昨日は台風の影響で久しぶりの雨でした。今朝、家を出たら秋の風がさーっと吹いてきました。日中は結構暑かったですが、先週までのような気候ではなく過ごしやすくなりました。
季候がよくなると食欲が増してきます。何回か書きましたが、私はかなり暑がりで暑いと食欲が落ちます。も少し若い頃は体重が何キロも落ちたりしましたが、この頃はさすがに体重は落ちませんが、食べる量はかなり減っている気がします。今日はちょっと現場仕事もあったこともあり、いますごく空腹です。
動物も季候がよくなると食欲が増えます。でも、この季候によるエサの摂食量変化はリサイクルビジネスにとって大きな問題です。エサはあまり日持ちしないものも多く、夏場など食欲が落ちて飼料の使用量が減ってしまうと入荷したものがだぶついてしまう場合もあります。ので、当社のお客さんはバイプロ由来の飼料と配合飼料やその他の保存性がよい飼料を併用しているケースが多く、そちらの方で量の調整をしています。調整代が無い場合は入荷した飼料原料を処分しなければいけなくなってしまいます。
需給バランスの調整が難しいところがエコフィードの難しいところですね。
カテゴリー: エコフィード
食品リサイクルとカビ
まだまだ暑いですが、ここ東三河は名古屋に比べるとだいぶましです。今日も木陰に入るとわりに爽やかな風を感じました。
飼料を取り扱っていると夏場に悩まされるのがカビです。食品副産物であるパン、お菓子などは非常にカビが生えやすいです。給食のパンを残して机の中に入れっぱなしにしてカビだらけ・・なんて言うことが私の小学生の頃はクラスのだれかが年に1回ぐらい起こす風物詩でしたが、最近の小学生はどうなんでしょうね。
カビを防ぐのに一番有効な方法が乾燥です。水分が10%程度になりますとまずカビが生えません。当社では簡易乾燥機なるものを開発しており、食品廃棄物の排出元で乾燥処理をすることにより食品リサイクルを推進しています。
しかし、一旦乾燥したものでも梅雨時の湿度が高い時期では吸湿してカビが生えたりします。小麦粉なども吸湿するとカビが生えます。ので、当社が生産するエコフィードも吸湿しやすいものはビニール袋を入れて湿気らないようにしています。
もう一つ、カビを防ぐよい方法がアルコールです。最近よくコンビニで売られているバームクーヘンなどの焼き菓子のパッケージに入っているのがこのアルコールを使った保存剤です。乾燥剤と思われているのですが、よく見るとアルコール製剤と書いてあるのでそれとわかります。とはいえ、食品リサイクルでは高価なアルコール製剤はなかなか使用できませんが。
バームクーヘンは水分20%強程度です。大して水分が入っているわけではないのですが、カビが生えます。これを水分10%程度にするとカビが生えなくなりますが、ぼそぼそとしてお菓子としてはいまいちな状態になってしまいます。目的とコストによって使用方法を使い分ける必要があるわけです。
夏場のリキッドフィーディング
今日も相変わらず暑かったです。ただ、昨日と比べるとすこし風があるのと夕方曇ってきたので若干マシでした。夕方外にいると結構気持ちよかったりします。縁側でエダマメとビールと行ければ最高なんですが。
暑がりなので暑くなると食欲不振です。もともと基礎代謝量が多いせいか、熱の放出が追いついていない気がします。おかげで夏は結構痩せます。痩せるというか、やつれているという話もありますが。齢90何歳(正確な年齢不詳w)の祖母が梅干しを作ってくれるので、ご飯の友としています。梅干しがあるとご飯が進みますね。
暑くなると食欲不振なのは動物も一緒です。ウシ、ブタ、トリ、みんな食欲不振になります。お客さんの養豚農家と話していると夏場はみなさん苦労しています。
こういう暑いときにリキッドフィーディングが威力を発揮します。ヨーグルト状で適度な酸味があるため、夏場の食欲不振の時期でもあまり食べる量が減りません。ブタの場合、夏場食欲不振となり増体(体重の増加)が低くなるため出荷のペースが落ちたりするのですが、リキッドフィーディングの場合は影響が出にくいわけです。
ただ、リキッドフィーディングでも農場によっては嗜好性が落ち増体に影響が出ているところもあるようです。単に乳酸発酵させればいいと言うわけでも無さそうです。発酵は奥が深いです。
フレコンバッグ
今日はよく晴れていたので暑かったですね。でも、日が短くなってきてだんだん夏の終わりを感じます。東三河は名古屋よりもだいぶ涼しいですが、それでも今日は暑くてお茶を2Lくらい飲みました。
飼料の保管、運搬によくフレコンバッグ(フレキシブルコンテナ)を使います。なお、飼料業界ではトランスバックと言うことの方が多いです。
フレコンは
・安価
・丈夫
・使わないときはたたんで小さくできる
などのメリットがありますが、慣れないと充填するのが難しいという欠点があります。
当社でも充填作業を行っていますが、お客様のところで充填してもらうこともあります。実物できちんと説明をしておかないと、うまくいかず偏ったりして結構大変なことに(ホントに)なるんですよね。一度偏って入ってしまうとフレコンが斜めになってどうにもこうにも収拾が付かなくなります。言葉でうまく言い表せないですが、経験するとよくわかります。
にしても、容器にはホントにいつも苦労しています。
酒粕の飼料化
最近、酒粕の買い取り依頼のお話しをよく頂きます。
私も食品リサイクルの仕事に携わってから知ったことなのですが、酒粕はタンパク質が多いです。15%ぐらいタンパク質を含みます。水分が50%くらいですので、乾物あたりに換算すると30%となります。大豆粕がだいたい45%ぐらいのタンパク質ですので、現物で約1/3くらいのタンパクを含んでいる計算となります。
また、酒粕にはアルコールが含まれています。このため夏場でも悪くなりにくいです。こういったことから飼料として向いていると言えます。
ただ、問題はハンドリングです。今、畜産農家ではほとんど飼料は自動給餌で行われています。自動給餌では細いパイプを使ってエサを送るため、乾いているものでなければエサを送れません。このため、酒粕のような粘性の高いエサを利用できる畜産農家は限られています。
エサとして利用することが可能な未利用資源はたくさんあるのですが、未利用なのにはそれなりに訳があります。未利用資源を活用して食糧自給率を上げるのはなかなかハードルが高いです。
リキッドフィーディングのプロジェクト
ただいま残業中です。前も書きましたが、残業をしていると虫がたくさん来るのが悩みの種。虫が集まるとクモも集まって、朝出勤するとくもの巣に引っかかります。自然が多い証拠ですが。
今年度も地元のひまわり農協が補助事業でリキッドフィーディングの検討を行うことになり、当社もささやかですがお手伝いすることになりました。この補助事業は協議会を立ち上げその中で検討を行うのですが、協議会のメンバーがそうそうたる面々でリキッドフィーディングやエコフィードに関して非常に勉強になります。私ももともと肥料が専門なのですが、協議会に2年間参加したおかげで配合飼料メーカーや自家配の養豚農家と負けないぐらいの知識がつきました。
ただ、知識だけではどうにもならないのは嗜好性です。豚さんがどんなものが好きか、知識だけじゃよくわからないんですよね。先日もフンギ(イタリアのキノコ)を飼料にしないかというお話しを頂いてお客のところの豚に食べさせてみたのですが、どうもそんなに好きじゃないみたいです。フンギ、人間の嗜好性は高いんですけどねw
車の臭い
ちょっと更新を行っていました。今週は出かけることが割に多く少しばたばたしていました。
最近、同業のところへ行く機会が増えました。狭い業界ですので少々仕事がやりにくくもあり、良さもあり。
お客さんのところへ行く機会も多いのですが、その際にサンプルを持って帰ることが多いです。この頃は醸造系のお客さんが多いので、味噌、醤油、酒粕の類が割に多いです。車に積むと車の中が醤油の香りで充満します。そんなに悪い香りではないのですが、いかんせん営業車兼自家用車なので少し問題があったりします。
醤油粕を取り扱うようになって知ったんですが、醤油粕って案外塩分が低いです。味噌の方がずっと高いです。醤油粕って塩分もそれほど高くなくタンパクも多く、お手頃な価格で提供できるんですが、思った以上に畜産農家の方は興味を示されないことが多いです。もっとも人気がないので値段が安いという側面もあるのですが・・。
リキッドフィーディングの発酵
最近暑くなってきました。堆肥の切り返しをしていると暑くてぼーっとしてしまいます。発酵槽を区切っている擁壁にごつって・・。危ないです。
暑くなると飼料の方にも影響が出ます。当社で扱っているリキッドフィーディング向け飼料は水分が多いものが多く、発酵がかなり進みます。発酵が急激に起こるため発泡したりして扱いが悪くなります。飼料としては問題ないのですが、ハンドリングがわるくなるのはいろいろと問題が多いです。
発酵の原因は酵母です。酵母発酵が急激に起きないように酸を添加してpHを制御しているのですが、コントロールが難しいです。添加量が多すぎると飼料としての嗜好性が下がるということもありますが、なによりもコスト高というのが大きいです。以前より再三書いているように、リキッドフィーディングは液体のため乾物に換算してコスト計算しないといけないです。通常は20%程度の乾物割合なので、乾物換算すると5倍。1円のコストアップが5倍になって効いてきます。
学生から前職、今の仕事とずっと微生物相手ですが、微生物フローラのコントロールに関してはいつも苦労していますね。
養豚と産業廃棄物の許可
今日は客先から直帰したので珍しく早く家に帰ってきました。
最近精神的に疲れているので寝酒飲みながらブログ書いています。
私もこの仕事を始めて知ったことですが、養豚農家は食品副産物、廃棄物をかなりたくさん受け入れしています。とくにここ愛知県は大都市近郊と言うこともあり、昔は残飯養豚が盛んでした。今は残飯で養豚というのはほとんど無いのですが、その流れをくんで食品副産物をうまく使っているケースがよくあります。当社のお客さんもそういった養豚農家の方が多いです。
なお、食品廃棄物といっても、主に製造時に出る副産物や廃棄製品などなので非常に品質は高いです。肉質を考えると残飯を使うのは難しいのが本当のところです。
そういった食品副産物を使った養豚農家と話していると、「産業廃棄物の処理の許可を養豚農家に与えるべきだ」って言うようなことをよく言われます。許可を取得すると、今まで買っていたエサが逆にお金がもらえるようになってバラ色みたいな印象を持たれているようです。でも、私個人の意見では、養豚をしっかりやろうとするなら、あまり許可を取得することに固執しないほうがいいのではないかと思います。
処分費をもらうと言うことは、責任を持って廃棄物を処理すると言うことです。ので、発生した廃棄物を必ず処理する義務が出てきます。量が不安定な食品廃棄物では、これが結構大変なことなのです。
お金を出していたら、好きな量だけ買うことが出来ます。でも、処分費をもらう以上、量は成り行きです。エサに向かないものも出てきます。
養豚農家が処分費をもらうと、こういったものの対応に苦労することになったりします。
結局のところ、ビジネスの組立方です。処分費をもらって豚を処理機として見なすのか、それとも良い豚を育てるために高品位な食品副産物を使うのか、バランスをどこに取るかというところです。もちろん、完全な安定供給などを求めるとそれは飼料価格が高くなる要因ですので、コストを下げようとするとある程度の量変動は許容する必要がありますが。
要は、肉の品質を重視するならば処分費をもらえるようなものはあまりないっていうことです。ま、許可があればあるで価格の幅が広がるので決して無駄にはならないですが。
エコフィードと食糧自給率
食糧自給率に関するこんな雑誌の記事が載っていました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20100413-00000000-rnijugo-soci
この記事で筆者はカロリーベースの食糧自給率に疑問を示しています。畜産物は飼料の自給率が低いため、自給率は低く計算されますが、実際は国内で生産されているのにおかしいのではないかという主張です。
結局、食糧自給率を算出する目的がなにかが重要だと思います。色々と批判の多いカロリーベースの自給率ですが、国の安全保障を重視するならば採用も間違っていないと私は考えます。
実際、畜産関連の仕事をしていると、日本の畜産が海外の安価な飼料に依存していることを痛切に感じます。牧草やワラなどの粗飼料もトウモロコシや魚粉などの濃厚飼料も、みな海外産です。みなさんが飲んでいる牛乳は海外から輸入された牧草で作られ、卵も輸入トウモロコシに依存しています。
豚肉も鶏肉もここ数十年ほとんど値段が変わっていないのは、海外の安価な飼料を利用して効率的な生産が行われてきたからできたことなのです。逆に言うと、もしこの海外から調達する飼料の価格が上がったら成立しなくなるのが日本の畜産です。
そこで、エコフィードの出番ですと言いたいところですが、私はエコフィードで食糧自給率を上昇させるのはかなり難しいのではないかと常々思っています。廃棄食品を有効にリサイクルすることは非常に重要だと思っていますし、だからこそこの仕事を行っています。でも、畜産農家が使う余りに多くの飼料を目の当たりにすると正直なところ無力感があります。
当社のお客さんはエコフィードを活用しているのですが、そういった農家はごく一部。規模と効率化を優先するとなかなかエコフィードという選択がとることができません。例えば養鶏農家は非常に大規模化、効率化が進んでいるため、ほとんどエコフィードを活用することがないのが実情です。
逆に言うと、当社のターゲットとなる市場は未開拓で非常に大きいということでもありますが、国家の安全保障を考えると非常に複雑な心境であります。