわかりませんが、新しい技術に取り組むのはとてもわくわくします。
告知を忘れていましたが、中央畜産会発行の畜産経営情報最新号がWebで公開されています。
次の回はリキッドフィードについて掲載します。
今日は滋賀県に出張中です。写真は近江ちゃんぽんなる物です。自分のイメージするちゃんぽんとはやや異なりますが、おいしかったです。
日本では多くの養豚農家は一貫経営、すなわち繁殖-肥育を一体に行っています。一貫経営は管理するべきパラメーターが多いため、緻密に数値を追うことが求められています。
繁殖を行うためには当然母豚(ぼとん)を飼う必要があり、母豚を管理して繁殖させ子豚を産ませます。管理する指標として、1回に出産する頭数、年間の出産回数、生まれてきた子豚の体重、離乳するときの体重などがあります。こう言った数字が最終的に1年間に母豚1頭あたり何頭出荷できるかに影響してきます。母豚1頭あたりの出荷頭数が少ないと言うことは母豚に与える飼料が多く必要となり、母豚を飼う豚舎のスペースも広く必要になります。
また、日本では母豚はたいてい2種類の品種の掛け合わせです。養豚農家によってはこの雑種を自分の農場で交配して生産しているところも多くあります。この場合、2種類の品種を飼育して、母豚の更新頭数に応じた数の豚を育てなければいけません。母豚は適切な産歴で更新しなければいけないため、母豚の育成が適切に行われないと母豚の数が足りなくなったりすることもあります。
このように様々なパラメータが絡み合って養豚生産のコストが決まります。相手が生き物であるのにかかわらず、非常に緻密な原価計算をすることが要求されるわけです。一般の中小企業経営者は案外原価計算に無頓着だったり原価削減目標がなかったりします。養豚農家は経営勉強会などで集まってそれぞれの管理項目を比較したりしますので、一般の中小企業以上に経営を意識しているように見受けられます。
この前ある養豚農家さんとお話ししていたら、「養豚経営でもっとも影響が大きい項目は肥育豚の飼料要求率だ。」という話題になりました。飼料要求率とは体重が増えるのに必要な飼料の量のことです。養豚でもっともコストがかかるのは肥育豚の飼料代です。この要求率は成績がいい農家と悪い農家では1割以上異なります。
たとえば、年間出荷6000頭の農家で飼料要求率が3.0だったとすると、年間の飼料必要量は
6000頭×110kg(出荷体重)×3≒2000トン
となります。要求率が1割異なると200トン飼料必要量が変わる計算であり配合飼料が50円/kgとすると年間の飼料コストは1000万円変わってくるわけです。年間出荷6000頭というのは家族経営規模であり、そんな農家でも年間コストがこれほど変わるというのは耕種農家ではあまり無いケースだと思います。それだけ養豚経営がシビアであると言うこと証拠ではないかと思います。配合設計の重要性がよくわかるかと思います。
養豚経営はとてもシビアな数値管理が求められますが、それだけにとても面白さがあります。当社が販売している飼料もお客様の経営を大きく左右する場合もあり、それだけに慎重に販売することが必要であると感じています。
中央畜産会発行の畜産経営情報に連載しているエコフィードの記事の第3回目と4回目がWebで公開されました。
実践的な内容としていますので、畜産関係の方はぜひご覧ください。
5回目は豚への給与の実例を書く予定です。
出張で山梨に向かっています。身延線の初めて乗りましたがスピードが遅い・・。山梨で大して滞在時間がないのですが、今日は丸1日つぶれてしまいます。
リキッドフィードを扱っているとよく、「製造したエサはどれくらい日持ちするのですか?」という質問を受けます。実際に試験をしてみると、25℃ぐらいの一番厳しい条件でも一ヶ月以上問題がないという結果が出ています。
大腸菌群を抑制するために、リキッドフィードではpHのコントロールを行います。pHを4.0程度より低くすることにより常温でも大腸菌群を抑制することができます。リキッドフィードはエサなので当然デンプンや糖、タンパク質が多く含まれており、そのままでは菌の培地状態になってしまいますが、pHをコントロールすることにより腐敗を防止することができます。
当社ではリキッドフィードを製造する際にはギ酸を添加します。ギ酸は決して安いものではなく、危険な薬品でもあるのですが、製品の品質を保持するためには無くてならないものです。ギ酸を添加してpHが3.8より低くなるように管理しています。
昔は漬物というとしっかりと漬け込んで乳酸菌発酵した酸っぱいものが当たり前だったのでしょうが、最近の消費者の嗜好がこういった危険性を産んでいるとも言えると思います。
飼料や微生物を取り扱っていると、通常食べているものでも結構危ないなと思うことがよくあります。逆に、食品メーカーの人や飲食店の人も微生物学的な知識があればもっと食品の安全性って担保されるのではないかなと思う今日この頃です。
当社ではリキッドフィーディングという液状のエサを扱っています。液状飼料はさまざまなメリットがありますが、欠点もあります。あまり知られていないのですが、実は酵母発酵しやすいというのも欠点の1つです。
そもそも酵母とはなんでしょうか。ウィキペディアによると、真核微生物で細胞壁を持ち、出芽によって増えるものをさす、とあります。単細胞の真菌であり、アルコール発酵を行う種類が含まれています。
酵母は好気的な環境では通常の呼吸を行いますが、嫌気的な環境では糖を基質としてアルコール発酵を行います。この際、二酸化炭素を放出します。パンが膨らむのはこの二酸化炭素の作用です。酵母は糖は資化できますが、デンプンなどの多糖類は資化できません。このため、日本酒では最初に麹をつかい米のデンプンを糖化させ、それから酵母発酵を行います。ビールでは麦芽の糖化酵素を使い、デンプンを糖化させ酵母発酵を行います。
当社の製造しているリキッドフィードは原料に糖質がたくさん含まれています。シロップや砂糖など糖のそのものも多く含まれています。また、ジャガイモの皮も原料として利用しており、ハンドリングを良くするため糖化酵素を利用してデンプンを分解しています。
さらにリキッドフィードは保存性をよくするために、酸素の入らないように密閉状態で保管します。このように条件が揃っているため、リキッドフィードではかなり酵母発酵が発生しやすい状態にあります。
もう一つの重大な問題は発泡です。二酸化炭素の放出により発泡がおき、タンクなどからのあふれが発生しやすくなります。あふれるだけならいいのですが、発酵によりガスが発生し圧力が高まったため、当社ではタンクを何個か壊しています。
当社ではリキッドフィードにギ酸を添加しています。これはpHを低下させることにより保存性を向上させることが第一の目的ですが、ギ酸を添加することにより酵母発酵を抑制することができます。ギ酸には静菌作用があるため、酵母やカビの増殖を抑制することができるわけです。この前文献を見ていて知ったのですが、同じpHであっても有機酸の種類によりかなり静菌作用に差が出ます。酢酸やクエン酸では代わりにならないのです。
しかし、微生物というのはコントロールが本当に難しいです。エサを作るときも、杜氏になった気分で仕事していますw
忙しさにかまけてすっかり更新を怠っています。反省です。
ご存じのように、野菜というものは水分が多いです。キャベツなどの野菜では90%以上水分です。
しかし、水分というものはくせもので、見た目では水分量がわからないです。
キャベツは92%ぐらい水分です。ということは、固形分が8%ぐらいしかないわけです。固形分が8%だと完全に液体になるものもあります。りんごジュースは固形分が10%以上ありますが、液体です。液体になるかどうかは水分量だけではなく、組織がしっかりしているなど分子構造が強固であったり、溶解度が低かったりすると固体になります。
キャベツもジューサーなどで完全に粉砕するとスラリーになるのは水分が多い証左です。
このところ忙しい状態がひどくなっており、にっちもさっちもいかない感じです。
たまっている書類、案件を考えると気が重いです・・。
以前も書きましたが、一昨年より愛知中小企業家同友会という中小企業の経営者の集まりに入っています。
この会では経営指針を重視しており、そういったものを作成する講座があったりします。また、経営者と使用者という対峙する関係ではなく、従業員と共に育つ会社を目指すことを基本としています。
サラリーマン時代の経験から、経営指針の重要性については感じていましたので、そういう方針に共感を覚え入会した次第です。
やはり、経営者が目指すべき方針をしっかり打ち立てなければ従業員は不安になってしまいますし、自分が行っている仕事の意味が理解できなくなります。仕事の意義が感じられることが何よりも高い仕事に対するモチベーションになると思います。
また、会では経営指針の1つとして経営理念、経営戦略も位置づけられています。自社の強みを十分に把握し、次なる戦略を構築することが経営者には求められています。
養豚農家さんとお話ししていて思うのが、農業であってもこういった経営に対する取り組みが必要であると言うことです。養豚農家は特にこの経営指針が重要であるように感じます。
養豚は外部へ支払うお金が多く、付加価値率が非常に低い農業です。また、一般的には販売価格は安いのですが、逆に言うと販売手法によっては通常の価格と大きな差額で販売ができるポテンシャルを秘めています。
飼料も配合飼料を選択すればあまり差はありませんが、当社の取り扱うようなエコフィードの場合、選択によって肉質や成長に大きな差が出ますし、当然価格にもかなりの幅があります。
農場の施設に対する投資も大きく、また投資の多寡は農場の成績に大きな影響を与えます。
このように、パラメーターが大きく投資が多く、なおかつ付加価値率が低い場合、農業の技術だけではなく経営の手腕が問われます。利益が出たときに適切な投資を怠ると農場の成績に影響しますし、無用に投資をすると短期間に経営に対する影響を与えます。経営者はどれぐらいの投資をし、どういった農場にしていくかという方針をきちんと打ち立てることが必要です。
また、特にエサは短期間に影響が出ます。コストだけを重視すると1月で肉質が悪くなってしまいます。一度評判を落とすとそれを取り返すのは大変です。
どれくらいのコストをかけ、どれくらいの肉質を求めるのか、それをきちんと方針として決めておくことがとても重要です。たまに、「とにかく低コストで、でもブランド豚を作りたい」と言われる方が見えますが、それは相反する要求で実現は厳しいです。とにかく安いエサでそれなりの豚肉を作るのか、それとも肉質を求めるのかめざすものをしっかりと決めることがとても重要です。
昔の農家はよい農産物さえ作ればよかったのですが、良くも悪くも今の農家は経営者としての資質が求められる時代になってきている、そんな気がします。